2012年11月4日日曜日

古市憲寿『絶望の国の幸福な若者たち』×いがらしみきお『ぼのぼの』

おくればせながら読みました。

『絶望の国の幸福な若者たち』

私がこの本で面白いと思ったのは
承認の問題について。

http://riekonaito.blogspot.jp/2012/09/blog-post_6378.html

ここで、社会からの承認→身近な人からの承認
へ移行したことを書いたが・・・

じゃあ、実際、現代の若者の身近な人間関係の
データってどこにあるん??

と思っていたら、この本にあった!

この本のP248



恋人がいる若者は3割・・・ってところがわかりやすいなぁ。

実際、身近なところを見ても
リア充の人々は相手が変わってもずっとリア充なんだけど
そうでない場合はずっとそうでないんだよなぁ。
(含 自分)

東海ウォーカー見てデートに行く人たちって
ある一定数はいるけど、もはや多数派じゃないよね・・・?

この本2011年に出ているけど、
人口問題研究所のデータを参照していて

18歳~34歳の未婚者のうち、異性の恋人がいる割合は男性で27.2%
女性で36.7%。

それと、こんなエグいデータも・・・

20歳~24歳までの童貞率33.6%
処女率36.3%。

25歳~29歳でも
DT率は23.2%
処女率が25.1%

つまり、20代の4人に一人が未経験ということなのね。

<私のコメント>
えーと、ここで注意すべき点は
異性交遊の経験を持ったことあるからといって
孤独じゃないとは限らないということですW
むしろ、毎日合コン行っているような人のほうが
病的なさみしさを抱えていることもありえるので・・・

オタ仲間やフィギュアに囲まれて、日々楽しく暮らしている
オタクのほうが孤独を感じていない可能性もアリマス

ってか、90年代生まれを見ていると
あきらかにオタ寄りのほうがエネルギーに
満ち溢れているし、楽しそうなのだが・・・気のせい?

ここらへんを追及していくと、人間とは何か?
孤独とは何か?という哲学的な追及になっていくと思うので、
とりあえずは、ぼのぼの読むと良いかと
(ちなみに、学生が
哲学の講義で教材用に使ってほしいとのことで
『ぼのぼの』持ってきてくれたのでここで使います)





=========================
 
恋人からの承認欲求の問題はさておき・・・
 
次は友人について。


http://riekonaito.blogspot.jp/2012/09/blog-post_6378.html

↑ここでは、社会じゃなくて身近な人々からの承認が大切なのが
現代社会・・・ということだったけど・・・

古市さんの場合は、この承認欲求を手軽に充たすツールとしての
twitterが挙げている。

(その他、承認ツールとしてニコ動が挙げられてる)

同時にTwitterの限界も提示してある点がこの本の特徴。

Twitter上の有名人(20万人のフォロワー)が現実の
イベントを行ったら、集まったのは20人だったという事例。

本書での結論はこうだ。

Twitterは人の承認欲求を満足させるけど、
適度に欲求を充たしてくれるツールというだけで
それで社会が変わるかといえばそうでもない。
そうでもないけど、SNSのおかげで
承認欲求の矛先が分散されて問題は解決してないけど
なんとなく満足できる・・・という結論になっている。うーん。

も一度、流れをおさらいしてみよう。

 
えーと、当ブログでは
承認欲求の話から始まり・・・
 
 
小さな共同体の中でサヴァイブしていく時代になったよね、という話に。
キャラつくって承認される時代は
辛いわなぁ~
だからそこから逃避したくなる
 
 
いまの若者は逃避先としてネットがあるのだ。
リアルでは友達いなくても
SNSでカリスマ、ということは多々ある。
 
そして、この古市さんの本では
「若者の承認欲求を適度に充たすツール」と
してTwitterがあるけど
実際には社会は変わらない、という結論になっていた。
 
しかし、わたしは言いたい。
 
古市さんのように東京の最前線にいる
人にとって、Twitterはたんなる副次的なツールにしか
思えないだろう・・・
 
東京都生まれの古市さんよ・・・
 
一度、うちの地元で1か月くらい暮らしてみてほしい。
 
いかにTwitterが、ありがたいか
よくわかるだろう。
 
ファスト風土
 
に暮らすものとしては、東京に住む人と
情報交換ができるだけでも
非常にありがたいのだ。
 
ちなみに、私は名古屋市内にも
住んでいないW
愛知県の、ほんとになんにもない街に
住んでるのです。
 
ちなみにイオンもない!
ユニクロもない!
ブックオフがかろうじてある!
 
そんな自分がspoon.のレビュー書いて
それを読んだ東京の人が
「あ、自分もspoon.読もう」と呟いてくれた
この嬉しさ、東京人にはわかるまい・・・
 
もっと地方の人間も視野に入れて
語って欲しい・・・
 
 
話が逸れました。
古市さんの本の話題に戻ります。
 
『絶望の国の幸福な若者たち』
ちょっとザックリしている気がするけど、
若者の空気をザックリでもいいから
知りたい大人におすすめの本です。

いや、「そもそも論」だけど
大人にとっての若者論ってなんなんだ??
という「そこからですか?」的な議論が
この本の魅力なんだな。

「若者論」の存在自体に言及しているのも本書の
評価すべき点なのであります、少佐!!
若者研究ってとっつきやすいし売れそうだから
とりあえずいっぱい出るけど(かまやつ女の本とか逆に
資料として買っておけばよかったかもしれん・・・)
それを下記のように斬った、というところが良かった。

全部載せるといけないので一部だけ↓引用してみたが
この67ページの若者論の整理の表だけでも
この本買う価値あると思う。

 
また、少数派の若者を議論上に乗せる意味を
「多数の中に漠然と存在しているものを
明確な形で少数が表現する可能性」
として掬っている点は
時代を超えて受け継がれるべき姿勢だと思います。
 
なんでも「**論」的なものがでると
「そんなのは少数派」
「あてはまらない」
という意見でかき消されてしまいがちだけど
少数派を研究対象にする意義を
言語化してあるのはとてもイイと思います。
 
ただ、地方に住む者にとっての
Twitterは東京に住む人にとってのそれと
意味が違うのよ、やはりW
 
やはり、ファスト風土
での若者論と
東京の人が東京の若者について書いたものは
分けて考えるべきなのかな。
 
東京のヤンキー文化と
地方のヤンキー文化も、まったく違うものだし。
 
にしても、東京のおしゃれカルチャー誌も
一度くらいファスト風土の特集組んでくれよW

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