2012年6月2日土曜日

新渡戸稲造『武士道』

以前、『葉隠』についてとりあげましたが・・・
もう1冊、武士についての本をご紹介。


ヨーロッパの文化と武士道を比較してあったりするので
海外と日本の精神性の違いみたいなものがつかめます。

そこでキーワードになるのが「名誉」「忠義」

この本では「名誉」についてこんなエピソードが収録されています。

家康の息子の一人、頼宣は
大阪冬の陣のときに不本意ながら後備に置かれた。
城が落ちた時に彼は泣いた。

老臣の一人が
「一生に間にはこのような戦いが何度もあるでしょう」と諫めた。

しかし彼は
「私の13歳の時が二度とあるか!」と言った。

名誉と名声>生命 という考えが中心にあったのです。

忠義については・・・
新渡戸稲造はアメリカの日本学者グリフィスの言葉を借りて説明している。

中国:両親への服従を人間の第一の義務とした
日本:両親<忠義

ここで驚くべき逸話が紹介されている。
実の息子が主君の息子の身代わりに首をはねられて
喜ぶ父親の言葉である。

「妻よ、喜べ、かわいい息子は
 主君のお役に立ったぞ!」

武士道の忠義は武士の家族まで巻き込んでいたのであります。

家族というひとつの単位<主君

この感覚って、日本のサラリーマン社会にも通じるような・・・

主君(会社)にアラスカ支社に行けと言われたら
家族でアラスカに行く日本の家族。
(劇団ひとりって、子供の頃、父親の仕事の関係で
アラスカにいたんじゃなかったっけ?)
最近ではこの武士道精神も薄れてきたのか・・・

先日ニュースで「インド支社に行け」と言われたのに
家族と日本で暮らすために会社命令を拒否した30代の会社員。
そして、命令拒否した若い社員の代わりに
60代の男性が単身でインドに渡り
がんばる・・・という特番を見ました。

いまの世代は忠義<家族なのかな。
だからこそ、過去の日本の文化として
武士道を学ぶのも面白いかも。

最後に私のTシャツコレクションから忠義×キティを
載せて終わりますW

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