2012年12月13日木曜日

石川遼くんがパナソニックから契約解消される件について。スポーツ⇔企業の本を2冊ご紹介。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/121213/wec12121311300001-n1.htm

↑このMSNニュースで・・・
 業績が悪化しているパナソニックが、プロゴルファーの石川遼選手と結んでいた所属契約を今季限りで解消する方向で調整していることが13日、分かった。経営合理化の一環で、平成20年から開催している男子ツアーのパナソニック・オープンも来季を最後に打ち切る見通しだ。

 パナソニックは今年10月、テレビ事業の不振などから、25年3月期の連結業績予想を大幅に下方修正し、最終損益を従来の500億円の黒字から7650億円の赤字に引き下げた。今年度中に2千億円の資金を確保する計画のため、経費削減を進めている。すでに、女子バドミントン部や男子バスケットボール部の休部を決定した。

 同社は20年1月に石川選手と5年間の所属契約を結んでおり、人気選手の契約も例外とせずに解消し、経費を削減する方針とみられる。2012.12.13 11:29

とのことですが・・・

じゃあ、企業とスポーツの関係ってなんなんだ?

業績不振だと切られるスポーツ勢って企業にとってなんだ?
ということになりませんかね?

というわけで、今回はそれについての関連書籍をご紹介します。



この本のP156ページ~

1)1950年代、戦後の復興のシンボルとして各企業に取り入れられたのが
スポーツ・運動部
2)各企業で運動部が設立された頃に拠点となったのは
本社ではなく各工場でした
3)1960年~70年代になると、日本は高度経済成長期を迎え、
運動部を活用することになった
4)ここでスポーツが宣伝・広告の意味合いも持つように
5)運動部を所有する→大会の冠スポンサーに
(コメント:石川遼君のようにスター選手のスポンサーになることもあるわな)
6)しかしバブルが崩壊した
7)リストラの矛先がスポーツのほうに
8)1991年~2001年のあいだに210にのぼる運動部が撤退
9)世界同時不況によって、悪化

ってか、この表を見れば一目瞭然

じゃあ、スポーツ選手って、宣伝効果がなくなったら
お払い箱なの・・・?

と思いきや、そうでもない企業が存在するというのがこの本。



この本のP2~

1)景気が悪くなると企業はスポーツを「切る」
2)しかし旭化成は違う
3)経営が苦しいときも、「陸上」「柔道」「バレーボール」は継続
4)どんな選手も「ふつうの社員」として採用
5)現役生活がおわっても「最後には職場が待っている」
形にして、サラリーマン生活を送れるようにした

次にP115~
1)旭化成の運動部がこのようになったのにはわけが
2)戦後、労働争議に見舞われた
3)デモやストライキで若いエネルギーを発散しているのを見た宮崎社長(当時常務)
4)このような形でエネルギーを発散させるのはよくない
5)職場は生産の場であって、闘争の場にしてはいけない

宮崎常務の言葉

あの時は死にもの狂いだった。
会社がつぶれるか再建できるかのギリギリの戦いであった。
あの争議で会社側が負けていたら、
今日の旭化成はなかっただろう。
スクラムを組み、ストライキをやっている若い人たちの姿を見て、
この若い、すばらしいエネルギーを会社のために
どういう形で結集していくか考えたんだ。(中略)
会社にはお金がないので、水泳・柔道・陸上競技ということになった。

・・・・・・なるほどね~

もともとは、若い人たちのルサンチマンの力だったんだな
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/05/blog-post_8565.html

経営者はルサンチマンパワーで会社が傾きそうだったんだ・・・
(賃上げ要求など)

そこでエネルギーの矛先を変える作戦に出たんだな。

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じゅあ、いま、景気が悪いなかで、企業⇔スポーツをどのように
考えればいいんだろう??

石川遼くんですら、契約切られるって・・・。

業績悪化→経費のかかるスポーツを切る

・・・だったら、企業のイメージさらに悪化するような。

というか、好きなスポーツをやらせてあげるんだから
それなりの成績を出してもらわないと切りますよ的な企業側の姿勢は
傍から見ててもなんかイヤンな感じだ。

むしろ、弱いチームだからこそ応援したくなる人もいるわけで。

↓ここにカブスのファンの心理を書いたが・・・
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/07/blog-post_20.html

強くても、弱くても、傍から見ている一般人は
スポーツで何らかの感動や、人間ドラマを見ることができたら
そこに価値を見いだせるんだよなぁ。

その価値は金銭的なものに代え難いし、
だからこそ、スポーツをうまく活用すれば
企業も経営悪化を立て直せるような気がするが・・・。

石川遼くんに3DのTVのメガネをかけさせておいて
経営悪化でポイ棄てはひどいよ。

このメガネをかけるのは相当恥ずかしいのに・・・。

ってか、3Dメガネって「映画館」「テーマパーク」の非日常テンションで
はじめてメガネかけてもOKな空気感になるのであって
日常のテンションではめることができない代物のような気がする。

だって、ステテコ着たおじいさんがこれをかけてたら
コメディーじゃないか。
エプロン着たお母さんがこれをかけてたら
ホラーじゃないか。
若いカップルも、相手がこれをかけてTV見てたら
なんか萎えるような・・・。

3Dメガネかけて、カッコイイのは日本中でも小雪くらいですよ・・・
 
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今回の結論
 
1)スポーツと企業の関係は戦後めまぐるしく変化してる
2)いまは企業スポーツの価値を再構築するべき時期
3)3DTVのメガネは似合う人少なそう
4)でも小雪は似合いそう
5)旭化成のスポーツ選手に対する懐の深さは他の企業も見習うべき。
 
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追記:ツイッター経由でトイプードルさんから情報が来ました!
ありがとうございます☆
                

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