2013年2月5日火曜日

『リーディング3.0』VS笑い男

昨日、本棚の整理をしたので、今回は
「本を持つ」「本を読む」ことについてまとめてみたいと思います。
























この本の著者、本田さんという人がよくわからないのだが・・・

*年の半分はハワイで過ごすという夢のような生活を送り
*会社の取締役を複数兼務
*ワインアドバイザー
*世界遺産アカデミー正会員
*一級小型船舶操縦士
*MBA持っている

・・・つまり、仕事で成功して、半分余生みたいな雰囲気で
楽々仕事をして、そのコツを皆に伝授するために
ベストセラーを書いている
ビジネスパーソンってこと?

肩書きが多い人ほどよくわからん!

しかし、本田氏、「本をたくさん読んでいる」ということ確かだ!

そんな本田氏が、「多読の提案」「多読の方法」を書いている本が
この本なのです。

まずは、本を読む理由について、簡潔に説明してあるところが
素晴らしいと思う。

熊谷正寿氏の父親が言ったという言葉
「人間は書物を通じて、人の一生を
数時間で疑似体験できる。だから本を読め」

成功した人のノウハウや情報を安価で「買える」。
これが本の凄さなんだ。

読書をするだけで「その他大勢」から突出できる・・・これほど
大きなチャンスは他にない、というのが本田氏の主張です。
たしかに、仕事もしていて、さらに年の半分ハワイってなかなかできないよなー

ちなみに、本田氏の「多読」は、本の二割しか読まないってことで
成立しているのだが・・・これは賛否両論あるだろうし
ビジネス書ならこれでいいけど、そうではない場合には使えないかも。

本田氏の斜め読みも、まぁアリだとは思うけど・・・

文献を使うのに慣れてくると、目的を持って読書しているうちに
天使が肩に乗って「ここを読めばいいよ」と教えてくれているくらい
「読書アンテナ」が成長してくるので、「勘」で読むという
ことができる!・・・と思う。

なお、本田氏は読んだ本をの要点を「メモ」にデータ化して
分類し、「実際に情報を使えるようにしろ」ということを強調しています。

紙の本→要点だけ読む→要点をまとめたメモをデータ入力→情報使う
・・・っていうのが
本書の基本。

でも、電子書籍化の時代になったら、どうするのか?
といえば、本田氏の新刊『リーディング3.0』に移行します。



ここで、本田氏、電子書籍端末としてまさかのiphone推し!

キンドルの端末じゃないんだ!

つまりこういうことらしい。

*iphoneならさまざまな規格の電子書籍を集約して読めるアプリ満載
*キンドルで購入した書籍も紐付けされているからアプリで引っ張れる
*常に持ち歩くものだから「すきま時間」に読める

なるほどね~
たしかに、キンドルは持ち歩くことがあまりない。
スマホならいつも持っているが。

でも、自分の場合は外出しているより
家に籠っている時間のほうが圧倒的に多いので
キンドル端末つかいます。
iphoneは目が疲れますし。

ちなみに、この本のポイントは電子書籍で読むべきものと
そうでないものを分類してあるところだと思う。



===<以下、私のコメント>====

私の場合、電子書籍で読むもの=
マンガ、もしくはキンドル版のほうが安い場合の書籍

・・・ということにしてます。

でも、やはり紙の本は必要だと思う。
本棚に並べて背表紙を俯瞰で眺めているうちに閃いたり、
パッと手に取りパッと開いて運命の一文との出会いがある。

紙の手触りも、重要な要素だと思います。

電子書籍か、紙の本か・・・?

ここらへんの答えになるのは攻殻機動隊STANDALONECOMPLEXの
26話「公安9課、再び」に登場する「笑い男」の存在だと
個人的に思っています。

いきなりアニメの話になりましたが・・・・・
第26話の画像を貼ってみます。
ビデオ版の表紙。
紙の書籍の上に電脳化の権化のような少佐が
鎮座しているところがポイント!!

以下は笑い男と少佐の場面。(26話)

少佐はA級ハッカーの笑い男が
「旧世代の紙媒体」を保存・整理の仕事を
していることに驚くんだな~




司書は機械がやっています。



少佐は呆れ顔。
「情報の墓場みたいな場所」って形容して
「ほんとにこんなところから世界を変えようとしたの?」
と疑問を投げかける。

そこから少佐VS笑い男の
文献からの引用合戦がはじまる。

2人とも会話に名著からの引用を挟んだり
映画のセリフの引用を挟んだりして
教養合戦みたいな会話を繰り広げる・・・
結果、少佐も「笑い男」の教養の高さに舌を巻いて
「ここの本全部読んだの?!」と呆れ顔。
「全部ではないですけど」と笑い男。









しかし、笑い男の疑問は少佐が解き明かす。

笑い男:「情報の並列化の果てにある個とは?」

つまり、情報化社会(攻殻の世界だと電脳化もしているので
情報の並列化すら可能だし、笑い男の記憶を
少佐に流し込んで、少佐が笑い男化してたこともあった)
になると・・・・皆が情報共有して
「個」がなくなるんじゃないか?という疑問ですな。

少佐:「好奇心よ」

これ、たぶんタチコマが伏線になっていると思う。
タチコマって情報の並列化してたけど、
一体だけ、アナログで読書してたヤツがいたような。
ミキちゃんとの冒険で「死」や「神」への好奇心を
持ったタチコマもいましたね。

まぁ、それも情報の並列化してしまえばいいんだけど・・・

「アナログで読書してたタチコマ」というのが
ポイントになってくるんだな。
(タチコマが読んでいたのは『アルジャーノンに花束を』)

26話のこのシーン、途中で課長が登場して、
「もはや慣例として行われているにすぎない
出版物の整理を仕事にしているとは・・・」と
驚いて「公安9課で働かないか?」とスカウトする。

でも、「笑い男」のほうが
「ぼくは野球が得意ではない」
(つまりチームプレー向いてない)という理由で断ります。

デジタル分野で凄い能力を持った男が
出した結論→紙媒体の整理をする仕事

ってとこを最終回に持ってくるのが攻殻のファーストシーズンの
凄いところだと思うんですよ!!


たぶん、ここで重要になってくるのは
デリダの「差延」「脱構築」だと思うんですよね!!


情報共有が一瞬で出来る世界が来たとして
(現在も、まぁまぁそれに近い世界ではあるが)
「個」はどこにあるのか?といえば
「興味を持ったことを追及して、発見し、
新しい概念をつくっていく」
ことなんですな。

たぶん、データ化された書籍よりも
アナログの紙媒体のほうが「差延」「脱構築」を意識しながら
読書しやすい。

情報化社会の果てにあるものの先に
行こうとしている笑い男は
だからこそ古い文献を収集し、書を読み
そこから新しい世界をつくろうとしているのでは~??



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