2012年11月1日木曜日

二階堂ふみ考察『FREECELL 特別号12 』2012年10月31日発売号

 
 
↑この記事で、90年代女子として
二階堂ふみちゃんのことに触れたのだが・・・
 
ふみちゃんを「90年代女子」として
斬ってしまうのは
何か違和感も感じるのであった。
 
というのは、ドラマ『熱海の捜査官』での演技を見たときに・・・
 
うわーなんだこの子は!
と強く印象に残っていたからであーる。
ほんとは東雲役の三吉彩花タソのほうが
個人的に好みなのだが、
ふみちゃんのインパクトは嫌でも頭に残ってしまう強烈さがあったのだ。
 
ドラマ内での
ポジション的には
 
「サザエさんに出てくる花沢さんが
思春期で自分探ししはじめた」感じの役柄で・・・
 
廚二病特有の嫌なオーラを
発散させていて見事であった。
(たしか三木聡監督のインタビューか何かで
誘拐される4人の美少女役の
オーディションで来たふみちゃんだが
結果としてこの役になった経緯が
載っていたような記憶がある)
 
これが熱海の捜査官でのふみちゃん
DVD持っているので画像撮影した↓
ちなみに、映画『ヒミズ』コンビが『熱海の捜査官』で
既に揃っている↓
 
そこで、最新の二階堂ふみちゃんのインタビューが
掲載されている『FREE CELL』特別号12
2012年10月31日発売
・・・を購入してきやした。
 
そしたら、案の定、
なんだかとてつもない
インタビューが載ってましたWW

(なお、ふみちゃんの写真集も掲載されていた↓)
 
写真集のほうは
どっかのビジネスホテル(?)か旅館か
何かで食べ物を食べたりする
自然体なふみちゃんを撮影した
作品のようですね~
 
下記の写真集の永井流奈ちゃんの
ページの撮り方にちょっと似た感じかな。
(自分がわりと本気のアイドルマニアだって
ことがバレそうだ・・・)
 

↑ちなみに、この写真集
アートとしてオモロイよ!
松尾スズキが考えたアイデアで
アイドルを撮影するという本。

話逸れた・・・・・・。
 
というわけで、FREECELLは写真も作品として
まぁまぁ良いのですが・・・
 
注目すべきは、インタビューのほうですよ。
 
ふみちゃん、日本映画界のために
あえて海外で修行してくる・・・という
壮大な目標があるようです。

なんというか、目線が
女優でもなく監督でもなく
もっとスケールが大きくて、
日本のナントカ映画協会とか
邦画を救う会とかそこらへんの
視点で物事を考えているようです。

ほえー
 
でも、日本でブレイクしたいというわけではないし
CMで引っ張りだこになりたいわけでもない・・・
そうです・・・
 
じゃあ、着地点はどこなのかが全然わからないので
ネット検索してみたところ・・・
 
どうせなら世界ではなく宇宙を目指す
とか・・・壮大すぎる
コメントまで見かけました。
 
宇宙?!↓
 
もはやよくわかりませんが、この野心って
どこから出てくるかと言えば、
ふみちゃんがカミングアウトしている
「小学校でいじめられた経験」じゃないですかね?
 
ちなみに、こちらは
ふみちゃん15歳の頃のコメント↓
 
 
 
↑この記事・・・野心満々の目に
「嫌いなところはない」
「自分を映すのは鏡しかない」
・・・・うーん、これは90年代生まれとか
そういう問題じゃないかも。
 
ってか、鏡しかない??とな・・・?
 
他者とのコミュニケーションで
多元的な自己を形成していく
現代の若者と真逆なんだよな・・・
 
ちなみに、現代の若者の自己形成はこんな感じだと言われている↓
 
ふみちゃんのインタビューとかコメントとか読んでいると
ニーチェの『ツァラトゥストラ』くらいスケールが
デカいんですよ。
(これを機会に、せっかくなんで
ニーチェについて学んでみてください)
 
☆ニーチェについての当ブログの記事↓
 
 
↑この3つでニーチェの思想に触れていただけると
なんとなくわかると思うのですが・・・
 
ルサンチマン(無力からくる歯ぎしり・嫉妬)を克服し、
ひたすら力、強さを求めて、
最後には他者への憐れみすら克服し、
人間という存在を超えて、超人になれ!という
ニーチェの名著『ツァラトゥストラはかく語りき』と
ふみちゃんインタビューの空気感が少し似ているんですよW
 
講義でニーチェやると、たいてい
「じゃあ、具体的に克服して
超人になった人はいるんか?」
「それはスーパーサイヤ人のことか?」という
質問が来るのですが・・・
 
そんな人間、具体的な例として思いつかないので
(ニーチェ本人も最後は発狂しているし)
困っていましたが・・・
 
ふみちゃんを見ていると
ニーチェの思想を体現しようとしている
超人に見えてくるんですよね。
 
キャラを作って現実に適応し
自分探ししない、
自我の問題で苦しまない・・・
のが90年代女子の定義だとしたら、
 
ふみちゃんは
 
共同体のなかで苛められ、
キャラも作らず素でギラギラとした野心丸出して、
沖縄から上京して女優になり、その上で
脚本書いてみたり、映像をつくってみたり、
自分探しをして、
自分という素材を使って
社会に貢献することを考えている・・・
 
ふみちゃんは、90年代生まれの世代の価値観に
馴染めなかったがゆえに
過去にいじめられて溜め込んだパワーが
現在プラスに爆発している
ニーチェ女子に見えます。
 
キャラを作ってサヴァイブしていく
小器用な若者に慣れ過ぎてしまった現在、
逆に新鮮だ・・・。
 
だからこそ、同世代から頭抜けることができたし
世界的な賞も受賞できたし、
ぐんぐん伸びているのではないでしょうか?
 
ニーチェの思想が流行した意義は、中世までの
「キリスト教的な価値観」をひっくり返したことにあります。
ニーチェはキリスト自身のことは
否定していないはず。
ただ、キリスト教の共同体の中で人間が小さくまとまってしまい、
弱い者が群れをなして結束して、
強いものを悪とみなして
攻撃するような社会になっていることを
ひっくり返したかったわけなのであります。
 
90年代生まれの
キャラ作り、空気読む、コミュ力の高さ・・・
小さな共同体・教室の中で
水平化し、叩かれないように生きることが美徳とされる
現代社会だからこそ・・・
 
ここらへんの価値観を打破して
次のステージの若者観を提示してくれるかも、
思わせる人材が
二階堂ふみなのでは?
(実際、これからどれだけ
伸びていくヒトなのかは
未知数なので、まったく読めませんが
パルプンテ的な面白さを持っている人は
そうそういないので、これからも応援しよう)
 
そういえば。
あと、もう一人、素で野心丸出しの
女子がいるんですよね・・・
1989生まれの仲里依紗。
ついこの前、雑誌ジッパーの記事で
「天下とりたい」とコメントしていて
ビックリしましたW
 
もともと芸能人になる人って
野心がそこそこあるからこそ
業界に入る流れになるだろうに・・・
「女性は受け身であるべき」という
ジェンダー意識のせいで
露骨に野心をギラギラさせるのって
なんとなく憚られたんだけど、
いまはもう、そういうのって無くても良さそう。
 
仲さんは、試しに応募したヒロインコンテストで一応入賞したけど
グランプリじゃないのが悔しいので上京して
芸能活動をはじめたという
これまたルサンチマン克服→超人目指す的な
女優さんです。
 
仲さんとふみちゃんが競演したら
きっと面白いのになぁ~
=====================
 
若い人の野心を見ると、
「若いって良いよね」と思えるようになりましたし
そこから自分も
パワーを分けていただける気分になる
30代女子の自分でありました。
 
ちなみに、仲さん出演の作品
『パーティーは終わった』凄く良いよ。
 
ゼブラーマンの役も合ってたけど、
こういう作品をもっと観たいわ。
 
そういえば、ハチワンダイバーの仲さんもよかったなぁ~
 
いつの間にか仲さんの話になってきたので
今日はこの辺で切り上げます。
 
=============================
ちなみに、今回取りあげた
ふみちゃんのインタビューはこの雑誌に掲載されております↓
 

 
 

FREECELL 特別号12 横山裕表紙巻頭14ページ、田中聖『大奥』玉栄衣裳京都太秦特写8ページ、窪田正孝、二階堂ふみ特写 62484‐64

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