2012年8月21日火曜日

町山智浩『ブレードランナーの未来世紀』

注:リンチ映画については、まずは
以前書いた「宇宙一わかりやすい解説」を読んでください
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/08/blog-post_16.htm





これをふまえて・・・
ブログのこの回↓に「通過儀礼」という言葉が出てきたと思います
が・・・

http://riekonaito.blogspot.jp/2012/08/blog-post_20.html

この通過儀礼と
デヴィッド・リンチ監督の映画
絡めて説明した本があります。


町山智浩の『ブレードランナーの未来世紀』です。




町山氏は映画批評の世界で有名な人です。
なんせ、リンチ監督に
直接インタビューしたという
凄い人。

んで、この本、リンチ監督のインタビューも載っているのですよ。

この本ではリンチ映画の
『イレイザーヘッド』と『ブルーベルベット』を解説しています。
(リンチ監督の映画以外にもいろいろカルト映画紹介している濃い本です)

『イレイザーヘッド』が出来るまでの経緯を
追っていくと、リンチ監督の生い立ちがわかる。

リンチ監督の生い立ちはこうだ

1)リンチの父は農林省の研究員W
2)森林地帯を転々として過ごした
3)高校では卒業パーティーのキングだった
4)↑つまりリア充の王様ってことね

5)少年時代が完璧すぎたらしい
6)完璧すぎる日常に裏にも醜い蟲が蠢いているじゃないか・・・
と感じていたエピソードがでている。感性は鋭い少年だったらしい。
コメント:↑たぶん、これがブルーベルベットの冒頭のシーンのモトネタ?

7)ここまでは真面目な優等生だったリンチ
8)友人の父親ブッシュネル・キーラーと出会う
9)フィアデルフィアのアートスクールに通う
10)フィアデルフィアは治安が悪くて酷い事件を目撃したらしい

11)基本リア充のリンチ監督、21歳で子どもできる
12)でもホントはまだ家族欲しくなかったらしい
(そりゃ、21歳だとそんだもんだよな・・・)

13)ロスに引っ越し『イレイザーヘッド』を4年以上かかって撮影したW
(長いわW)

14)主演のジャックナンス、変な髪型を4年以上させられる
(コメント:ちなみにナンスはその後変死しています)
彼の運命はここに・・・↓
http://green.ap.teacup.com/tangerine822/445.html

15)これが、イレイザーヘッドのラストシーン・・・
(注:気持ち悪い系のがダメな人は見ないほうがいいです)

見ての通り、わけのわからないカルト映画です。
 しかも生理的嫌悪感を通り越した何かがあるんです。
 その証拠に・・・ この映画の初回の観客は25人。
 翌週は24人で・・・ 24人の全員がリピーターだったWW 

リンチの映画って、腹が立ったりするわけのわからなさがあるけど
 それを通り越して、リピートしたくなるです。


 しかし、この『イレイザーヘッド』を拾ってあげて 上映した人って相当見る目あるような・・・

ちなみに映画『イレイザーヘッド』を上映してあげた人は

 ホドロフスキー監督のカルト映画 『エル・トポ』をヒットさせた配給業者です。
=======================================
私のコメント: 『エル・トポ』は崔洋一が 中日新聞に書いていた解説がすごく的確だった。 切り抜きどっかにあるかも。 ちなみに『エル・トポ』は個人的には あまり好きじゃないです。 

ただ、ゲームクリエイターの須田51氏が エル・トポのファンで、彼の作品とシンクロさせてみると 彼の脳内ネタが理解できると思います。 
(須田さんのゲームのほうが ずっと好きだけど) 


 ☆ちなみにエル・トポがこれで
☆須田さんのゲームの代表作がこれです↓(今度、須田ゲーの紹介記事もつくろう)
=================================
また話逸れた・・・・・・・・・・
『イレイザーヘッド』を観たバリー・ギフォードは
最初酷評していたんだけど、
「嫌悪感あるのにリピーターになってしまった
パターン」に入り込み、
結局、ファンになって
自分の小説を映画化させたらしい。


それが、『ワイルド・アット・ハート』
(この映画も、まぁまぁ面白い)


・・・・・・・・・まー、とにかく、
ブルーベルベットはアカデミー賞にも
ノミネートされて
リンチは一流になりました、と。


で、やっと通過儀礼に関する本題。

ブルーベルベットには
このようなセリフがあります。
「人には知識や経験を積むべきときがある。
それが危険であろうとも」
↑これ、ブルーベルベットの主人公の青年の
通過儀礼のようでもありますが・・・
実は、アメリカの通過儀礼とも読める、というのが
この本『ブレードランナーの未来世紀』の解釈の面白いところ。


50年代:少年的な時代
60年代~70年代の闇の時代
80年代:レーガン大統領の保守回帰


レーガン大統領って50年代の頃に
ハリウッド映画俳優だったのね。
(映画『キャピタリズム』で彼が大統領になった
背景がわかるよ)
===========================

あー、若者の通過儀礼の話だな~

と思うところまでは
個人で観ていても
ある程度はわかるんだけど、

「アメリカの通過儀礼の話だった」

っていうのは、こういう本で学ばないと
なかなか気づけないのよ~

映画を理解する努力をすることで
けっこういろんなことが学べます。

内藤理恵子の読書道:記事ラベル

宗教 鷹の爪 ガールズカルチャー 哲学 若者文化 仏教 映画 ゲーム考 文化人類学 月刊住職コラム連載 社会学 キャラクター文化 ヤンキー 中外日報シネマ特別席掲載のご報告 あじくりげ映画コラム連載の掲載報告 アニメ ジェンダー 2014現代文化 仕事について 2014年「世界の宗教」講義録 90年代サブカルコミックエッセイ ヲタク文化 消費文化論 2012前期哲学(火曜)講義録 2012前期現代文化(木曜)講義録 対談シリーズ テン年代自分崩しの旅 脱力系ネタ 音楽 新聞・雑誌掲載関連 漫画考 2012前期哲学(月曜)講義録 小説 2012後期倫理学(金曜)講義録 2012後期哲学(火曜)講義録 心理学 自分探し 迷走コミックエッセイ 雑学 2000年代自分探しコミックエッセイ 2012後期社会と企業講義 研究論文関連 2012前期社会と企業(水曜)講義録 2012後期スポーツと企業講義 2013前期文化人類学(火曜)講義録 とびださない!どうぶつの村 2013前期 社会と企業 講義録 2013前期現代文化講義録 ポストモダン 日記 美術 2013哲学講義前期 現代思想 1990年代生まれの謎 企業 実用 ツインピークス祭 倫理学 KAWAII文化 アイドル考察 スクールカーストについて ドビ子の微妙な冒険 リンチ監督 旅日記 映画バカヴォンの予習のためにウパニシャッドを読む 私の体験談 そもそも教育って何なんだ?論 インテリア スポーツ美学 ドビ子博士GOを目指す 古墳ギャルコフィー 理恵子のお片付けダイアリー 純喫茶の「純」とは何か 『必修科目鷹の爪』読者限定☆リンク集シリーズ イカ部 オカッパ部 ジャバラネットナイトウ(おすすめのモノのご紹介) 名古屋 経営 経済 いじめ問題 ふつうの日記 まど☆マギ 似顔絵師ドビ子の放浪記 月刊住職連載 さんぽ日記 内藤理恵子イラスト作品集 読書について 『少女革命ウテナ』考察 まとめシリーズ 寄稿文 手芸キット レポートの書き方 ドビ子連続ネット小説「塩辛いちゃん」 何か間違っているオシャレ道 別冊spoon.34 散骨 松田優作ファミリー TV出演ネタ 2013年後期 哲学(火曜)講義録 写真 初音ミク×般若心経 構造主義 買い物道 わび・さび ドビ子が書評を演じます ドビ子アナザーワールド ラジオ出演ネタ

この窓の右端の▼をポチッとするとタイムトラベル