2013年1月2日水曜日

漫画『ハイスコアガール』×ゲーム系アイドル史×ストⅡお宝公開

キンドル購入して初めてキンドルでマンガを読んだのが
この作品。『ハイスコアガール』













映画『小さな恋のメロディ』に
『私は真悟』http://riekonaito.blogspot.jp/2012/11/blog-post_3996.html
要素も取り入れ、さらにそこに
1990年代のゲーセン文化という「濃いもの」を組み込んだ
画期的な作品だ!

漫画の舞台は1991年のゲームセンター。
(1991というところが絶妙だ!)
この作品、1990年代のゲームセンター文化、もしくは
その周辺を知っている人なら間違いなく楽しめる。

「当時のゲームセンターは熱気があった・・・
そこにこんな女の子がいて初恋を体験できたら
良かったのになぁ」
・・・・・というゲーム史回顧録に「理想の初恋願望」をプラスした
(初恋相手がお嬢様でなおかつアーケードゲーム好きという設定)を
「わかる人にはたまらない」漫画となっております。

ちなみに、ゲームセンター周辺に女っ気が
なかったのか?といえばそうではなく
1990年代には「元祖・ゲーマーアイドル」という存在が
いたにはいたんですよ!!
千葉麗子さんが先駆け的存在でした。(当時の名称チバレイ)
チバレイこと千葉麗子のデビューは1991年で結婚が1999年。
まさに1990年代に青春を送った旧世代サブカル系
(オシャレ系ではなくオタク系の方の)
アイコンが彼女なのではないかと思います。
旧世代サブカル特有の「痛さ」や「赤い靴脱げない感」も
(痛さについてはココに:http://riekonaito.blogspot.jp/2012/12/1990.html
いまだに持っているので、彼女はドンピシャ。

あ、ここにデビュー当時の
画像が残存している・・・
http://rturl.net/8J_JY6 

彼女、高校の時からゲームしてたはずだし、
CAPCOMやSNKキャラのコスプレ
もしていて・・・しょこたんが出てくるかなり以前から
オタクコスプレアイドルをやっていたんです。
(その前に、美人漫画家でガイナックスからコスプレCD-ROMを
発売していた人もいた気がするけど名前忘れてしもうた)

彼女は本気でゲーム好きだったと思う。

チバレイのインタビュー記事は以下リンクへ
http://astand.asahi.com/magazine/wrculture/special/2011122400005.html


↑ここの取材記事を読んでも、
家に居場所ない→ゲーセン→ゲームうまくなる
→アイドルになる→ゲームの話ができる
という自然発生的なゲームアイドルの誕生の経緯が書かれている。

ゲーム好き→コスプレ→アイドルの芸風にオタク要素が+される
という流れを作ったのは彼女だ。
(あと、最近でも、ゴマキのモンハンプレイはモノホンだと思う)

しかし、彼女が売れてしまったことで、売名を兼ねた
美人コスプレゲーマーとかがあちこちで出現・・・
ゲーム好きが先なのか、コスプレで
オタク層のファンを獲得するのが先なのか
よくわからないアイドルやコスプレイヤーが出てきた。

そこらへんの層の空気を「一般にも売れる形」として結実させたのが
「しょこたん」(1985年生まれ)である。
1990年代生まれのコスプレイヤーは少なからずや
しょこたんの影響を受けているのでは?!

しかし「チバレイ」の存在なくして「しょこたん」はいないのである。

しかしながら、元祖ゲームアイドルのチバレイ、
その後どうなったのかといえば・・・
オタクアイドルは早々に卒業(年齢的にコスプレが無理というのもあるが)
IT社長を経由しヨガの道へ・・・しかし
インドで修行したり、ガンジス川に入ったり、
ヨガのポーズや合掌ポーズで写真に写っていたりして・・・
なんというか、チバレイの頭の中にある「ヨガ」のイメージってやっぱ

ダルシムじゃないか??
 
・・・・・・と思ってしまうんですよね。

たぶん、インド側から見たら「コレジャナイ感」が あると思う・・・ダルシムは。
(エドモンド本田も日本人から見たら「コレ力士じゃない」と思うし)

ストⅡはアメリカのゲーム業界の要請で続編つくってヒットしているので
キャラが「アメリカ人から見たインド人、アメリカ人から見た日本の力士」
のイメージになっている。デフォルメされているんだよなぁ・・・。

さらに、ストⅡの場合、ドット絵でもキャラ認識できるように誇張して
描写してあるがゆえに、三次元とのズレが。

えーと、そんなこんなでダルシムは
「インド→修行→ヨガ→手足も伸ばせて火もふける」みたいな
トンデモキャラになって いるのだが・・・・・
当時、ダルシムのせいで ゲーマーにとって「ヨガはスゲー!」 という
認識になっている可能性大。

潜在意識にそれが刷り込まれているので
千葉麗子はヨガをやっているのでは?

・・・つまりフェリシアやナコルルのコスプレを卒業して、
今度はダルシムを目指しているのではないかと思われる。

あと、旧世代ならではの
自分探し要素 (http://riekonaito.blogspot.jp/2012/06/blog-post_09.html)も影響し
チバレイはインドのガンジス川で沐浴し、
修行を積んだのではないかと・・・。
新世代(1990年代生まれ)は自分探ししないらしいですから。
インドで沐浴はしなさそう。
(自分探ししない新世代について:http://riekonaito.blogspot.jp/2012/10/spoon-201212.html
==================================
 
そうそう、ちなみに、もう一人、ゲーム系アイドルで
忘れてはならない人物がいます。

いまはもう「がんばらなくていいじゃん系」の精神科医としてキャラを
確立している「香山リカ先生」です。
 
彼女、1990年代に『ファミ通』でゲームに関する コラム連載持っていたんですよ!
当時は現在のような知識人枠じゃなくて
サブカルゲームアイドル枠寄りだったんだな~
毎週のように香山先生のファミ通コラム読んでいました。
(ガバス集めてファミ通グッズももらった)
 その時思ったんですよ。
「若くてきれいな女医さんがゲームしている!スゲー」ってね。
 あれは衝撃でした。
しかも、彼女、当時としては珍しく「ゲームは実はココロに優しい」という
常識破りな発言をしていて
(たしかにロープレの「やったら成果が出る感」はリハビリになるだろう)
本当にカッコ良かった。
インテリとゲームを結びつけたのは若かりし日の香山リカかと。
(彼女ががんばらなくていいよ的な新書を書いているのは、  
 医者になり、さらにサブカル系のアイコンとして活躍して、
がんばりすぎた後だからです。燃え尽きたあとであって、
がんばらなかったわけではない。ここ、間違えてはいけない。

つまり、こういうことだ。 コスプレアイドルとして
アーケードゲーム周辺の文化に華を添えていた
元アイドルで現ダルシムのチバレイこと千葉麗子。

そして、香山リカのインテリ要素。

千葉麗子のコスプレ・アイドル要素と 香山リカのインテリ要素を
オールインワンスリムボディに搭載、
・・・「コスプレ」「アイドル」「インテリ」 の三位一体を
結実させたのが「しょこたん」。

  しかも彼女はクリエイターとしても 活動しているので、
インテリ・コスプレ・アイドル・創作の
四位一体を成し遂げた偉人でもあります。

追記:えーと、後から風呂入っている間に思い出したんですが
「しょこたん」出現前に「まんだらけ店員」のコスプレイヤー
「声ちゃん」がいたんだなー! 「声ちゃん」の功績は、
コスプレに堂々とエロ要素を持ち込んだことと、
会田誠とコラボ(声ちゃんはボディペインティングのモデルになってた)して
現代美術と二次オタ文化を結びつけたことです。

↓これが現代美術の会田誠
http://100.yahoo.co.jp/detail/%E4%BC%9A%E7%94%B0%E8%AA%A0/
とのコラボです。


声ちゃんの流れは、現在絶賛活躍中のコスプレイヤー
「うしじまいい肉さん」あたりに
受け継がれていると思います。

うしじまさんの場合は、見た目年齢が若いため
新世代のコスプレアイドルに見えますが
実は実年齢的には旧世代というところがポイントなんですがね・・・。
(うしじまさんも現代美術系のコラボをやっていて
 声ちゃんからの流れでエロ要素もある。
 創作系ではないけど
 手芸もやっていたはず。
 彼女の「自分探し手当たり次第感」は
 新世代のものではなく、旧世代のものです。
 それがいま、逆に新鮮に思えるんだけど・・・)

そして、いま現在、1990年代生まれの
コスプレイヤーはといえば・・・

1)コアなコスプレ層(コミケで売り子する系)

2)オタク層をターゲットにしたアイドルの卵
 
3)ギャル文化やドンキのコスプレセットと融合したような層
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/11/vscutie201212cutie.html

4)不思議ちゃん・ゴスロリ文化と融合したような層
(ギャルと不思議ちゃん論にもコスプレイヤーの話出てきた
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/09/blog-post.html

5)じつは旧世代の「うしじまいい肉」が声ちゃんの
路線を継承しているが、逆に新鮮に見える。

・・・・・の5つに分かれてきている気がする。
ここまでコスプレが広まったのは
1985年生まれの「しょこたん」の功績が
大きいかな。(もちろんコスプレサミットの功績も大きい)
でも、先駆者であるチバレイや
声ちゃんの功績も忘れないで欲しい。
======================
話が逸れました。

何が言いたかったと言いますと。

1)1990年代のゲーセンは熱かった
(注:当時、私はゲーセンでバイトしてた

 2)その周辺に女っ気はあるにはあった(チバレイなど)が・・・
途中から、ゲームが好きなのか、コスプレが好きなのか
アイドルとしての売名なのかなんなのかよくわからない層も出てきた。

途中から出てきた「よくわからん層」の
コスプレイヤーの雰囲気は、映画『恋の門』を観るとわかる!!
 この映画、おもしろかったな~!!

・・・ここらへんを考慮して、
漫画『ハイスコアガール』を読むと
  「売名とかじゃなく、真にゲームを愛し、
やりこみまくるお嬢様(渋めの美少女ゲーマー)」 というヒロインのキャラが、
「当時のゲーセン文化周辺いたら良かったのになぁ」という
「夢」に等しい存在だということがわかる。

スクールカースト的
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/12/blog-post_24.html に言っても、
ゲーセン行く層ってのは王道ではなくて・・・ だからこそ、
「スクールカースト上位とされている女の子に裏の顔が
あって もし自分と同じ趣味だったらいいのに」 という夢(妄想)を持つのは頷ける。

当時のアーケードゲームが発展していく様子は 本当に面白かった。
当時の面白さを、初恋の女の子と思い出を共有したかった・・・
・・・と思う 30代男子の回顧録兼妄想譚として読めば
最高に面白い、この漫画『ハイスコアガール』。

しかも、なぜかダルシムネタが出てくるw
(以下、『ハイスコアガール』のダルシムネタ)















90年代のゲーム文化の象徴なんだな、ダルシムw
ここらへんの空気がわからない人は副読本と一緒に読んで
「ああ、こんな文化があったんだな」と 学ぶのがよろしいかと・・・。

副読本その1: http://riekonaito.blogspot.jp/2012/11/blog-post_2839.html

副読本その2: http://riekonaito.blogspot.jp/2012/04/blog-post_4142.html

現在は、このようなこと・・・(以下の資料はべたねばさんが貸してくれた)
・・・・にもなっているゲームセンターですが・・・・
 
1990年代のゲーセンはもっと熱かった。
オンラインゲームの普及以前、人と人とがゲームセンターで
対戦するという文化が盛り上がっていたのだ!
 ==========================
 
ちなみに。
『ハイスコアガール』の中に「幻のレトロゲーが揃ったゲーセン」(ホントに幻)
というネタが出てくるのだが・・・
レトロなゲーセンを実写で知りたい人は
『ゲームセンターCX』のDVDをおススメします。
このDVD-BOXの2巻「たまに行くならこんなゲームセンター」を観るのじゃ。
 
 
============================= 
☆おまけ☆
最後に、私が1990年代に収集したストⅡグッズを
披露して終わろうと思います。
 
その1)もったいなくて未使用のままのストⅡ消しゴム
 
2)劇場版ストⅡのパンフ
 
ベガ様が、鷹の爪の「あの人」にしか見えないW
右は鷹の爪の「吉田君」の実写版です・・・
というのは嘘でガイル役のヴァンダムです。
 
以下、パンフの中身より・・・
なんと・・・実写版だと
ダルシムは学者なんです!!!
 
その3) ZAROシリーズのテレカ。テレカというところがノスタルジー。
 
=============================
☆そういえば・・・
ストⅡでNGだったのは
キャラの生年月日を決めたこと。

まさかそこまでウケてシリーズ続くと思っていなかったのか、
生年月日決めちゃった。
そして、その後、 春麗(1968年3月1日生まれ)が
アラフォーやアラフィフになっていく 事態を避けるために
ストリートファイターシリーズをいったん ZEROにして
ZERO1、ZERO2という謎のシリーズとして 引き伸ばすというトンデモナイことに!!
(春麗が若返ったというわけではなく、ゲームの設定自体を
Ⅱのパラレルワールドにしてしまうという荒業でZEROシリーズができた)
===========================
 

内藤理恵子の読書道:記事ラベル

宗教 鷹の爪 ガールズカルチャー 哲学 若者文化 仏教 映画 ゲーム考 文化人類学 月刊住職コラム連載 社会学 キャラクター文化 ヤンキー 中外日報シネマ特別席掲載のご報告 あじくりげ映画コラム連載の掲載報告 アニメ ジェンダー 2014現代文化 仕事について 2014年「世界の宗教」講義録 90年代サブカルコミックエッセイ ヲタク文化 消費文化論 2012前期哲学(火曜)講義録 2012前期現代文化(木曜)講義録 対談シリーズ テン年代自分崩しの旅 脱力系ネタ 音楽 新聞・雑誌掲載関連 漫画考 2012前期哲学(月曜)講義録 小説 2012後期倫理学(金曜)講義録 2012後期哲学(火曜)講義録 心理学 自分探し 迷走コミックエッセイ 雑学 2000年代自分探しコミックエッセイ 2012後期社会と企業講義 研究論文関連 2012前期社会と企業(水曜)講義録 2012後期スポーツと企業講義 2013前期文化人類学(火曜)講義録 とびださない!どうぶつの村 2013前期 社会と企業 講義録 2013前期現代文化講義録 ポストモダン 日記 美術 2013哲学講義前期 現代思想 1990年代生まれの謎 企業 実用 ツインピークス祭 倫理学 KAWAII文化 アイドル考察 スクールカーストについて ドビ子の微妙な冒険 リンチ監督 旅日記 映画バカヴォンの予習のためにウパニシャッドを読む 私の体験談 そもそも教育って何なんだ?論 インテリア スポーツ美学 ドビ子博士GOを目指す 古墳ギャルコフィー 理恵子のお片付けダイアリー 純喫茶の「純」とは何か 『必修科目鷹の爪』読者限定☆リンク集シリーズ イカ部 オカッパ部 ジャバラネットナイトウ(おすすめのモノのご紹介) 名古屋 経営 経済 いじめ問題 ふつうの日記 まど☆マギ 似顔絵師ドビ子の放浪記 月刊住職連載 さんぽ日記 内藤理恵子イラスト作品集 読書について 『少女革命ウテナ』考察 まとめシリーズ 寄稿文 手芸キット レポートの書き方 ドビ子連続ネット小説「塩辛いちゃん」 何か間違っているオシャレ道 別冊spoon.34 散骨 松田優作ファミリー TV出演ネタ 2013年後期 哲学(火曜)講義録 写真 初音ミク×般若心経 構造主義 買い物道 わび・さび ドビ子が書評を演じます ドビ子アナザーワールド ラジオ出演ネタ

この窓の右端の▼をポチッとするとタイムトラベル