2013年1月1日火曜日

ゆるキャラはなぜオワコンになりつつあるのか?『ゆるキャラ論』・・・と古事記

元旦ということで古事記の新書読んでますが・・・
 
思い出すのは、「ゆるキャラ」を
「八百万の神」と結びつけててた
みうらじゅん氏。
 
 
 

このDVDでも、
 
八百万の神→ゆとり無き現代社会→そこに癒しをもたらす八百万の神として
ゆるキャラが!という流れで紹介されているW
 
 (このDVD、持っているので
関係ありそうな画面を撮影したのが以下)
 
注)私は、ゆるキャラは八百万の神よりも・・・
江戸の「妖怪二次創作文化」と結びつけたほうが
しっくりくると思うんだけど・・・(以下のリンク)
 
================================
しかし、この「ゆるキャラ」、そろそろオワコンの気配がします。
 
もう、ゆるキャラ増殖するわ、たいしてゆるくないキャラが増えるわ、
キャラが暴走してツイッター炎上するわ・・・
便乗商法っぽいのが大量生産されたおかげで
オワコンなのでは・・・?
 
以下のように・・・経済効果は伸びているんだけど
 (上記リンクより:全国各地から244体の「ゆるキャラ」の着ぐるみを滋賀県彦根市に集めた「ゆるキャラまつりin彦根」で、実行委員会は今回のまつりの経済波及効果が約4億8千万円と算出され、過去最高を記録したと発表した。5回目の開催となった今回のまつりは、昨年より約1万人多い8万8千人が来場。実行委は来年以降もさらに客寄せの仕掛けを考え、地元の活性化につなげたいとしている。実行委によると、日帰り客数が8万5000人を超え、宿泊客数も延べ3200人。過去の滋賀大学地域連携センターの調査に基づき、今回実行委が試算したところ、支払額は宿泊客一人あたりで2万2673円、日帰り客で4757円となった。 これまで平成21年の4億5千万円が最高記録だったが、初参加のキャラが81体あり、地元キャラの応援に駆け付けたファンらが全体の伸びにつながったとみられる。)

・・・キャラ自体が、もはや「ゆるくない」感じで
当初のコンセプトとズレはじめている。
 
と思っていたところに、
みうらじゅんが公で
「ゆるキャラオワコン宣言」出してました!
 
この本に載ってます。
(私はキンドル版で読みました!!
キンドル版と紙版は違うかも)
 
 
 
ゆるキャラを見出し、そして発展させ、オワコン宣言を
出すまでの経緯がこの本の第8章~
みうらじゅんへのインタビューに載っている。
 
1)2002年にみうらじゅんプロデュースで初のゆるキャライベント開催
2)2003年からSPA!でゆるキャラの連載開始
3)2004年には「ゆるキャラ」を商標登録、東京ドームでイベント
4)2006年と2008年に「TVチャンピョン」の企画(このDVDを持っている)
 
みうらじゅん氏、もともと「ゆるキャラ」で
何が言いたかったかといえば
「良い」「悪い」意外の「そうじゃない世界」を
示したかったんだそうだ。(哲学的だな)
 
しかし、ここ数年、ゆるキャラに関して
「大きなお金が動き出してから」ゆるくなくなった。
 
みうらじゅん氏は日本の神様の
「八百万の神と似たセンス」だとして昭和から継承された
伝統芸として「ゆるキャラ」を見出した。
 
最初はゆるキャラショーをやるといっても
自治団体が貸してくれなくて
「ゆるい」の「ゆ」はユニークの「ゆ」です、などと言って
誤魔化して借りていた。
当時は確かに「ゆる」かった。
 
そのゆるキャラがスポイルされた理由は以下
1)ブームできてから著名デザイナーにデザインを依頼するように
2)昔のナンジャコレ感は地方の市役所の
「自称・絵心野郎」(つまり、プロとしては通用しないんだけど
市役所の中だけで「アイツは絵がうまい」的に通ってる人)
が描いて、偉い人がよくわからず許可のハンコ押しちゃったゆえに
生まれたトンデモキャラが「ゆるキャラ」だった。
3)有名デザイナーがデザインして
地方自治体が完成度の高いキャラを会議で
決め始めてから面白くなくなった
 
旧:地方の名産品てんこ盛り・ダサさが可愛い・
アマチュアがデザイン・グッズもそうそうないレア感
 
新:引き算の美を取り入れたプロのデザイン・ダサくない・
会議で決める・グッズで金儲けが前提
 
・・・ってことかな。まとめると。
 
4)みうらじゅん氏、インタビュー中にゆるキャラオワコン宣言
 
5)でも、日本の八百万の神説→ゆるキャラは
いまも信じているらしい>みうらじゅん
6)もう日本の精神性がそこに入っているんだから
必ず復活する的なターミネーター的な終わり方でインタビュー終了
 
===========================
 
んで、またもや、古事記の話に戻るんだけどW
 
 
この本のP45~
日本では山や木や岩がご神体だったりする。
この原点は古事記。
動物を神とみなし、交わってできた子が
人間離れしていた偉人となる系の発想も古事記にある。
(母がワニとか)
「動物=自然=神」という発想が根本にあるんですね~
 
なんというか、日本文化のどんな話をしても
古事記に結論を持ってくると
しっくりきてしまうのが怖いところですが・・・
 
 
動物と人が交わったような「ゆるキャラ」が
ここまで広まったのは、根本に古事記があるから、と思うと
なんとなく納得しちゃうなぁ。
 
だとしたら、みうらじゅん氏が期待してるように
またキャラが「ゆるさ」を取り戻す日が来るといいよね。
 
===================================================
☆ツイッター経由で くるたんさんから
以下のコメントを
お寄せいただきました。
いや、ゆるキャラブームはすごいよね。
だって、トリピーは夢みなと博で誕生したキャラで、それはもう実に12年以上前だよ。私が高校生の時だもん。一般の人にもゆるキャラが周知されたひこにゃんブームも既に3年くらい前だし。なのに、まだくすぶり続けてるブームってのがすごい。みうら氏が発掘しなくても、日本人の心性、今までもこのようなキャラはあったことを考えると、ゆるキャラはブームにならなくても密かに生き続けたと思う。でも、みうら氏が焦点をあててしまったが故に、ゆるキャラの存在意義が揺らぎ、変化していくことになってしまった。仕方ないけども。ゆるキャラの起源が古事記ってのはおかしいかな(^^)古事記じゃなくて、日本人のアニミズム的心性によるものだろうから、神話が成立する以前のもっと原始のとこ。んで、それがあったから古事記が生まれたと言った方が正しかろう。
 
私のコメント)
うーん、たしかに、みうらじゅんが着目しなければ、ここまで盛り上がらなかった
だろうに、盛り上がりすぎてしまったが故に破壊された「ゆるキャラの心性」。
ブームが終焉し、また元の「ゆるさ」を取り戻す日を待て、ということかな。
たしかに古事記→アニミズムじゃなくて、
もともと日本にあったアニミズムの要素→古事記だから
くるたんさんの言うことは正しいな。

ちなみに、アニミズムの言葉の解説はココ:http://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%83%8B%E3%83%9F%E3%82%BA%E3%83%A0
 
となると、もう、以下の本とかで古事記の起源まで調べないと・・・

後日談)古事記の起源はここに追記した:
http://riekonaito.blogspot.jp/2013/01/blog-post_4.html
 
 起源は↑ここに飛んでいただくとして・・・
 
一神教:神様→世界つくった→自然
 
日本の場合:独神のカオスさ(指の間から自力で神を生むとか)
→イザナミイザナギカップル成立→カップルが国や多くの神を生むけど、
実は黒幕は独神
→その後、動物と交わって偉人ができたり
 
・・・この一神教のシンプルさと比べて日本の神話の複雑怪奇さは凄いな。
 
それに、旧約聖書読んでいると、女装禁止の項目があるんだけど
日本の神話は、神様が女装しちゃってますからねぇ~
性別の境界も(ゆるキャラは性別不明のもの多いな)
動物と人との境界も「ゆるい」日本の心性が
あってこそ、ゆるキャラが増殖したのは確かかと・・・。

============================
と、そこでツイッター経由で「あしたのくまこ」さんからコメントが。
くまモンまで洗練されると、企業キャラと意味が同じ気がします。あるいは大泉洋がローカルタレントから全国区になったような感じというか。ゆるキャラは一度オワコンにして、狙ったのにすべってしまった雰囲気を取り戻した方がいいかもと思います。

私のコメント)おおおおお。大泉洋=ゆるキャラに喩えたのは上手すぎる!!
後世まで伝えられる大泉洋の功績はスープカレーを広めたことでしょう。
洗練されすぎて商業ベースに乗りすぎたゆるキャラはいったんオワコン、
ゆるさ回復を待つ方向性が良いのかも・・・。
(注:その後、アニメ「鷹の爪」の話題になり、
「ゆるキャラ」のゆるい精神性は「鷹の爪」に継承されているのではないか・・・?という流れに。
ゆるさを失ったゆるキャラは鷹の爪団で修行してゆるさ回復すると良いかも)

=================================================
と、さらに、ゆるキャラご本人からのコメントも!

以下は、有明ガタゴロウさんhttp://gatagoro.sagafan.jp/からの
コメントです。

ガタゴロウ)なるほどガタァ。勉強になったガタよぉ。やっぱりオイの魂の入れモノは手作りでいくべきガタなぁ( ̄◇ ̄;)

私のコメント)ガタゴロウは充分ゆるいから大丈夫ガタよ!がんばれ!応援するガタよ。

内藤理恵子の読書道:記事ラベル

宗教 鷹の爪 ガールズカルチャー 哲学 若者文化 仏教 映画 文化人類学 ゲーム考 社会学 キャラクター文化 月刊住職コラム連載 ヤンキー あじくりげ映画コラム連載の掲載報告 アニメ ジェンダー 2014現代文化 中外日報シネマ特別席掲載のご報告 仕事について 2014年「世界の宗教」講義録 90年代サブカルコミックエッセイ ヲタク文化 消費文化論 2012前期哲学(火曜)講義録 2012前期現代文化(木曜)講義録 対談シリーズ テン年代自分崩しの旅 脱力系ネタ 音楽 新聞・雑誌掲載関連 漫画考 2012前期哲学(月曜)講義録 小説 2012後期倫理学(金曜)講義録 2012後期哲学(火曜)講義録 心理学 自分探し 迷走コミックエッセイ 雑学 2000年代自分探しコミックエッセイ 2012後期社会と企業講義 2012前期社会と企業(水曜)講義録 2012後期スポーツと企業講義 2013前期文化人類学(火曜)講義録 とびださない!どうぶつの村 研究論文関連 2013前期 社会と企業 講義録 2013前期現代文化講義録 ポストモダン 日記 美術 2013哲学講義前期 現代思想 1990年代生まれの謎 企業 実用 倫理学 KAWAII文化 アイドル考察 スクールカーストについて ツインピークス祭 ドビ子の微妙な冒険 リンチ監督 旅日記 映画バカヴォンの予習のためにウパニシャッドを読む 私の体験談 そもそも教育って何なんだ?論 インテリア スポーツ美学 ドビ子博士GOを目指す 古墳ギャルコフィー 理恵子のお片付けダイアリー 純喫茶の「純」とは何か 『必修科目鷹の爪』読者限定☆リンク集シリーズ イカ部 オカッパ部 ジャバラネットナイトウ(おすすめのモノのご紹介) 名古屋 経営 経済 いじめ問題 ふつうの日記 まど☆マギ 似顔絵師ドビ子の放浪記 月刊住職連載 さんぽ日記 内藤理恵子イラスト作品集 読書について 『少女革命ウテナ』考察 まとめシリーズ 手芸キット レポートの書き方 寄稿文 ドビ子連続ネット小説「塩辛いちゃん」 何か間違っているオシャレ道 別冊spoon.34 散骨 松田優作ファミリー TV出演ネタ 2013年後期 哲学(火曜)講義録 写真 初音ミク×般若心経 構造主義 買い物道 わび・さび ドビ子が書評を演じます ドビ子アナザーワールド ラジオ出演ネタ

この窓の右端の▼をポチッとするとタイムトラベル