2012年9月13日木曜日

【インターネット上の霊性について】東浩紀「サイバースペースはなぜそう呼ばれるか」×自分の研究の紹介




↑この要旨の中にもありますように
私は、以前、インターネット供養に
ついての研究をしていました。


↑ここでも28歳当時にインターネット供養に
関連した取材を受けました。

そして、
インターネット供養に関しては
以下の分類を行いました。



その当時の自分の結論↓===============


ネット供養における霊性は、あると考えられる。宗教儀礼自体が仮想的な側面を持っているため、それが仮想世界のものになっても、相性は悪くない。
中国のように、合理的な宗教観がある国には、比較的受け入れやすい供養方法であろう。 また、ネット供養の消費文化の側についても、もともとそれを受け入れる「現代日本の曖昧さ」という土壌が存在したことが言える。 今回は、ネット供養の事例を5例紹介したが、業者、寺院、オーディエンスの「ネット供養の関わり方・供養の意味合い」はケースによって大きく異なることが分かった。
また、ネット供養を供養のグラデーションで考えるならば、「慰霊」「記念」が主軸となるものの、やはり、世俗化の臨界点として扱うべき問題であり、この現象が「供養」として認識され、後世に残る文化になるのかは定かではない。しかし、もし一過性の現象だったとしても、この現象は日本の葬送史に刻まれるべきものであり、その背景になった宗教観・文化を記録しておくことは後世の研究に必要であると考えている。
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ちなみに、当時は
セカンドライフ内の墓地に着目して
「セカンドライフ」のアバターを作成し、
セカンドライフ内の墓地調査に励んでいたのに・・・
いま、セカンドライフって盛り上がってない・・・よね?

☆調査していた時のキャプチャー画像
手前にいるのが私のアバター↓


それにしても、いま現在、改めて考察して・・・
「サイバースペースにおける霊性の存在」って
アリなんでしょうか?

☆このテーマについては、サブカルチャーでも検証しました↓

それらをふまえて、以下は現時点での私の見解です。

1)2009年に私は「現代のインターネット供養の展開」を執筆したものの、この論文はあくまでも「インターネット供養」という新しい文化を主軸としたものであって、ネット上の霊性は副次的な議論に留まった。

2)しかしながら、この数年の間に日本におけるインターネットの現状は変容を遂げ、若者におけるTV離れの加速と共にインターネット動画の共有、facebookmixiなどソーシャルネットワークにおけるコミュニケーション
(日本におけるユーザーは約2700万人)が活発になってきている。

3)このような状況になっている2012年において、インターネット上の霊性について再度考察を深めることは必然的であると考えている。

4)先行研究としては、まず伊藤雅之『現代社会とスピリチュアリティ』が挙げられる。




この本の
7章「ネット恋愛のスピリチュアリティ」はインターネット上の「出会い」が初めて世間に認知され始めた1990年代後半の事情について言及してあり、ネット恋愛と宗教を比較している。

伊藤氏は「ネット恋愛においては、宗教とは異なり、まだ見ぬ存在とのスピリチュアルな関係にとどまり続けることが困難」「宗教世界では、聖俗の区分は明確であり、むこう側の世界神秘的かつ抽象的で、こちら側の現実に回収されることなく、手の届かないままの状態でいられる」と両者の比較を行っているものの、2012年現在の日本において、この議論はもはや古い部類のものになりつつあるのではないか。

5)現実の延長上にある実名記載のfacebookは、現実の出会いから出発し、ネット上で他者の霊性に「出会い直す」ものである。この「出会い直し」こそが、ネット上の霊性の新たな切り口となってくると考え、考察を深めたいと考えている。

4)なお、サイバースペースの存在そのものに関する先行研究としては東浩紀『サイバースペースはなぜそう呼ばれるか』





が挙げられる。東はサイバースペースの発端をウィリアム・ギブスンの小説『ニューロマンサー』(1984年)とし(発想自体は1960年代に既に存在していたが情報ネットワークの集合体をひとつの場所とするあり方は1980年代に一般化)、サイバースペース自体が「東洋的場所」として出現したことを指摘している。

5)日本においてこのサイバースペースの考察を行うことは
多いに意義のあることであると考えている。
これら先行研究をふまえ、自身が関心を抱いているのは
サイバースペースの「定義の揺れ」である。

6)かつてのサイバースペースはメール交換や掲示板による魂の
出会いのようなものだった。

7)しかし、2012年現在では

*「グラフィックユーザーインターフェース」が世界を示すもの
(アメーバピグなど)

*ネットワーク管理社会

*現実とデータを重ねる手法
iphoneアプリなどに見られる現実にタグ付けする手法)

*ほぼ現実に近い仮想現実
(3Dゴーグルをはめて映像と音声などで戦場を再体験する。
         帰還兵のPTSD治療に応用されています)

・・・・・・などの多様性が生まれている。

ちなみに、現実とデータを重ねる手法はアニメ『電脳コイル』でも
描かれてましたね。実際、セカイカメラなどである程度実現してます。


アニメ『電脳コイル』↓


セカイカメラ↓のアプリ
セカイカメラ、現実にタグ付けできるよW
私も使ったことある!!

結論:サイバースペースの定義自体、曖昧だし、
インターネットの技術は
日々物凄い速度で進化しているので、
インターネットの霊性については
その都度、丁寧に考察してくべき問題だ!

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