2012年5月3日木曜日

『オタクはすでに死んでいる』(新潮新書)

オタクの王、岡田斗司夫が
自ら表明し、賛否両論あった
「オタク終結宣言」がコレ。




彼の理論はこんな感じ
1)オタクが成立するには「高度消費社会」「勤勉な国民性」
が必要であった
2)言い換えると第二次大戦以降の日本の国がオタクを生んだ

なんだか飛躍しすぎなのでこの本の中の具体例を拾っていくと・・・

*たんなるファンになってしまって、創造性のあるオタクが
少なくなったという岡田氏の指摘
(すべての人がそうであるとは言い切れないけれども、全体的に
好きを究めていく<自分が楽しい という方向性に傾いているのは
認めるべきだろう)

*萌えがわからない=オタクとして認めない
という感覚自体が、本来のオタクの意味とズレているという指摘

*「俺たちオタクだから仲良くやっていこう」という大陸が沈んだという指摘
(他ジャンルを「あいつはわかっていない」と排除する精神性自体が
オタク精神の終焉としている。つまりかつては「はぐれもの同士」の
連帯感が大陸を支えていたわけ)

オタク第三世代がかつて批判的な目にさらされていたことは
昨日のブログで書いたので割愛します。

それ以降、90年代に入り、「海外のオタクの情報」が
日本に入ってきた過程もこの本では描いています。
ここで岡田氏はこの風を追い風にして
『オタク学入門』という本を書いたそうです。

彼はこの本でひとつのオタク像を描いていました。

「自分が好きなものは自分が決める」という意志と知性
それで仲間外れになってもかまわないという姿勢

↑これが岡田氏の打ち立てたオタク像でした。
なんというか、「孤高」なイメージですね。

オタクの範疇が「なんとなく影響されて萌えの世界へ」という
ものへと移行したとしたならば
この孤高の像は崩れてしまいます。

つまり、マイルドにこの本を説明するならば

「オタクはすでに死んでいる」

ではなく

「かつて岡田氏が打ち立てたオタクの孤高のイメージは死にましたが、
マッタリとオタク的な趣味はみんなけっこう楽しんでます」

ということになる。

元祖オタキングにとってこれはゆゆしき事態かもしれないけれども

「変な趣味」も堂々と表に出せるいい時代になったよね、
そんなにがんばらずに楽しめばいいじゃん・・・
ということでもあるんですよね。

だから、新しい名称をつくれば
オタキングも納得すると思うんですよね。

岡田氏のいうところの真のオタク=「孤高の求道者」と呼ぶ

その他のアニメファンなど=これまで通りオタクという名称で呼ぶ

こんな解決策でどうだろう・・・。

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