2012年9月14日金曜日

『横尾忠則自伝』×「Y字路は待っていた」×まどか☆マギカ

過去の『魔法少女 まどか☆マギカ』考察はこちら↓

http://riekonaito.blogspot.jp/2012/09/blog-post_10.html

http://riekonaito.blogspot.jp/2012/09/blog-post_11.html

魔法少女の系譜から考えたもの↓
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/06/blog-post_11.html

齋藤環先生の考察をまとめたもの↓
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/08/201111.html

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そして、だんだん、
まどマギの重箱の隅をツツくような
話題へとシフトしてきますが・・・・・・・・・

まどマギは「背景」のクオリティの高さが
群を抜いているんですよね。

室内インテリアも、北欧っぽいし。
収納小物とかもIKEAっぽい。
(愛知県にはIKEAがありません・憧れます・涙)

背景で「新しいな」と思ったのは
ガイナックスの『フリクリ』以来かもしれません。
『フリクリ』の場合はムラ社会的なものが
残っている感じの田舎を、淡い色調で描いていて
映画『茶の味』の背景のアニメ版という感じだった。

                                                     ☆↓フリクリ☆

まど☆マギ↓
まどマギは工場萌えな感じの工場と 風力発電、近未来的なバス停などが描かれているんだけど
光の表現がうまくて、全体的に軽快な感じがする。
次世代のアニメの背景だな~と思った。

ただ、軽快なアニメ背景が続いていく中で、
  数回、こってり重厚な感じの絵柄で
「Y字路」の背景が 映し出されていたんですよね。
 本編とはあまり関連性はなさそうだし、 その背景だけ重厚にコッテリ描かれているので
  「あ、これ、背景じゃなくて心象風景だな」と思いました。
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ちなみに、 このY字路を
風景じゃなくて、 「心象風景」として 最初に描いた画家は横尾忠則先生です。
  「Y字路特集」は2008年6月の芸術新潮に特集されてますよ!!
 この本のP91~ こんな記述があります↓


20世紀も終わろうとするとき、横尾は故郷・西脇で 「Y字路」を発見する。 偶然を装った必然に導かれ、 変貌しつづける芸術家はここに またあらたな転回点を迎えた。

 横尾先生のY字路は、 横尾先生のサイトでも閲覧可能なのでぜひ見てください。 http://www.tadanoriyokoo.com/rw/index_e.html

  ちなみに、芸術新潮の横尾先生のコメントはこちら↓

1)従来の絵画だと消失点はひとつだけど、「Y字路」には ふたつの消失点がありますし。

2)そのじつ「Y字路」自身も自分のことがわかっていない。

3)対立する概念を対立させないで、その両方を認めたうえで、 ひとつの画面で接合することをまずはやってみようと いうことです。そこからなにがあらたに生まれるのかは ぼくが決めることじゃない、「Y字路」に聞いてください。

まど☆マギにおいては運命の分岐点→消失点を 繰り返し描いているし、 最期には、生と死という対立概念を最後融合させているので、 (まどかにとっての自己消滅は、生の対立概念ではなくそれ以上だった) Y字路が心象風景に出てくるというのは ハマっているなぁ~と思ったのでした。 ======================= 

しかし、↑この横尾先生のコメントの 不思議ちゃんぶりを読んでもわかりますように、  横尾先生の「摩訶不思議伝説」は半端ではありません。

 この本『横尾忠則自伝』(文藝春秋) で読めば 不思議伝説の詳細を知ることが出来ます。 オススメエピソードをいくつかピックアップしてみたいと思います。






 *P41「クライアントに自尊心を傷つけられ 取引先のクライアントを               写真パネルで殴打事件」

*P198 「母の幽霊に会う」

*P264 「幽体離脱」 *P266 「オカッパ少女の幽霊と遭遇」

*P280 「ついにUFOとコンタクト」

*P302 「禅寺で禅の極意を会得」

*P351 「大怪我で シメタこれでまた作風が変わるぞと胸中で叫ぶ」

*P465 「死んだ三島由紀夫からのメッセージが届く」

この他にも「大好物のオハギを食べられ、怒りで植松さんに飛びかかる」
「通勤途中で異次元に迷い込む」など・・・・横尾先生伝説が凄すぎるW

なんというか、自伝というより、もっと違う何かになっている気がしますが・・・ 芸術家という存在は、人間の存在そのものが芸術で、 絵はそのごく一部を表現しているにすぎない、ということがよくわかる一冊です。
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  *今回の結論*

1)まどマギの考察もだんだん細かいところになってきた。

2)まどマギのY字路は横尾作品からの引用じゃないかな?と思った。
(もし深読みしすぎだったり、違っていたら、すみません)

3)横尾先生はオハギがよほど好き

4)実は私も幽体離脱したことあるW

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