2012年6月3日日曜日

『親は知らない就活の鉄則』×インタビュー2件



今回ご紹介する本はこの本。

親世代と子世代の
「就職」に関する意識の違いが
よくわかります。
親世代は「就職?どうにかなるよ」
と楽観視しがちです。
子世代が「いまはこういう時代だから
さまざまな価値観があっていいと思う」
と声をあげても、なかなか理解できない
ことが多い。

この本の最初にこんな事例が出ています。
*就職活動の本すら親が選ぶ
*現代の企業のことを知らないのに親が口を出す
*挙句の果て、就職説明会に親が出席
*内定が出ないことについて会社にクレーム電話
*息子の会社内定を親が勝手に辞退
*内定でても「そんな会社知らない」と親が文句


ちなみに、就職活動中の親子ゲンカの原因
ナンバーワンは
いまの就職活動の背景も知らずに
親が勝手なことを言ってくる」
子供の本音:口出しするなら金をくれ(就活にはスマフォ代や交通費などお金かかります)

これは「親世代にも悪意がなく
良かれと思ってアドバイスしている」
⇔「子世代は親にイマの状況を知って欲しいが
どう説明していいかわからない」

という無限ループだ・・・・・・・・・・・

ぜひとも、この本を親子で読んで
世代間ギャップを埋めてから
就職活動に臨んでほしいと
思います。いくぶんかストレスが
和らぐかと…

・・・・とここまでは本の紹介。
ここからは私の知人お二人に
「仕事観」を書いてもらいました。
世代間ギャップについて
考えるきっかけになっていただけたら幸いです。

31歳・Mくんの「仕事について」=====

1)最初の就職活動に関して、先に触れたいと思います。私の時代も就職氷河期と呼ばれており、今とは比較できないまでも厳しい状況でした。<<中略>>安易な選択で、一小売業に就職しました。(今考えれば若さゆえの安易な選択だと思う面もありますが・・・。)

2)最初就職した会社においては、小売業で部署の社員、パート、アルバイトの管理や商品の発注から、仕入先との商談、在庫管理、催事の企画など部署のあらゆる仕事を任されておりました。今では少なくなりましたが、星ヒュウマの親父のように間違いをすれば、茶部台をひっくり返すような勢いで指導する上司の下、厳しい社会の現実に向かい合っておりました。(今では辞めてしまう社員が多いため叱る上司も少ないと思いますが・・・。)
仕事は日々多忙ながらも、それなりに仕事に関して責任を委譲されており、ある一定の充実感を得ておりました。また転職前の仕事においては自分に対する評価に関しては、全店舗中でNO.1の粗利率を上げるなど一定の評価を頂いていたと自負しておりました。そんな中、店舗の利益を考える上で財務諸表の見方に関して興味を覚え、仕事に在職しながら簿記や税理士試験の勉強を行い、ある一定の資格を手に入れる過程において、資格を活かした就職先に転職したいという願望が生まれ、最初の就職から5年経過した後退職を決意しました。

3)転職活動は、当初税理士・会計事務所や製造会社の財務・経理部を中心にアプローチを実施しました。しかし、転職活動は最初の就職より相当厳しいものがあり、経験が無いと資格条件を満たしていても履歴書を送付した時点で門前払いされる会社や面接を実施しても以前の経験を活かし、御社においてどのような貢献ができるかという話になると自分自身のアピールに欠ける部分もあり、何社も御縁が無くという文字を拝見し苦い経験をした事を記憶しております。就職活動も数十社落ちると自分に対して自身が持てなくなり、自暴自棄に陥る面があり楽観的な性格な私ではありますが、心的なストレスは多大であったといえるでしょう。実際「何でこの会社はとってくれないんだよ〜」と愚痴をこぼしたり、「履歴書の写真を返却しろ」と心の中で醜い叫び声をあげたこともありました()

4)このような状況下、一旦自分の理想を下げて会計士・税理士、経理・財務関係の仕事以外に関しても門戸を広げ、就職活動を行うように方針を転換し、色々な業種・職種の企業を訪問して行く中で、人事の方、直接的な部署の方、または経営者(社長)や重役の方を通して自企業の話を詳しく伺える機会に恵まれました。仕事には自分が認知していないだけで、様々な業種がありそこには自企業に対する熱意を持っている方が多数働いている現実に気づかされました。特に一会社の経営者と話す機会を頂いた際は、自企業に対する思い入れ等があふれており、自分の就職に対するアプローチの弱さに気付かされた事を鮮明に覚えております。

5)多くの企業の担当者と話を重ねていく中、自分の中でも企業に対するアプローチ方法が変化し、以前の経験を就職先でどのように活かせるか。例えば以前の会社で在庫管理やコスト削減活動を行った実績をもとに、製造メーカーの原価部門において自分の知識が活かせるのではないかという観点から、自分の経験を披露しながら経理・財務部門の職種に対してアプローチを実施しました。

6)自分の中で就職先の仕事に対して興味を持ち、就職に対する心がけを少し変えるだけで担当者と接した際に、自然に相手には感情が伝わるもので、先方からの印象と自分の企業に対する印象が方針を変更したことにより、格段に変化していきました。結果は、当初予定していた製造メーカーの経理部関係の仕事で2社から原価部門や子会社担当の人員不足と戦力不足の関係で先方より内定を頂くことができました。
就職当初は国内子会社の経理や税務申告を行い、その後親会社の原価部門の原価計算や資産管理担当を経て、現在においては海外子会社や連結決算の財務諸表の作成などの担当をしており、海外や国内工場に対して指導を実施するようになりました。結果的に出張を兼ねて海外旅行も出来るという恵まれた環境に就職できたと感じております。

7)学生の皆さまに伝えたいことは、就職に関しては、人より相当秀でた能力を持っていても、雇い主と雇用者の需要と供給のバランスやその時のタイミングにより、縁(機会)に遭遇しなかったり、自分の能力を過信し、自分の能力以上の企業を選択している場合は、すぐ目の前にある縁(機会)を逃してしまう事が多々あると感じております。また社会というのは理不尽なものでどんなに頭脳明晰でも不合理な理由で機会を逃すこともあるため、自分に過信せず素直に相手の意見に耳を傾けるという事も必要だと考えております。

8)最近では就職活動をする学生と親において、企業の選定する基準において安定志向が強く大企業を選択する人が増加しております。しかし中小企業やベンチャーは、仕事のやりがいにおいては色々な事を経験でき、企業内で自分で自由に決定できる裁量も大きいという現実もあるため、ある面においては仕事に対して充実感を得られると考えております。長い人生にておいて、安定を求め挑戦をせず、リスクを取らない人生はつまらないものであると私は考えておりますので、やりたい事が決まっているのであれば、挑戦することも人生ではないかと思います。日本において失敗するリスクは諸外国と比較すれば断然少ないです。

9)但しこれは私の考えでもありますので、万人に私が言える就職活動に関するアドバイスは、何度チャンスを逃して挫けても多くの企業へのアプローチは続けるべきだと考えております。そうすればいずれはチャンスはやってきますし、まずは様々な企業の話を聞いて就職を楽しむことから初めてはどうでしょうか!皆さまが良き縁に巡り合えるよう心からお祈り申し上げます。

50代男性・Oさんの「仕事について」====

1)会社に勤めて28年、今を含めその時々で気持ちは揺らいでいるのが本音ですが思ったこと書いてみます。

 冷静に今の仕事に対する気持ちを書くと。いやな仕事でも兎に角その場所でベストを尽くす。一生懸命やっても世の中は不公平に出来ているから上手く行くかどうかわからないけど、自分が腹をくくってやったことは失敗しても諦めがつくし真剣にやれば良い仲間としての人間関係は残る。
自分の不得意な内容だと失敗する確立は高いと思います。これは組織の問題ですが、所詮限られた人間で組織を運営し、仕事をしている以上しかたないことでしょうね。
技術開発をやっていてほんとに大成功すること無く定年を迎える人はたくさんいると思います。もちろん開発が継続したとすると各段階でのブレイクスルーや問題解決の達成感はありますがトータルでの開発が完了せぬまま仕事を終える人は相当な人数とおもいます。

 時系列で自分と仕事ことを思い出してみます。

2)最初に就職のことを考えたのは、技術系大学の修士1年目に大阪市工業試験所の研究員の席が空き、大学をやめて来ないかとの声がかかった時でしょうか。その時は研究テーマが始まったばかりで希望に満ちていたので断わってしまいました。今思えは失敗の気はしますが。。。。
修士卒業、就職に関しては大学推薦で難なく今の会社へ、特に悩みもせず自分の能力がどこまで使えるのか結構希望日に満ちていたと思います。でも配属されたのは設立以来ずっと赤字の部署で新卒で配属も初めて、200人の配属社員のなかでただ一人配属部署からの迎えが来なかったことを思い出します。数ヶ月で夢破れて、こんなことして何になるんだろうと日々思ってました。他の会社に早く転職しようでも大学推薦してくれた教授の顔に泥を塗って後輩に迷惑はかけられない。などと思っている間に10年の時間が過ぎていきました。


3)この間にも面白いテーマや課題があり単発的には面白い仕事をしたことはありました。でも物足りない気持ちを満足させるため、本の中に答えを求めて、色々な本を読みました。船井幸雄、山本七平、河合隼雄、中村天風、カーネギー、成功の哲学みたいな本を読み漁りました。でもそんなに簡単に答えが見つかるはずも無くつまらない時間をすごしたと思います。と言うか答えはあったのに気がつかなかったと言うほうが正しいかも知れません。

4)15年目に転機が訪れます、突然研究所の新プロジェクトへの移動。40才を前にして今更と思う部分はありながらまったく違う日常がやってきました。二年目には試作工場を立ち上げて3ヶ月土日も無く、寝袋を職場に置いていた時期がありました。楽しかった、いつかNHKのプロジェクトXに出演出来るよう成功させようと夢を語ってました。でもそんな簡単にうまくは行かない。疲労が溜まり、ブレイクスルー出来ない状態から何度も逃げだしたいと思ってました。結局3年でプロジェクトは失敗、解散しました。この時のメンバーとは今でも本当に仲良くしてます、あの時は本当に大変だったが笑い話になってます。

5)次に家庭用浄水器の開発がはじまります。この時の上司は趣味の油絵腕前がすごいのですが、技術的センスが高く約2年で商品化成功。でも中々売れない日々の中で、開発は終了したから販売をやれと言われて営業へ、45歳で東急ハンズのエプロンをして土日の実演販売、はずかしいと言うか嫌だった、でも自分で作った商品、何とかしたくて一生懸命でした。。。ちょうどそのタイミングで有名通販に採用されて事態は好転着実に売れるように。これで技術に戻れると思っていたら大間違い、10人近くいたメンバーはすべて他の仕事に、私一人が残されて10年間営業技術お客様窓口を派遣女性2名と3人ですべてを担当する日々が続きました。

広告宣伝もまかされてたので伊達君子、黒鉄ヒロシ、乃南アサ、山本兼一、村山由香、桜庭一樹、自分の好みで文藝春秋で取材させてもらったり、ミシュランの星のレストランの方やダンチューの編集部の方にも今でも仲良ししてもらってます。これは役得。

6)この仕事も12年でようやく卒業。昨年から新しい部署で技術家としての仕事をやってます。この一年は本当に楽しい仕事をしてます。楽しい理由は、

①新たなメンバーで議論をして仕事を進められる。
②どんどん新しい現象、事実が分かってくる。
③前に進んでいる、必ずしも問題は解決してない。


【世の中に対して思っていること】
・世の中、公平には出来ていない。
・真面目なやつが馬鹿を見ることはあたりまえ。
・適当でも運よく行くこともある。
・所詮人間関係、感情で動く。
・性格的に合わない人間が上司になることもある。
・人の評価を人がする。
・自分より優れた人間は山のように居る。

つまり全ての現象はある確率でだれにも起きる。運のいい人も悪い人もいる、自分がどうなるかわからない。

【仕事に対して】
・嫌なこと、つまらないと思うことでもやっている中に分かってきて面白くなる場合がある。
興味が持てない根源は考える必要ありです、興味を持てることと何が違うのか
・世の中の為に何かするとやっぱり気持ち良い。
・世の中のためになる方向で仕事をする。
・無理をしない、無理と思わない。
・自分が幸せになるためには、周りも幸せになる必要がある。


【ストレスの解消】
・仕事の夢中でやると余計なことは考えない。(会社では難しい)
・体を動かして無心で出来る趣味を持つ。
(一度に二つのことを考えられないのは私だけ?)
・本を読む。
・映画、アニメを見る。
・出来るだけ職場の人とは飲まない。バーで知らない人と友達になる。
・美味しいものを気の合う人と食べる。美味しいものを食べると一瞬で幸せになれる。
・FBをやる。


もう一点カミングアウトではありませんが私が前向きに生活するようになってきた要因として本以上に長男の存在が大きいと思っています。長男君は23歳身長175cm体重55Kg結構良い男なんですが知能は3歳ぐらい2語文の会話も難しいレベルです。自分の力でどうにも出来ないことを抱えることで妙に楽天的で前向きになったなと思うこのごろです。飲みに行かない限り毎日長男君をお風呂に入れてシャンプーしてます、こつこつ繰り返すことで人の気持ちは変わっていくと思います。なかなか瞬間的には変わりません。ちなみに結婚、子供が出来たことでほとんど考え方は変わらなかったと思います。生活の状況はもちろん変わりましたが。

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私の感想
*子世代は「会社で学ぶ→それを活かし転職」と
いう前提がある。
子世代には「自分」「自分の成長」がまずあって、
次に「会社」がある。

*親世代だと、いったん会社に入ったら
それがどのような種類の仕事であろうと
全力で会社に尽くし
それを自分の成長としていく
(昨日のブログ記事の武士道の話とシンクロしますね)
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/06/blog-post_4724.html
親世代は「会社」が先、
「会社内の縁で自分ができていく」という感じかな・・・?

*子世代は「会社に入ること」「自分を活かした職業に就くこと」「いい転職」=勝ち、という感覚があるのでは?

*親世代は「会社には難なく入れた」という経験があり
そこからがサラリーマン人生の始まり・・・という感覚があるのでは?

*それにしても桜庭一樹を取材する仕事は羨ましいですW

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