2012年12月28日金曜日

『1990X』というムック本について

http://riekonaito.blogspot.jp/2012/12/blog-post_25.html

↑ここで、イラストレーターの大石蘭ちゃんに
似顔絵を描いていただいたんですが・・・

蘭ちゃんの『90年代女子図鑑』の
新バージョンがこのムック



に載っています。
前号のspoon.に載っていたのをさらに細分化した感じね。

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ちなみに、前号のspoon.に載っていたのはコチラ↓に説明が。
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/11/blog-post_5842.html
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/10/spoon-201212.html
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これをふまえてから、『1990X』ムックの
新バージョン見ると、かなり面白いわ。
「あ、これはわかるわかる」という分類。

いま現在、女の子の国は
「ギャル」とか、「不思議ちゃん」とか
そういう「中くらいの規模の括り方」では括れなくなってきていて・・・
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『ギャルと不思議ちゃん論』で松谷氏は
「多元的自己」という言葉を使っていたような。
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/09/blog-post_22.html
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↑ここの最後に出てくる差異化、同調化、再差異化を繰り返した挙句、
そこにネットが入ってきて、情報過多になった結果・・・
女の子の国が細分化されたんだろうなぁ。

90年代生まれの女子大生と接していると
「90年代に不思議ちゃんとして青春を送っていた人」が
自分の過去の分身の改編版に
出会ったみたいでヘンテコな気分になる。
(これはこのムック『1990X』で酒井景都さんが
 「マエダエマちゃんに対し
 思ったこと」を語っている部分で分かります)

つまり、こういうことだ。70年代80年代に生まれて
90年代に青春を送り
少数派として「不思議ちゃん」をしていた人が
「90年代生まれ女子」と接すると・・・

「あれ?自分はサブカル系に詳しい少数派、そしてオタ系女子
として秘かに仄暗いプライドが
あったのに、90年代女子だとむしろ多数派じゃないか?!」

と驚く。
ってか、だれもオタク女子バカにしないし・・・?!

私は驚いて、
90年代生まれ女子に事情を聞いたことがあります。すると・・・
「いや、むしろオタク増えすぎて差別するにもできないんで」という回答も。

今度はオタク側に聞いてみると
「高校の壁にテニプリのジャージ飾ってありましたが誰も
文句言いませんでしたよ」的な回答・・・ナンジャソレ!

ドラクエ手帳持って行っただけで
無視られてた自分ってなんだろ・・・。

えーと、女の子の国を
ディズニーランドに喩えるなら、かつて女子の国には区切りがあった
「ギャル」「地味」「不思議」「青文字系」「赤文字系」「オタ」
などなど・・・
それは、「ファンタジーランド」「トゥモローランド」とかそういう区別に似ていた。

でも、2010年くらいから変化が・・・!
女の子の外見と内面、趣味と異性関係などが
パッと見では読み取り不可能となり・・・

「え?なんでファンタジーランドの区域にスペースマウンテンが?!」
「トゥモローランドの中に旧式のメリーゴーランドありますし、カリブの海賊も」
みたいな事態が日常茶飯事に。

つまり、女の子の国全体が
「不思議の国にアリス」の「不思議の国」に
なったのであります。
(補足☆現代のアリス二次創作事情について
 http://riekonaito.blogspot.jp/2012/12/blog-post_649.html

男性側から見るとたぶん
「90年代女子は総不思議ちゃん」「90年代女子は多元的」という
ことで納得できるんだけど。

これは大滝秀治的見解なんだよな。わからん!つまらん!キレる。放置。
そうなんです、男性の国にいる人には
わからないんです。
 
しかし、多元的自己を持つ女の子も分類しようと思えばできるんだよな。

とはいえ、男の国にいる 大滝秀治と岸部一徳が
女の子の国について議論しても
 「わからん」「つまらん」というループに・・・・・。

もはや、キンチョールが
あそこまで殺傷力が強いのに、なぜ水性なのか?
・・・と同じくらい不思議なことになっている女の子の国!!

☆追記:実は、1990年代生まれの謎を解く「鍵」
は「ゲーム」にあるという記事はココ↓
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/12/blog-post_31.html


 この多元化、細分化しすぎた女子の国を整理できる人材はそうそういなくて。

 もう、未知の深海魚を分類するくらいの未知との遭遇になってくるのでギョざいます。

そして、いまの細分化した女子の国を整理整頓できるのは、
やはり女子なんだ。 だから蘭ちゃんが出てきたんだ。

水性キンチョールみたいにわけわからんことになっている
90年代生まれ女子を あえて分類した「さかなクン的」行為が
 この『1990X』のP38~P39の大石蘭ちゃんのページなんだな。

 しかも分離系と結びつけているWW
クリムトと90年代女子を結びつけたのは面白いな。

外見妹×内面姉
キラキラレポーター
文化人形・・・などなど
 この細分化した女子の国を分けて、命名できたのは凄いです。

もう、ビックリマンシール化しても良いくらいだと思います。

このムック本ですが、 90年代に青春を送り・・・
90年代生まれの女子学生に接している
1979年生まれの自分としては
懐かしさと新鮮さで胸が壊れそうです。

90年代生まれ女子と
90年代に青春を送った70年代・80年代生まれ女子、
両方が楽しめる摩訶不思議な90年代特集ムック。
なにをやろうとしているのか凄く分かる!!
今回のムックはちょっと荒削りなところもあるがゆえに、
続編のムックが出ることを期待させる。

なにをやろうとしているのかコンセプトは分かるが
まだザックリ感があるので次号が出るのを期待させる・・・というよりは
いっそこれをパイロット版にしてシリーズ化すればいいのにという感想。
いまの若者世代はネット主軸だから
飢餓感と共に雑誌を愛でた私の世代がノスタルジーと共に買える
ムック本はシリーズ化してもいけるかと。

そうそう、この『1990X』
ですが・・・
高橋マリ子さんがオトナになってるのでビックラした。

そして、ヒロミックスの不思議ちゃん度が濃縮してたのでビックラした。
 ヒロミックスのインタビュー読んで思ったが・・・

えーと、90年代生まれ女子の不思議ちゃんになくて
 90年代に青春を送った70年代・80年代の不思議ちゃんに
あるものは 何かといえば 「イタさ」だ。
「あかい靴」を履いて脱げなくなり イタい感じなのに
脱げなくて踊り続けてしまうのが
70年代~80年代生まれのサブカル系。

注)あかい靴 http://hukumusume.com/douwa/pc/world/02/16.htm

酒井景都さんがYUKIちゃんに
イヤホンを押し付けて 自分の歌を聴かせちゃうエピソード出てきたが
あの「イタさ」も旧世代の特徴だ。

90年代女子はもっと軽やかだ。
赤い靴を眺めたり、飾ったり、時には履いて踊ってみたりする。

でも、脱ごうと思ったら脱げるし、違う種族の人とも
マイムマイムを踊ることができる。

そんな「90年代生まれ女子」が羨ましくもあり、
また「仲間が増えて嬉しい」という気分もある。

この旧世代の「イタさ」はどこから来るかといえば 「ネットがなかった」と
いうのに由来するかもしれん。 ネットが無い時代、サブカル系に
とって雑誌は神聖なるものだった。

自分の周囲の世界(趣味の合わないクラスメイトや田舎の街) と、
本屋さん(そういえば好きが高じて90年代に本屋でバイトしてた)で
出会う雑誌の中の人たち・・・ 雲の上のサブカル系著名人
(雑誌『H』などに出てくる人々) が乖離しちゃっていて、
「遠い」ものだった。

自分には絶対行けない国があるなぁ、とそんな感じ。
んで、凄い飢餓感があった。 その飢餓感が痛さの原因だった気がする。
もっとサブカルを!もっと情報を!
でも、周囲に理解者いないんです・・・的なイタさ。
そのような飢えている状態に「雑誌」様が!
ほえええ!なんだこのキレイな世界! みたいな・・・。
そして、たまに趣味が合う人を見つけると
興奮して舞い上がりすぎる。(これもイタさの空気醸し出す

でも、90年代生まれはネットで同じ趣味の人に出会いやすいし
(第4世代のオタクは量産されているし、ネットでも仲間に
 出会えるので身近な人たちに理解されないが故の痛さがない)
ネットで動画見れるし、ツイッターでモデルさんのつぶやきファボれるし
飢餓感が旧世代と断然違うんだよなぁ。もっとマッタリしている。

ネットが普及する以前の『H』の世界など魅惑的すぎたのだよ、チミ。

自分も「1994年~2005年クロニクル特集」の『H』(2005年11月号)

がいまだに手元に残してあります。
1990Xのムックを読んで、胸が熱くなった人は
ぜひともこちらのバックナンバーも読んでみてください。

緒川たまき、吉川ひなののデビュー当時、YUKI、カヒミカリィなど
「おおお」となると思います。

そして、このHのクロニクル号で昔の市川実日子を見てから
今回の1990Xの市川実日子を見てください。

サンジェルマン伯爵公ばりに時空を超越しすぎてて
変わってないので頭が混乱すると思います。
時代とかネットの有無とか年齢とか、ファッションの流行とか
そういうのを全部超えてる不変の市川実日子。
90年代の写真といま現在の写真、シャッフルしても見分けつかんよ。

なんというか、市川実日子の「人間としての強さ」に気付いたのが結論かな・・・。

旧世代とか新世代とか、年齢とか区分けとか超えて
人間の魅力ってなんだろうな?美ってなんだろうな?とか
なんだか、もっと違った方向性の興味が出てきました。

・・・というわけで、次回は「美人とは何か?」を
テーマに本を紹介したいと思います。

ってか、気づくの遅かったが、
このムック本『1990X』の序文に
このブログのこと載ってるやんか!
えええー!?

序文↓

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