2012年11月8日木曜日

【90年代のオタク業界イラストレーターの蠱惑的な魅力について】

えー、2日間に、「女性向けコミックエッセイ・イラストエッセイ」について
まとめたのですが・・・・・・・・・・

じゃあ、自分はどんなイラストレーターさんに憧れていたのか?

といいますと、正直、オサレ系ガーリー系イラストには
あまり興味がありませんでした。
(だからこそ、冷静に、分析とかしてみたりできるのであります)

自分が憧れていたのはゲーム系の絵師です。

私が思春期に死ぬほど憧れたイラストレーターさんの面々を
挙げてみます。(今回は冷静ではないです)

*金子一馬氏(自分の中で神)
*鳥山明先生(漫画家だが、ゲームイラスト描いている)
*カプコンデザイン室の西村キヌさん

そうなんです、ゲームのキャラデザ系の
イラストレーターさんが自分の憧れだったのですわ~

もともと、厨二病だった中3くらいのときに
名古屋で開かれていた『鳥山明の世界』という展覧会を
観に行き、「この世界、超かっこいい」と感銘を
受けたのであります、少佐。

あのときの図録はいまも大切にしています。




 
ってか、自分が変なくらい腹筋にこだわっている理由に
いま気が付いた。
 
この流れだ↓
 
鳥山明展に感動(腹筋の絵見る)→影響されて自分も鳥山先生の絵を
模写してみたりする→ゲーム雑誌に投稿してみたり・・・・・・
 
その時の絵がこちら
 
→鳥山明展のことはわすれていたが
その感動は胸に刻まれる
→腹筋を見るとその感動が蘇る→興奮
→腹筋が好きだとおもっていたが
鳥山明の絵を見た時の感動と混ざっている
 
そして、私が高校の頃・・・
つまり90年代後半には
個性的な絵師がザクザクと存在していました。
 
安倍さん

韮澤先生(サイバーパンク女子というジャンル)

多田先生(この方の描く男性は栗原類に似ている)
 
寺田克也先生。鉛筆とCGというアナログデジタルMIXの手法かな。
バーチャファイター初代の
キャラデザはこの人がしてた気がする
 
そして、なんといっても村田先生
 
 
・・・・・・・・・・・・そして、これらの
90年代を代表する絵師たちの
作品が一挙に観賞できるのが
この本『flat』
 
 
 1999年発売、
90年代の絵師の濃さが
一度に味わえる凄い本がこれだ↓

 


90年代の絵師は基本的にアナログ手法メインで
補助的にパソコン処理、という人が多かったので
とにかく個性が強かったように思います。
(100%アナログ手法の人もいっぱいいた)
 
だから、画力も個性も濃かったように思えます。
 
いまみたいに、フォトショで綺麗に処理していれば
それなりに見える時代ではなかったため
画力が凄まじい人が多かったし、
 
アナログテクニックをコミッカーズで貪欲に学んでいく絵師
→投稿コーナー→新たな超絶テクがどんどん生まれていく
→こんなテクがすげー!
 
みたいな流れがあった。
 
そういえば、かつてコミッカーズに
「コピックの薄め用の液、こんな風に応用できます」
って記事があって、
木洩れ日の風景をコピックの薄め液で滲ませて
表現している絵師さん(名前忘れた)の
超絶テクに唖然とした覚えがあります。
 
あと、村田先生の
コピック+色鉛筆のテクは
凄すぎた。
 
この手法は、SNKのキャラデザの森気楼先生(KOFのキャラデザ)
も使っていた気がするが・・・
 
森先生、美形を描かせたら
ほんとに凄かった。
というか、どんなキャラでも
森先生が描くと美形に!!
魔法使いレベルの絵師だった。
 
コピックの上に、色鉛筆で影付けると
CGよりも温かみがあって、独特の質感が出るんだな。
 
戦国ブレードの司先生も
このあたりの画材で描いているっぽかったよーな。
 
なお、インクで塗っている系で断然センス良かったのが
カナビス(田中達之先生)
リンダキューブイラストレーションズより↑
リンダキューブイラストレーションズ―From PlayStation (ゲーメストムック EXシリーズ Vol. 30)

田島昭宇先生の絵も薄インクで塗っていた気がする。
上の絵は線画のみですが、
田島先生のカラーイラストは
線画をカラーインクで滲ませるスタイルで
それがパンクっぽくて痺れました。
デジタルでは真似できない
カラーイラストのスタイルです。
 
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アナログ手法からCG移行を早めにやったイラストレーターが
金子一馬氏だった気がする。
 
金子さん、最初の頃はアナログで悪魔のイラスト描いてました。
アナログ手法で超絶巧かったし、
金子さんのイラストの魅力はあのあたりに
一番出ていると思う。
 
その後、デビルサマナーあたりから、
CGに移行したのだが、移行したばかりの頃は
初期のCGのため
やたらテカテカになっていたような・・・
それでも好きだけど。
 
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・・・・・と、90年代の絵師の雰囲気についてブログに
書きたいなぁ~とツイッターで
呟いたところ、
共感してくださったデザイナーさんから
このようなコメントをいただきました
 
わ、そのエントリすごい楽しみです!
今の絵はあんまりよく分からないんですけど、
当時の人気のある人たちはみんな濃くて
バッラバラのテイストで魅力的したねえ。
一般受けというよりは絵を描く人が
憧れる絵って感じもしますけどねー。
 
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そーなんです。
当時は、見ていると自分も個性的な絵師になりたいと
思わせるような濃い面子がいたんです!
 
ゼロ年代は「広く一般に受け入れられる絵」
「萌え要素重視」「フォトショで綺麗に処理されている」
「ラノベ読者の妄想を膨らませることが
できる程度の薄めな個性」
が優先されがちで・・・・
それはそれで良いのですが。
 
90年代当時の豚骨ラーメン焦がしニンニク入りラーメン
みたいなオタク絵のパレードが
時々懐かしくなるんですよ~
 
いま10代のオタク系学生に話をしたら
「ムラタレンジ?だれそれ?」みたいな
ことになったので・・・・涙出てきた。
 
当時の濃ゆい絵をぜひ、知って欲しい、
そしてあの濃さを受け継ぐクリエイターが出てほしい
と思いこの記事を描いているわけなんであります。
 
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ちなみに、自分はどうなったんだ・・・といえば
結論から先に言えば
憧れのカプコンデザイン室に入るという夢は早々に諦め
(カプコンデザイン室は当時のクリエイター志望のヲタの
究極の憧れだった気がする)
 
ふつうの大学に行って、それでもあきらめきれずに
時々絵を描いて、卒業後それでも未練があったために
似顔絵師になり・・・ジャスコで似顔絵を描いたり、
地元のケーブルTVの小道具で使う似顔絵を描いたり、
 
 
その後、新聞の挿絵というジャンルで仕事させてもらいました。
 
いただいた仕事はどんな系統の仕事も
喜んでやっていることもあり、
いまだ自分の芸風が定まりませんが・・・。
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というわけで・・・
自分は、ゲーム系の絵師に憧れて
絵を描きはじめたというわけですよ。
 
結局そっち系の業界には縁がなく
現在に至りますが・・・・
 
(というか、ゲーム業界の絵師は
変態的に超絶な画力が必要なので
自分が食い込む余地がなさそうです、少佐!)
 
・・・・それにしても、自分が絵師という存在に強烈に憧れをもったのは
当時のオタク業界の絵師たちが蠱惑的な
魅力を放っていたからであります。
自分の絵に対するモチベの原点はここにあるんです。
 
その魔術的な魅力をぜひ、いまの萌え絵世代にも
知って欲しいんだなぁ~ 


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