2012年9月3日月曜日

晃洋書房『現代世界と倫理』×KANZEN『萌えて学べる!思想コレクション』

若者の話に偏ってきたので・・・

今回は政治と倫理の話!

以前、このブログで


の話をしたと思いますが・・・・・

これは「犯罪が少なくなって秩序が保たれている」ことを
良し、とする政治を描いて
それって正しいの?と問い直す作品でした。

さて、他にはどのような選択肢があるんでしょうか?

いろいろな政治のスタイルが
カタログ的に載っているのでこの本が分かりやすいかと・・・

あ、私が持っているのは改訂版のほうなので
装丁がちょっと違うな・・・。

この本の210ページを見てください。

加藤尚武氏が挙げた選択肢10個↓

1)国民の意思を正しく反映している政治
2)政治家が不正を働かない政治
3)選挙にお金がかからない政治
4)国民の権利、とくに弱い者の権利を大切にする政治
5)最大多数の最大幸福を実現する政治
6)平和と繁栄を約束し、将来の明るい展望を切り開く政治
7)情報公開を徹底する透明な政治
8)国民の貧富の差を少なくする政治
9)国民の気持ちがひとつにまとめていく国家的統合をめざす政治
10)犯罪が少なくなって秩序が保たれている政治

つまり、↓これは10)ってことだね。



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次にアリストテレスの話になる。

アリストテレスについては
↑ここで触れたと思うんだけど・・・

アリストテレスは「最前の政体は何か」という問いに答える
ことが政治と倫理に関する究極の問いとしました。

アリストテレスが掲げた3つの政体はこれだ。
そして、どれが良いか、問いを明確にした。

1)独裁君主
2)少数者による貴族主義的支配
3)民主主義

でも、答えの尺度もさまざまであると認めていた。

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次に哲人政治はどうか?という話になる。

プラトンの哲人政治は
哲学者に政治を任せようというばかばかしい考えではなくて、
「最高の権力者が最大の理性を持つべきだ」という思想です。

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次にノージックが出てくるが・・・解説がわかりにくい。

リバタリアンの代表:ノージック
に関しては
もっとわかりやすい解説本が出てたはずだ!

<<四次元ポケットを探る>>

『世界一わかりやすい哲学の授業』の本を取り出そう。


 
この本の解説だとこんな感じ。

ノージックの名台詞

1)最少国家は正当とみなされる。
それ以上の拡張国家はすべて、人々の権利を侵害し、
不当であるとみなされる。

2)ユートピアは、複数のユートピアのための枠であって
そこで人々は自分自身の善き生のヴィジョンを追求し、それを実現する

3)最少国家は、我われを権利から生じる尊厳を伴う人格として扱う

ああっ、なんかまだ難しいし・・・<<なにか、良い喩えはないか・・・?>>


帝国主義的ユートピア(つまりノージックのいうユートピアじゃないほう)
イメージはこちら↓
ノージックのいうところの
ユートピアは、複数のユートピアのための枠であって
そこで人々は自分自身の善き生のヴィジョンを追求し、それを実現する・・・
のイメージはこちらです↓
・・・いや、なんかちょっと違うかもしれないが。

ノージックのいうユートピアは
多元性の事実から出発しているので
あながち間違いでもないと思う。

と、いうか、このクロマティ高校の動画、
なぜか英語の吹き替えがとても丁寧に
付いているので、英語のリスニングに使ってみたらどうだろう。
主旨がブレているが・・・。
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リバタリアンのイメージはこの本で調べるとわかりやすい。
 
 
そしてこの思想に対する思想は何かと申しますと・・・
 
 
この本のP15に
 
リバタリアニズムに対立する思想として
「リベラリズム」(代表:ロールズ)が出てくる。

なにが違うかと言えば・・・リベラリズムは
人間は自由だけど、公平さが確保されていなければ
いけない・・・と主張しているのであーる。


しかし、ロールズのリベラリズムは
サンデル先生の
本でも批判されていまして・・・
詳しくは↓このブログ記事へ
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今回の結論:
長くなったので今日はこのあたりで切り上げよう。
(本日2回目の更新で疲れてきましたし・・・)
どんな政治がいいのかは、答えが出ない。キリがない。
しかし、模索しながら進んでいくのが人類。
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☆ここで恒例のIGW先生のコメントコーナー
 
リバタリアンと言えば、やはりノージックが、
そして新自由主義といえばハイエクやフリードマンの名前が念頭にありました。
 
自分の念頭においていた区別をあげれば、リバタリアンは
政治哲学および法哲学で論じられ、
新自由主義は経済哲学で論じられる違いはあると思いますが、
どちらも個人の自由権を基底において
(ただし功利主義の立場から擁護する議論もあるようですが)、
政府の市民社会と自由市場への介入を最小限にとどめようとする点で
同じだと漠然と考えていました。その点で、「格差原理」に基づき
所得再分配政策を支持するロールズのような「リベラル」の立場や、
それらすべてが前提するアトム的な個人像を批判する
「共同体主義」と区別される、というのが、
現代の英米系の法・政治・経済哲学の俯瞰図と考えていました。
  • 付け加えると、先日(ナショナリズムとの混同は避けたいところですが)

  • 「愛国心」について申し上げたのは、厳密に言うと「共同善」への愛です
    (社会愛ともいうこともありますが)。グローバル資本主義は、
    (少なくも第一義的に)グローバルな共同善を追及しているのではなく、
    グローバルな舞台で私益を、少しでも人件費の安い国で雇用を確保すると
    いう「経済的合理性」に従い、追及しているように見えます。
    そこでは、雇用の確保や「人的環境」(ヒューマン・エコロジー)
    その他の「共同善」の要素がなおざりにされる傾向があるように見えます。
    ヘーゲル(『法の哲学』)の「市民社会」論で指摘されるように、
    「欲望の体系」としての(今日ではグローバルな)「市民社会」においても、
    内側から(ヘーゲルの意味での)「市民社会」を維持するモラルが
    生じる可能性は否定できませんが、やはり自覚的な「共同善」追及という
    「徳」が経済活動にも必要であるように思います(徳としての正義)。

    アリストテレスは政治の担い手の数が多いか少ないかを問題にするのではなく、
    政治の担い手が自分(たち)の私益を目指すのが悪い政体(僭主制、寡頭制、衆愚制)で、
    政治の担い手が国全体の共同善を目指すのが善い政体(君主制、貴族制、民主制)と
    考えたのではないかという気がします…。

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