2012年9月22日土曜日

☆再読☆『ギャルと不思議ちゃん論』×岡崎京子×ヴィレヴァンについて

ヘルタースケルターの解説その1↓

http://riekonaito.blogspot.jp/2012/08/blog-post_22.html


ヘルタースケルターの解説その2↓

http://riekonaito.blogspot.jp/2012/08/blog-post_23.html


・・・・・・・・・・で、消費文化と岡崎京子の漫画を絡めて
ラカンで解説しましたが・・・

まだ岡崎先生の作品が生まれた時代背景
がつかめていなかったようなので

この本





のP110~の内容で説明したいと思います。
☆ちなみに、この本については、
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/09/blog-post.html
でもランキング形式で解説してありますよ!!

1)1977年ごろから若者は「新人類」と「オタク」に分化した。

2)1983年には中森明夫が「オタク」を「オタク」と命名

3)『なんとなくクリスタル』に出てくるようなJJガールが新人類の先駆であった













4)↑この本に出てくるようなJJガールへの対抗として新人類が出現

5)新人類からニューウェイブが分派

6)ニューウェイブの中には戸川純がいた
↑戸川純

 7)戸川純の動画を見ればわかるが、
 「他人と違うこと」に存在理由を見出していた。

8)超個人主義の申し子のような存在、それがNW。

 9)80年代初期から中期にかけて若者たちに 巻き起こった差異化現象・・・その中で生まれた多数派との差異化に 生まれた不思議ちゃん。 

ちなみに、80年代、当時子供だった自分も はやばやと不思議ちゃんを
やってたっぽい。(84年のワタクシの写真を載せておきます)
なんだろう、このジャミロクワイっぽい子供は・・・しかも神社で。

10)じゃあ、80年代はどのような時代だったかと言いますと・・・
 一億総中流意識の時代だった。

経済格差がほとんど意識されず、そもそもエスニシティについての感覚も
希薄だった日本においては趣味によって他者との関係を強く意識するように。
 エスニシティ↓ http://kotobank.jp/word/%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%8B%E3%82%B7%E3%83%86%E3%82%A3 

11)その空気感はマーケティングの世界でも意識されるように・・・

 で、その結果が西武百貨店のキャッチコピー「ほしいものが、ほしいわ」なのです。

 ↓このキャッチコピーについてはラカンの精神分析と絡めたが、
時代性と絡めて考えるとさらに理解が深まるね!
  http://riekonaito.blogspot.jp/2012/08/blog-post_23.html

 12)80年代のこうした差異化競争の拝啓には、他者との安定的な 関係を維持することが難しくなった社会構造の変化がある。

  <私のコメント>============

80年代の空気感は「家族ゲーム」っていう映画を観るといいよ。
近所の人に「**さんの家どこですか?」と聞いても 「さぁ・・・?」と言われる様子が
出てくる。 ちなみに、なんと、先述の「戸川純」もチョイ役で出てるんだ、これがWW
========================
 また『ギャルと不思議ちゃん論』に戻ろう。 

13)農業共同体のようなムラ社会とは違うのよ。
 さまざまな価値観を持った人間が都市に群れるのよ。 

14)このような中でコミュニティ形成をしていくのは一苦労。
そこで、ファッションや趣味で「私は**系」というのを打ち出すのである。
======================

<私のコメント その2>
いや、でも、発達心理学的な見地から見れば、
アイデンティティを形成していく上での
過程とも考えることができるが・・・
だからこそ若者文化は「濃く」で「排他的」なのでは?
その側面についてはこの当ブログの以下の記事で書いたぞ↓ http://riekonaito.blogspot.jp/2012/08/blog-post_20.html 
=====================

15)このようなサブカルチャーを使った 差異化競争のただなかにいる若者を
 岡崎京子は描いたんだな~ 

ただ、差異化で注目された
先述の戸川純サンも ファンに模倣され、本人が違和感を抱いて
別のアプローチをすることになる。 

差異化→同調化→再差異化のプロセスは
芸能人でもファッションでも、
流行というものには、このメカニズムが働くそうです。 

戸川純の詳しいエピソード
(戸川が女性ファンにお尻を触らせろと言われる等) は、
この『ギャルと不思議ちゃん論』に掲載されておりますので
 興味のある人はぜひ読んでみればいいかと・・・













 <私のコメント その3> ==============
この差異化競争に使用されるものって何かっていうと、 やっぱモノなんだよね。
なめこのキーホルダー、アニメTシャツ、ゴスロリ服、 3DS、ブランド品、
プーマのジャージ、ガル服。

現代日本では持ち物によって共同体が形成されていると 思うと面白いなぁ。

かの雑貨・書籍店ヴィレヴァンは、この「差異化競争」に特化したという店と見れば
ヴィレヴァンの強さがわかるんだな。 http://www.village-v.co.jp/

  ヴィレヴァンの沿革を見てみると・・・
1986年11月 現代表取締役会長である菊地敬一が、個人商店として本店(名古屋市天白区)を創業し、書籍・雑貨の販売を開始
・・・・・・・・・とあります。

つまり、ヴィレヴァンって名古屋発祥の企業なんだな。
80年代、地方都市名古屋で、 他者との差異化を図ることのできる
個性的な雑貨や書籍をセレクトして売る、という このコンセプトがNWの若者に
いかに肯定的に受け入れられたのか、を 考えると合点がいきます。

かくいうワタクシも、いまはなき名駅裏の「生活創庫」
(いまはビッグカメラになっている)の
ヴィレヴァンに足しげく通ったものです。

20代はちょっと落ち着いた雰囲気の本山店に通いました。
地方に住んでいる若者にとっての ヴィレヴァンの意義についてはここにも書いた↓ http://riekonaito.blogspot.jp/2012/09/blog-post_7.html

*おまけ* 差異化→同調化→再差異化のプロセスは
芸能人でもファッションでも、流行にはこの メカニズムが働くそうですが・・・
スヌープドッグのこのサカナクン帽子はなんなんだろ?
ファンとの同調→再差異化のため??!!

しかし、ファン、さすがに、これはついてこれないだろ・・・・・・。
しかも色違いまで揃えているらしい↓
ヒップホップ文化がギークカルチャーをリスペクトしはじめたって解釈でいいのかな?

ミュージシャンで思い出したけど、
ボブディランって差異化→ファンの同調化→再差異化のループを
うまいこと繰り返しているため 結果的にミュージシャンとして息が長いし、
神秘性を獲得し、 トリックスター的なカリスマ性を身に付けたような・・・。
(もちろん曲自体、いうまでもなく素晴らしいものなのですが)

そこらへんは映画『アイム・ノット・ゼア』と

ボブディランの自伝を読めばいいかと・・・。
あ、ボブディラン研究については新書を持っているので
その本についても紹介したいと思います。

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