2012年5月11日金曜日

ニーチェを理解するための4冊

ヘーゲルの次はニーチェいきまっす。

まずは原典から…

ニーチェの厨二ぶりにちょっとヒキますが
なまあたたかく読みましょう。



聞け、わたしはあなたがたに超人を教える。
超人は大地の意義である。
あなたがたは意志のことばとしてこう言うべきである。
超人が大地の意義であれと。

(中略)

かつては神を冒瀆することが最大の冒瀆だった。
しかし、神は死んだ。

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・・・いきなり「神は死んだ」と
インパクト大なことをおっしゃるニーチェさんですが
この「神は死んだ」という言葉について
わかりやすく解説してある本がこの本↓



いきなり萌え萌えな感じになりましたが、
この本、萌え絵のクオリティ高いし
解説もイイ感じなのでオススメです。

この本の77ページの「神は死んだ」の解説は以下のような流れ
以前説明したカントと絡めて解説してあるので
繋ぎもバッチリ。

1)キリスト教の神を前提とした
世界観は科学によって否定

2)そこで哲学者たちは神抜きで倫理学を構築しようとした

3)カントはこんな感じでしたね

http://riekonaito.blogspot.jp/2012/05/blog-post_3044.html

4)しかしニーチェによればカントは
「真の世界」が存在しているという幻想から
逃れていないといった。

5)神を用いずに善悪を証明といいながらも
やっぱり真理という名の神を必要としているじゃないかとツッコミ

6)「この世を超越したところに絶対的な価値など存在しない」とニーチェ

7)つまりニーチェのいう神は死んだとは・・・特定の宗教のことじゃない。
倫理、道徳、権威など。
(この本ではこう解説してあるけど、やっぱキリスト教的価値観のことを
指している面は大きいと思います)

8)しかし、なにもよりどころがないと虚しすぎる

9)ニーチェ:「超人になれ」

い、いきなり超人になれと・・・?
すごいよニーチェくん。
ニーチェ、濃いキャラだなぁ。
クロマティ高校のメンバー並みに濃いです。
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このニーチェ独特の価値観については、
「たとえ話」でわかりやすく説明しているこの本が
いいかな。



貫氏の「たとえ話」はこんな感じ(P21~)

1)あるところに平和な部族が暮らしていた
2)日々、農耕生活をマターリ
3)好戦的な部族が襲撃
4)武装集団は男子を殺し、女子を奴隷にした
5)村には幼児と老人だけが残った

のこされた老人にできることは何か?

「好戦的な部族を非難すること」のみ

部族は悪、老人は善になる

でも、ニーチェに言わせると
それは弱者の「ルサンチマン」

そのほか、難解な『ツァラトゥストラ』の言葉を
貫さんは丁寧に解説してくれています。

善悪のコントラストが消える「大いなる正午」
=太陽が天頂に達し、真上から光が差すとき
井戸の底まで光が達する→ツァラトゥストラは永遠回帰を呑み込む
(私のコメント:これは村上春樹の『ねじまき鳥クロニクル』でも
似たような描写があった気がする)

最後には同情も克服→超人へ
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うーん、なんだかんだ難しいこと言われても

結局ニーチェってどんな男だったのか
いまいちつかめない。

超人って、超人って、
具体的にイメージわいてこないし、
スーパーサイヤ人とどう違うのか?!
・・・・・・などなど疑問がわいてきた人におすすめなのが
以下の本。等身大のニーチェを知りたい人はこの本を読みましょう。



この本、一番わかりやすいかも。
結局、ニーチェはモテなかったから、こんな感じになったのでは?
という斬新すぎる視点で上記すべての思想をまとめて描いている。

しかも、モテ、非モテ、二次元、三次元など
一部のネットユーザーに
わかりやすい用語が満載。(とらのあなの話まで)

この本の説明だとニーチェはこんな感じで思想を発展させたという

1)キリスト教は理想の世界=二次元

2)現実を二次元に合わせようとしてがんばっていた

3)近代は人々が三次元に目覚める

4)ニーチェは、非モテでした

5)ニーチェ非モテなのに二次元を全否定:いきなりDQN化

6)超人という「俺萌え」の世界にいくが、最後発狂

↑この流れの裏にはサロメさんという魔性の女の存在がっ

サロメはイケメンとの恋愛を燃え上がらせるために
ニーチェを利用した。そして即ニーチェを振る。
しかも、サロメさんは
それをもとに小説を書いて成り上がり…という
最悪な展開。

ニーチェぼろぼろ…
ヤケっぱちで俺萌えの『ツァトゥストラ』を書く。
セカイ系アニメに近い世界観
…やっぱ厨二だったんだ、という流れ・・・。
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昨年度、ニーチェの授業で
「厨二くさい」というコメントが多数寄せられましたが
実際、ほんとそうだよね、という
オチになります…。
むちゃくちゃ
かわいそうな人、という空気が漂ってきましたが
ニーチェが著作を書くまでに
どんな経緯があったのかは重要ではないのです。

重要なのは、彼がそれまでの
哲学の価値観のちゃぶ台をひっくり返したことです。
非モテ、モテは重要ではない。
結果的に哲学史に名を残したニーチェはやはり凄いんです。

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