2012年9月5日水曜日

岡田尊司『パーソナリティ障害』

このブログ記事で・・・・・・

http://riekonaito.blogspot.jp/2012/09/blog-post_5692.html

群生秩序について触れたが・・・

ツイッター上で、うらんサンから
「その要素だけじゃない気がする」という
ツッコミが来ました。

共依存とか、そっち系の問題も含まれているのでは?
という指摘がきたので・・・

そういえば、精神病理の側面からも
ツッコむべきだな~と
再考し、今回はこの本をとりあげることにしました。



いやはや、ツイッターでツッコミを入れてくれるのは
ありがたい。一人でやってるとブレイクスルーはなかなか起こらないのよ。

この『パーソナリティ障害』の本がイイのは
症例だけではなく
「対処の仕方」が載っているからです!

クラスメイトや上司、部下が
パーソナリティ障害だった場合・・・

どう対応すれば被害が最小限に留まるか
知識を身に付けることができます。

いくつかポイントをピックアップしておこう。

1)上司やクラスメイトが
境界性パーソナリティ障害だった場合

*特徴
気分も考えも両極端になりやすく、その間がない、
というのが境界性パーソナリティ障害の人の特徴である。

・・・・対処法としては。

同情をしすぎない。ということ。
受容や共感も最小限の反応に努め、
黙ってうなずきながら聞いているのがベスト。
大きな視点でゆったりと見守ること。
感情豊かに接すると、かえって不安定にさせる。
(共依存を招くってことです)

断定はできないが、境界例っぽい
女性を描いた映画はこちら↓
2)自己愛性パーソナリティ障害だった場合

*自己愛性パーソナリティ障害の人の特徴

自分は特別な存在だ」と思っている。

もったいぶった口調や、自分の重要人物ぶりを 仄めかす。有名人との関係を親友のように話す。 社会的地位の高い人に接近する。


自己愛性パーソナリティの人が上司や同僚である場合・・・ 部下や周囲は何かと苦労する。

自己愛性の人は仕事の中身よりも 「個人の手柄としてどう評価されるか」気にしているので 「本当の改善」の努力をしている人たちとギャップが生じる。


対処法としては・・・・・ ひたすら賞賛する。(これ、自分はバカ正直だから、できないよ・・・) 相手の嫌な面は見ない。ひたすら賞賛。


すると、 相手は賞賛する人を 自分の二段階下くらいに置いてくれる。


自己愛性の人を動かすには、
不安や嫉妬心、功名心を刺激して 動かしていくことが大切である・・・らしい。

っつーか、こんな高度なこと やっていけたら、そーとー出世できるだろうな・・・。

自分はできないけど、できそうな人がいたら やってみてください。(丸投げ)


  自己愛性パーソナリティ障害っぽい人物を描いた映画を 思い出してみると・・・たぶんコレ ↓しゃべり方が嫌すぎるナ☆

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3)次に演技性パーソナリティ障害。


「つい周囲の気持ちに合わせて反応したり、振る舞ってしまう。」 「皆を楽しませること、愛されることで自分を保とうとする」 それができないと不安になる。

  演技性の人は嘘をつく。 (これは、自分もホントに痛い目を見た。もう二度と関わりたくないっす・・・・・・・・) しかし、対処法はあるのだ。



1)嘘を観客として賞賛する

2)その人を遠ざける

3)虚偽性を暴く


しかし、3)の対処法は最悪らしい。 暴いてしまうと、悪評をばらまかれて 常識人が負ける。 周囲はその人の言葉を信じるので 常識が負けるんである。 


そこで、嘘の部分はいったん目をつぶって、
その背後にある寂しさに目を向けると改善する 可能性があるらしい。 
まぁ、めんどくさいんで 距離を置く、という対処でいいと思うんだが・・・。 

えーと、この事例でいくとこの映画の主人公が 演技性っぽい。たぶんね。
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4)次に反社会性パーソナリティへの対応。

このタイプの特徴は他者に対する冷酷な搾取。 相手が裏切っても、傷つくことがないように、 彼らは最初から人を信じない。


この本だと映画『復讐するは我にあり』が事例として出ているのだが・・・


動画が見つからないので、 自分の脳内HDを探ってこの映画を事例として出すことに↓
この事例への対処法は、

1)ニュートラルに接する

2)受け止める、認める、という経験を通して、人間との信頼回復を促す


しかし、ま~、この広い世の中で、これをできるのは、この2人しかいない気がします。                        



                      金八さん↓
                                              





                      ごくせんの人↓
        っつーか、仲間ユキエくらい美人だったら、            どんだけ反社会性パーソナリティの
       学生でも、 改心するだろーがっ!
          こんな完璧な先生いないよ。       
        まぁ、ドラマだからね、これは・・・・。


あー、高校時代に、もしもオダギリジョーみたいな 先生とかいたら、TVゲームとかせずに めっちゃ勉強がんばっただろな・・・。 イケメンの先生の存在って貴重ですよ、 学生のモチベーションに繋がるもの・・・。


それはさておき、ごくせんの ヤンクミのニュートラルさは、凄いんだよね~ いつも平常心。


反社会性の塊みたいなクラス⇔ニュートラルなヤンクミ
↑これは精神病理学的な対応としても 正しいんだな。



ま、彼女の場合は、 家が**だから、たまたま肝が据わってただけだが。


ちなみに・・・・・・ 自分は、仲間ユキエが売れないアイドル時代に撮影で使用した 手袋(サイン入り)をゲーム雑誌の懸賞で当てたことがあるんですが・・・ 当時、全然売れてないアイドルだったため、 普通に通学の時に使ってしまいました!(ゴメン その後、大河とか出てた仲間さん・・・マジでびびった。

話が逸れた(ワラ


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5)妄想系パーソナリティ障害の場合


*特徴:人を信じることができない
*親しい者を監視したいという衝動を覚えたり、 常に親しい者の行動を把握しようとしたりする
*些細なことでも攻撃と受けとる。現状とはかけ離れたプライドを持つ。
*正当な指摘であっても、恨みを持ち続ける。


こういう人が上司の場合にどうしたらいのか・・・・

*地位と権力を守るために部下を信用していない
*背信がないか
*将来のライバルにならないか ・・・・ということばかりに気を遣って
彼の周囲からは やる気のある人材は減り 無能なおべっか使いのイエスマンで固まる。 部下は生産的な改革ができなくなり、 上司はボロを出さないので出世する。


対処法は「親しくなりすぎないこと」である。 本当に対処できなくなったら、法的な権力で 立ち向かうべき。組織的な妄想集団が形成された場合は 法の力を借りるしかない。

妄想系パーソナリティの人は病的なエネルギーがあるため まともな人間は勝てません。 戦うつもりはない、ということを表明しないと終わりません。

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6)依存性パーソナリティの場合

これは本書にモロに映画の事例が出てます。 『ギルバート・グレイプ』という映画のラストシーン、 あれはどう解釈していいのかわからなかったのですが この本を読んで理解しました。
あれは共依存からの脱却を描いていたんですね~
いいガールフレンドとの出会いがきっかけかな。


ダメ人間⇔庇護する人 はダメ人間がダメなんじゃなくて、
庇護する人が「庇護している自分」に酔って 依存している
、という視点を忘れてはならないのです。

対処法は・・・「こちらと違う意見が言えたら褒める」ということ。

なるほどね。自律を促すんだな。

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  ちなみに、この本の著者は、 東大哲学科中退→京大医学部卒 医療少年院勤務という 経歴をお持ちの先生のようです。

哲学的な視点、精神医学、そして実践・・・
多角的に「人間のパーソナリティ障害」を捉えていて
さらに対処法も示してある、 素晴らしい本です。


いじめ問題の裏には、 http://riekonaito.blogspot.jp/2012/09/blog-post_5692.html
で書かれていた群生秩序の他に、
パーソナリティ障害の人が周囲を巻き込んで紡ぎだす
集団的妄想や、人間関係があると思う。

いじめ問題を複眼的に考えるとき、
この本をふまえておくといいと思います。

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