2012年11月23日金曜日

レトロちゃんからの妖怪文献情報&京極夏彦『妖怪の理 妖怪の檻』

http://riekonaito.blogspot.jp/2012/11/blog-post_3851.html

ここで妖怪について書いたところ、
妖怪好きのレトロちゃんから
おすすめの妖怪文献リストが!
 
以下、レトロちゃんからの情報========
 
京極夏彦作品で妖怪が登場するものでは、タイトルに妖怪の名が冠された「百鬼夜行シリーズ」ですね。(文庫本は超分厚いです。)ただ、推理小説なので「妖怪」といっても実体が登場するわけではなく、事件のトリックを説明する際に、民俗学や妖怪の知識が用いられる感じです。「姑獲鳥の夏」「魍魎の匣」は堤真一が主演で映画にもなりましたし、「魍魎の匣」はアニメ化もされました。個人的には「魍魎の匣」が一番好きです。
 
また、「妖怪の理 妖怪の檻」(角川書店、2007)という本もオススメです。この本は「妖怪のことを、学問の言葉ではなく、できるだけ普通の言葉で考える」(同書p.25)という趣旨で書かれたもので、妖怪という言葉・成り立ち・形などについて、関連する膨大な書誌情報を引用しながら分かり易く書いてあります。講演録も載っていますが、有名な妖怪や現代のキャラクターを例に出したり絡めたりしていてとっつきやすいです。
 

妖怪をビジュアル的に楽しむなら「妖怪図巻」(京極夏彦&多田克己、国書刊行会、2000)「続・妖怪図巻」(湯本豪一、国書刊行会、2006)がオールカラーなので、見ていて楽しいです。特に続~の方に入っている、岩瀬文庫所蔵「百鬼夜行之図」が極彩色でお気に入りでした♪


あと、妖怪が出てくる映画なら神木隆之介が主演だった「妖怪大戦争」(2005)とかでしょうか・・確か、荒俣宏の「帝都物語」に出てくる加藤保憲が悪役で登場してテンションが上がった覚えがありますwあとは京極夏彦原作のユーモア妖怪小説『豆腐小僧双六道中ふりだし 本朝妖怪盛衰録』を原作にしたアニメーション映画が去年やってました。原作も映画も豆腐小僧めっちゃ可愛いですよ!=============================

情報ありがとうございます。
しかし、それにしても
どんだけ詳しいんだ~(汗

と、取り急ぎ、『妖怪の理 妖怪の檻』を注文しました・・・。



http://riekonaito.blogspot.jp/2012/11/blog-post_3851.html
↑ここで紹介した文献によれば・・・
  1)元祖は古事記である(古事記すごいな)
 2)器物で化けた元祖は日本書紀
3)神武天皇~仏教伝来までは現世的なもの変化中心
4)日本霊異記になってくると、人間が死んで化けるパターン
 5)奈良時代は幽霊が増加
6)平安・鎌倉は生霊・器物・精霊増加
7)江戸は妖怪バブル・愛着や怨恨関連の妖怪増加

・・・・・・・まで、妖怪の変遷をたどりましたが、
この京極先生の本では、江戸以降をたどっていきたいと思います。

この本のP183~


1)「妖怪」という言葉は、井上圓了の手によって、「否定すべき前時代」を
象徴するモノゴトを指す「学術用語」となった。
(井上先生の人生は水木しげるがマンガ化しているのでそれがおすすめ)
2)風俗史学と接続することで、妖怪の概念は「変容」を遂げる
3)風俗史学と接続したことで
否定すべき前時代→堂々とした前近代の文化へ
4)その流れゆえ、学術用語から「通俗語」に変わる
5)昭和4年に藤澤衛彦の手で『妖怪書談全集』を著される=娯楽へ
6)ここで面白いのは柳田國男。妖怪が通俗語になったため
「妖怪の論文を書いているのに、あえてその中では妖怪という言葉を使用しない」
という状態で論文を書いている。
7)定義がよくわからなくなり、宙吊り状態の「妖怪」概念に
さまざまな民俗語彙が収集されることとなった。
8)妖怪の語彙に振り回された結果、柳田の妖怪研究はなかなか
表に出ず、40年以上のお蔵入りを経て昭和31年、『妖怪談義』が出版。
9)その翌年に水木しげるがデビュー
10)水木しげる作品は民俗学そのものではなく
「民俗学がもたらすイメージ」と言い換えたほうがいい。
11)水木しげるの描く主要メンバーは柳田國男の民俗学ベース、
敵役として、江戸時代の「化け物」としてを配する。
12)通俗的概念の「妖怪」はこうして出来上がった。
13)昭和40年以降、さまざまな担い手が登場し、「通俗的妖怪ビックバン」がおこる

==========================
<私のコメント>

うーん、水木しげるはほんとに新しいことやっていたんだな。
ポストモダン以前にも、すでに
「データベース消費」を行っていたんだ。
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/08/blog-post_747.html

だから、原作鬼太郎を現在見ても新鮮だし・

そもそも、日本って、ポストモダン以前から
データベース消費・キャラを使用した二次創作要素って
あったんじゃなかろうか・・・?

http://riekonaito.blogspot.jp/2012/11/blog-post_3851.html
↑ここにも思い切り二次創作要素の妖怪キャラが・・・

・・・と、あずまんの『動物化するポストモダン』の内容に
疑問を持つ形となりましたが、これでいったん終わります。

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