2012年12月30日日曜日

『ダークナイト ライジング』を観た。

『ダークナイト ライジング』をブルーレイで観ました。

たしかに、映画としては成立しているし
伏線も全部回収していて
完結させることができたと思う。

ビギンズ→ダークナイト→ライジング

で、一応完結した。

が、しかし・・・・・・

前作の凄味がライジングでは消えている。

なんかもう、全然違うんです。重みが。

この理由を考えてみたところ・・・2つの理由が思いつきました。

*ライジングはダブルヒロインが両方とも美人(リアリティがなくなった)
*ライジングはジョーカーがいない

しかし、ジョーカー不在なのは正解だなぁ。
これで代役使っても、前作のジョーカーは超えられないし
もしヒースレジャーの未使用シーン流用を
使用したら亡きヒースレジャーの
偉業を汚してしまうことになるので
まぁ、これは仕方ない。

そして・・・・
前作のヒロイン幼馴染レイチェルさんについても語らねばなりません。

前作ダークナイトのレイチェルの頬の肉の弛みはリアルで良かった。
キャリアウーマンとして精一杯働いていたら、たぶん、
ストレスであれくらい顔弛みます。

それが作品に重みをズーンと与えていたわけです。

これ、他にも言及している人いるかと思って検索したらいた!!
・・・詳しくは以下のブログへ。
http://blog.goo.ne.jp/prince-of-olomouc/e/48a6fbebc26f522591a444bda3501d5e

それがですよ・・・今回は
マリオンコティヤールとアンハサウェイですか?!
濃い美人2人も出すとダークナイトのリアリティ消えて
コスプレアメコミ映画に見えてくる・・・。

というかマリオンコティヤールは
インセプションからの引用出演じゃな。
魔性の美魔女という「キャラ」がもう確立しつつあるなぁ。
なんというか、今回も
「あ、インセプションの奥さんが出てるやん」という感じだった。
彼女の引用により
ダークナイトシリーズにインセプション混ぜた印象を
意図的に取り込んで、最後のシーンをインセプションのラストの続き
のイメージで見ると面白いかもしれない。
インセプションのラストはハッピーエンドか
どうかわからなくてモヤモヤしたので
今回のラストでなんだかカタルシスが。

あと、アンハサウェイですが、
『プリティ・プリンセス』でのデビュー、
その後ディズニー映画のイメージを払拭するために
ビッチ役でB級に出たり、
プライベートで変な男にダマされたりという経緯を知っているだけに
(プライベートで変な男にダマされた経緯はゴシップスで読んだ)
「アンちゃん、ついにキャットウーマン役とれて良かったねぇ~
がんばってるなぁ~」と
親戚の子が出てる目線で観てしもうたW

つまり、前作のリアリティは無名女優がヒロインで
なおかつ美人女優じゃなかったってところで出てたんですな。
あらゆるものがリアルに見えた。

今回は、いろいろな道具・・・装甲車やら爆弾やらがハリボテに見える。
バットマンやベインもコスプレに見える・・・。
前作はコミックっぽいはずの造形のジョーカーも実在しているように見えたのに。
(これはレイチェルの威光ではなく、ヒースレジャーの功績でもあるのだが)

失ってはじめてわかった、レイチェルの重み。

今作ライジングは物語に収拾をつけるための存在にも思えた。
バットマンの汚名を回復するための語り部ベイン持ってきました、ホイ、
ジョーカーの穴を埋めるための違う「悪」を持ってきましたよ、ホイ、みたいな。

結局は松本清張的な結末(出自のトラウマ系)になってしまいました。
自分はライジングの最後らへんが
松本清張『砂の器』に観えた。

あと、『人間の証明』を思い出した。麦わら帽子が・・・的な。

うーん、もしも、ゴッサム=アメリカのミニチュア
だとして、意図的にテーマ変えているとしたら

1)ビギンズ:アメリカの内部の格差社会問題
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/05/blog-post_1360.html

2)ダークナイト:ポストモダン的な善悪観
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/09/1002250.html
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/12/blog-post_17.html

3)ライジング:アメリカ中心の西欧文明世界VS非西欧世界

・・・かもしれないので、松本清張的な
個人的なトラウマの話として観てはいかんかな。

しかし前作の
ジョーカーの語るトラウマはバットマンのトラウマを茶化すための出鱈目っぽくて
意味もなく破壊する感じで凄味があったんだな。
しっちゃかめっちゃか、意味もルールもなくて強かった。

今回みたいに、ここから生まれて、こーなって、破壊に走りました・・・
と説明されると、そうなんですか~ふーん。
と、また精神分析可能な世界に逆戻りしてしもうたような。

前作のラストでアメリカのヒーローモノの定石を覆したと思ったら
ライジングの最後は「9.11以後のアメリカの正義」的な感じで終わったような。

注)9.11以後の「アメリカの正義」について:http://riekonaito.blogspot.jp/2012/08/blog-post_735.html

というか、主役がなんだか老けてきたので
次作はまだまだ元気そうなモーガンフリーマンが
バットスーツ着て闘うバットマンにしたらどうだろう。意外とイケると思う。

追伸:今回のライジングの善悪の決着が
ハリウッド映画的な感じになってしまったため、
ジョーカー的な悪に近い「絶対悪」のような
ものを描いた映画をここで紹介します
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/12/39.html

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☆おまけ☆
以下は、当記事についてのワッカどのhttp://wakamatsuura.blogspot.jp/
とワタクシの対談

ワッカどの:マリオンさん、出た瞬間に怪しかったですね。インセプションから続投されている出演者が3人もいて、ノーラン監督の身内ネタ的なもんを見せられてる気分にはなりました。
まぁ、ジョーカーは超えれませんよ。


私: あれだけ身内ネタにするなら、インセプションとのクロスオーバー作品にしてしまえばよかったんですよ(ワラ CAPCOMみたいに。
 バットマンは実は、トラウマのある富豪が植えつけられた妄想だった!!そこにデカプリ夫登場。マリオンコティヤールが邪魔して、えらいこっちゃ。そんなことしているうちにウェイン産業破産。渡辺ケンが出てきて財産まるどり。
 しかしキャットウーマンでてきてそれを奪い返し、2人は幸せに暮らすんだけど、コマが回ったままで、現実か植えつけられた妄想なのか最後までわからない・・・みたいなW最後は宝塚のエンディングみたいにみんなで歌って踊るのじゃ・・・。
 
ワッカどの: 見事なクロスオーバーですね!言われてみれば会社乗っ取られる内容ですからインセプションと酷似している!ジョーカーの脚本が良すぎた為に今回のは自作をパクるしかなかったんですね。そう考えると次作として製作に関わっているスーパーマンも怖いなあw
 
私:もうですね・・・クラークケントを「企業乗っ取りを取材する新聞記者」にして、バットマンとスーパーマンコンビ組んで会社取戻し、それも実は潜在意識の話でマリオンコティヤールが邪魔する話にするしかないっす!
 

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