2013年1月17日木曜日

【イカ部】日比野光敏『すしの歴史を訪ねる』×『ラブクラフト全集1』

えー、NHKのイカ特集
http://www.nhk.or.jp/ocean/giantcreature/
を観ていたところ・・・


(注:ダイオウイカの目 NHKの放送の画面を写メした

初田氏にイカを調べることを
勧められたため調べることにします。
イカのイメージってキリスト教圏と
日本ではかなり違うんですよね~

最近、「こじらせ」や「イカ」に手を出し、
「専門分野はどーなっているのか?」とツッコまれる前に
言い訳しておきますが、近いうちに専門分野でも
出せるものが出来てきますのでお待ちください。

さて、イカですが・・・
パッと思いついたのはこんなネタでした。(ダジャレじゃないです)

*旧約聖書
*クトゥルー神話
*アルチンボルド
*岩波新書『すしの歴史を訪ねる』

なんだか、気が遠くなってきましたが、
ひとつひとつネタを当たっていきましょう。

まず、この旧約聖書から・・・


旧約聖書
レビ記11.9
水中の魚類のうち、ひれ、うろこのあるものは
海のものでも、川のものでもすべて食べてよい。
しかしひれやうろこのないものは、
海のものでも、川のものでも、水に群がるものでも、
水の中の生き物はすべて汚らわしいものである。
これらは汚らわしいものであり、その肉を食べてはならない。
死骸は汚らわしいものとして扱え。

えーと、現在でも意外にこのイメージは残存していると思われて、
と、いいますのは
アメリカのTVシリーズ『LOST』において
初っ端から・・・
無人島で平気でウニを食べる東洋人VS
そんなもん喰えるか的な西洋人バトルが勃発するからです。



鱗の無い水中の食べ物はNGってのが
西洋人に刷り込まれているなぁ~と思った瞬間でした。


はい、次はクトゥルー神話ですね。
読んだの中学の時なのでうろ覚えなので
キンドルで注文して、再読しました。


 いやー、ラヴクラフト凄いわ。 http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%83%A9%E3%83%96%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%95%E3%83%88/

でも、この恐怖小説、キリスト教圏にいる人のほうが恐怖だと思う。

 えーと、本書キンドル版の位置NO.1705に・・・

「なんともいいようのない涜神的な意匠による魚とも蛙ともつかぬもの」
と形容される生き物との遭遇、そのまま失神・・・という場面が出てきます。

さらに、それが自分の祖先だったら・・・というお話が
この本に収録されている「インマウスの影」という短編です。 

これ、たぶん、旧約聖書の裏返しなんですよね。
旧約聖書で「汚らわしい」と書かれていたものが 出てくることによって
「涜神的」な化け物が成立するわけですな。 
ちなみに「ウロコの無い水中の生き物」で肖像画つくった人がいたような。 

アルチンボルドhttp://www.salvastyle.com/menu_mannierism/arcimboldo.html
描いた魚介類の肖像画はここ↓
http://www.salvastyle.info/menu_mannierism/view.cgi?file=arcimboldo_acqua00&picture=%8El%91%E5%8C%B3%91f%81%E1%90%85%81%E2&person=%83W%83%85%83%5B%83b%83y%81E%83A%83%8B%83%60%83%93%83%7B%83%8B%83h&back=arcimboldo 

これ、旧約じゃダメとされていたタコまで入っていて
かなりびっくりするんだが・・・
  http://www.weblio.jp/content/%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%A0 

↑この文化圏の人なんで、ルネッサンスからの流れで、
それまでのキリスト教的価値観をひっくり返したかったんだろかね。 
と、ここまでは、旧約聖書のイカ・タコイメージVS
その反動で出来た冒涜的な 造形が登場するホラー小説や、
肖像画についてでした。

 ここからは、それに対して、イカ・タコに対し
 かなりユルいガードで接してきた日本のお話です。

この本がわかりやすいよ!!
 

1)まず、スシはもともとムラ社会において「ハレの日」のものだった。
2)起源を辿ると、奈良時代の文献まで遡ることが可能。
東南アジアの魚肉保存法が元ネタ。
3)スシの発展過程はこの表を見ればわかる!(ナマナレがなんなのかは本書付属の
写真集をご参照ください)

4)意外なことに、握りずしが出てきたのって江戸後期からなのよ!
江戸に稼いだ日銭で外食する文化が出来て、そこで
提供されたのが「握りずし」
5)ここで「握りずし屋で成り上がり伝説」をつくっていた人がいて、その人が華屋与兵衛。
6)大正十二年に関東大震災で、すし職人が郷里に帰ったため、握りずしが全国に普及。
でも握りずしは与兵衛さんの完全なる独創かと言えばそうではなく
平安には「屯飯」というものがあったらしい・・・。
(他にもメジャーではないものの、各地に「握り系」は地味に点在していた)
7)ここで、やっと握りずしの上に「イカ」の表記が!!

もともと、日本にはイカはNGなんていう発想が
なかったので、平気でネタに出来たのかも。

(ここらへんが参考になる:http://riekonaito.blogspot.jp/2013/01/blog-post_4.html

アニミズムがベースでアジアから入ってきた文化が混ざって
古事記になったとしたら
イカ=冒涜的なんて発想湧かないもんなぁ~
じゃあ、現在、欧米でのすしブームにおいて
「イカ」「タコ」はどうとらえられているのか?といえば
「やっぱり無理」っていう意見が半数以上みたいですね。
http://shirouto.seesaa.net/article/125229699.html
まぁ、ネット掲示板なんで正確なデータとは言い難いですが、
何かの参考になるかもしれません。

「お母さんが食べちゃダメって言った」というコメントの
あたりに、脈々と受け継がれる「イカ」「タコ」へのガードの堅さがうかがえます。
(掲示板をよく読むと、ギリシャのあたりではガードがユルく、
どうも、イカよりもタコのほうにさらに抵抗があるみたいですね~)

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