2013年2月27日水曜日

読書は人間の「チート改造」である☆再読☆『プルーストとイカ』

http://riekonaito.blogspot.jp/2013/01/blog-post_8544.html

↑の続き。

ソクラテスは話し言葉のほうを優先していたけど・・・
結局どうなの?
・・・・・・・・・・・・といえば、
書き文字で人間の脳は飛躍したんだな。
なんだか半端な感じで終わっていたので
この本の


続きをまとめます。

この本のP28~
1)フランスの神経科学者 スタニスラス・デハーネによると・・・
文字を読む脳は視覚を言語機能と結びつけるために設計された
古いニューロン経路を活用
2)スティーブン・コスリンは脳スキャンで実験している。
文字を想像するだけで視覚皮質にある特定のニューロンが発火するそうだ。
3)初期言語の起源は「シュメールの楔形文字」「古代エジプトの象形文字」
「原始アルファベット文字」にだとることが可能。
4)ちなみに赤ちゃんが読字を習得するには
努力が必要。「読字遺伝子」は初期設定ではないため
訓練が必要となるのだ。
5)しかし、後天的なものだからこそ、ここで「教育の差」が出てくる。
幼稚園に上がるまでには「言葉を浴びる量」に差が出てくる。

初期言語として例に挙げられているのがクレイトークン
http://ww5.enjoy.ne.jp/~s-mattsun/kouza/kouzabk08.htm

ってか、クレイトークンの検索してたら
本書の書評として、超有名書評サイトが出てきて
これでいいやん・・・って気がしてきたWW↓
http://1000ya.isis.ne.jp/1477.html
『プルーストとイカ』の著者が美人だったんで、ちょっとビックリだ。

しかし↑このサイトの解釈を読んでみると・・・
本著のタイトルを、「プルーストが読書しているときにもイカの神経が動いている」
・・・という意としている??

一方、私は以下のように解釈しました・・・

泳げないイカ(人間の読字障害に喩えられる)も
独自の神経回路を発達させて生き残る。
人間の読字障害の場合、独自に発達する神経回路のおかげで
レオナルド・ダ・ヴィンチみたいな天才が誕生する。
(そういえばトム・クルーズも読字障害よね)

一方、プルーストは
読書で超越体験ができる可能性を示している。
文字で思考することによって、脳が深く思考する時間が生まれる。
「超越して思考する時間」は文字を読む脳の最大の贈り物。
新たな思考の土台にもなる。(土台を基盤にして違う場所にも行ける)
(たぶん笑い男がやろうとしていたことはこれだ
http://riekonaito.blogspot.jp/2013/02/30.html

読書家(プルースト)⇔
読字障害(泳げないけれどサバイバルするイカ)
どちらにも人間の無限の可能性がある。
・・・っていう意味での『プルーストとイカ』のような
気がするんですが、どうなんでしょ?
いっそのこと、タイトルを
『読書家のプルーストと、泳げないけど独自の発達でサバイバルするイカ
のような読字障害の人たち』にすれば、わかりやすかったと思う。長いか。

ちなみに、この本、名著なのはわかるんだけど
一般の読書に関する項目と
読字障害と完全に分けて別の本にしたほうがいいと思う。
読字障害については、病跡学でも取り上げられているんだし。
読書に関する本だと読んでいたら、延々と読字障害の話で
けっこうこんがらがるなぁ・・・。
(今度、病跡学についての本も紹介したいです。
サヴァン症などの本も面白いです)
アインシュタインが言語に関する能力に問題があるがゆえに
突飛な発想ができ、近所に数学者がいたから
コンビを組んで相対性理論ができたって話を病跡学の本で読んだぞ。

それはさておき、『プルーストとイカ』から
一般的な読書に関しての記述で
面白い部分を抜書きしておこう。

*読字発達の果てしない物語は、目を、舌を、言葉を、著者を、
真実が青々と萌えいずる 新たな地へと旅立たせ、その旅に脳と読み手を
変化させながら、永遠に続くのだ。
<私のコメント:これを読書萌えと命名したい>

*文化史家のオングの言葉
社会に生きる人間同士を結び付けるもの:話し言葉
分裂と疎外をもたらすが、同時に個を高める:書くこと
そして「音声」と「書記」が限りなく近づくと「ホンモノの変化」が訪れる。

<私のコメント>
これ、テキトーに過ごしていた大学生時代→絵ばかり描いていた時期
→論文ばかり書いていた時期

の3種類経験している自分にはこの変化が理解できるW

テキトーに過ごしていた時期は口からテキトーに出ている音声言語に
身をまかせていた感じがする。

でも、似顔絵師になって、視覚を酷使するようになって
「対象をテキトーに見る」ことができなくなり、第一の変化が来た。
似顔絵描く行為に慣れるまで
脳がメキメキ言ってました・・・。脳が変化する時って凄く疲れる。

次に、論文書きはじめて、対象を言語化する時期がやってきて
それはもう酷い疎外感を引き起こした。
たぶん読書経験と「書くこと」で脳が変化したんだと思う。

読書が視覚野や角回領域(視覚と概念を結びつける部分)
を発達させるとしたら
脳の変化が急激に起こったんだろなぁ。

ちなみに、私の場合は研究生活で性格があきらかに変わりました。

知り合いの先生は
「自分は博士論文執筆前と後では
 頭の大きさが変わった」
とおっしゃっていて(写真見たらホントにそうだった・・・)
人間、読書や執筆で脳が変化するんだなーと実感してます。

あと、本書『プルーストとイカ』では
読書するようになると「人の気持ちが分かるようになる」
と書いてあるんだけど、これは核心突いていると思う。
本って他者の意識だから、それを汲み取る努力が
読書だとしたら、読書経験を重ねていけば
エスパー並みになれるかもしれない、たぶん・・・。
関節外す訓練をするとエスパー伊東になるが
読書経験を重ねるとエスパー並みに人の気持ちを
汲めるようになるのであるかも。

読書を重ねている人は、読書経験を通じて
ありとあらゆるものに感情移入している。
読書を通じて自我の壁や時空の壁を
超えることができる。

私の結論:読書は人間のチート改造だ。
チート改造の解説→http://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%88
普通の人生は1回あたり1ライフである。
だけど、本を読むたびに、他人のライフを獲得し、何人分も生きられる。
(私の読書のイメージは以下)
それどころか、宇宙の果てにも意識をワープさせることもできる。

 
この読書という裏ワザを使おう!

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