2013年3月22日金曜日

いしたにまさき『あたらしい書斎』(インプレスジャパン)

http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/blog-post_21.html

↑昨日、ここで、アナログ→デジタル
への移行期に書かれた「書斎」についての考察本を
取り上げました。

しかし、90年代に書かれた本『研究的生活の方法』を読んでも
発想は先走っているのだが・・・
CD-ROMのネタなど「古い」としか
言いようのないものが出てきて
ちょっとなぁ・・・という感じもする。
しかたないけど。

そこで、今回は『あたらしい書斎』を
ご紹介します。ちなみに
私はキンドル版を読みました。
まー、キンドル版で読めること自体、
あたらしいよねW



昨日紹介した本だと「将来はデジタル化すると思うけど
アナログもいいところあると思うんだけどいま過渡期でよくわからん」
・・・というところで完結せざるをえない時代に書かれた本だったのだが

この『あたらしい書斎』は「デジタル化可能でノマドとか出たけど
やはりデジタルとアナログ両立させるという結論、そして
アナログにおいても、新しい形を求めていきたいし・・・
IKEAや設計士にも話を持ちかけたら、いろいろ見えてきました」

・・・・・・・・・・・・という、ついに、ここまで到達した凄い本なんだ。

「アナログ+デジタルで あたらしい書斎 を作る」っていう章がメインかな。

内容まとめるとこんな感じ。

1)高度な情報化によって、絶え間ない細切れの時間を過ごすことになった。
2)集中できるまとまった時間を失いがち。
(・・・と、この話題を読んだとたん、ツイッターのことが気になりツイッターみてしまう)
3)そうした時間を取り戻すために「書斎」を見直すことが必要。
4)「こもる空間」「集中のスイッチを入れる装置」
「思索の質を高める本棚」
・・・・・・これが3点セットね。
5)テジタルの使いどころ:情報の保存整理
アナログの使いどころ:これは喩えがうまいんだけど、
アナログの美術展のチラシを壁に貼ることで「感覚に取り込まれる」

6)そして、今回、これが一番いい!と思ったのは

「デジタルの書斎は情報の共有や対話ができる」

・・・・・・という点を強調してあることです。

これ、昨日紹介した本にも書いてあったには書いてあったが・・・
「自分がつくったサイトに思わぬ人がアクセスして連絡してくれるカモネ」という
「海に瓶に入れた手紙流す」感じのものでした・・・。
 

 
・・・・・・・・・こんなイメージでの情報発信だったんだな。
 
7)でも、いまはSNSがある!
 
8)ツイッター、facebook、スカイプやLINE・・・
まるで古代ギリシャの哲学者のように議論ができる!!と指摘している。
 
9)そしてソーシャルメディアでの対話を促進するための「ブログ」
という存在を出している。
 
10)考えたこと、感じたことをストック情報に編集し、
ブログで共有することで、SNSで反応が得られ、それは新しい情報になる。
そして新しい発見や、考えを補強する情報となる。そしてときには出会いが得られる。
ブログはアウトプットではなくめぐりめぐってインプットになる・・・ということを
ちゃんと言語化してあることに感動した!!!
 
<<私のコメント>>====================
 
昨日紹介した鷲田先生の本だと
ここまでのことは想定してなかったんだよね。
「もし、いいこと研究してても、
誰も注目してくれなかったらそれは不運、でも来世がある」
・・・・・・・・・・・って感じで、まさにボトルメール的だったんだ。
 
きっと90年代にも、名も無き面白い人がたくさんいたはずなのに
首都圏のメディアとつながるだけの
コミュ力、経歴、その他諸々がないと情報発信できなかった。
その他大勢は、そこから発信される情報を浴びるだけ。
 
しかし、ツイッター、はてブ、ネットニュースなどが揃った10年代。
事態は複雑化しているように見えて、シンプルになっていると思う。

つまり、おもしろければバズる。
ただ、これだけなんだ。

大手のメディアも個人メディアもフラット化して
ただただシンプルになっていると思う。

しかし、大手のメディアもちゃんと意味があって、

ネットに散見されるシェアハウスの情報
→雑誌や大手のメディアが運営するWEBサイトでシェアハウスの特集
→シェアハウスのドキュメンタリー番組
→シェアハウスのドラマ
→シェアハウス一般化
→それに対するネットユーザーのツッコミ
→また新しいものが出てくる

安藤美冬さん、ノマドをはじめる
→ツイッターで面白いと思う人出てくる
→安藤さん仕事増える
→情熱大陸
→ネットユーザーのツッコミ
→著作・サバイバルキット
→いいとも出演
→ついにノマド一般化
→ノマド一般化についてネットユーザーのツッコミ
→また新しい流れに(イマココ)

・・・・・・・・・という一連の流れは必要だと思うし、
それじゃなきゃ、ワイワイガヤガヤしているうちに
ネットユーザーのタコツボの中の議論になってしまう。

タコツボの中で面白いものが出てきても、
タコツボの中のお祭りになる。
タコツボのものが一般化していく、そして
それが変化する。これが面白いんだなー

ただ、これだけ情報のシェアができるようになると、
「目新しくないものはすぐにわかる」ようになる。

だからこそ、タチコマがアナログで読書をしていた姿、
笑い男が紙媒体のデータを整理し、そこから世界を変えようとしていた
姿が重要になってくると思うのです。
(温故知新で新しいものをつくる・差延の概念が重要・詳しくは以下のリンクへ)

http://riekonaito.blogspot.jp/2013/02/30.html

そういえば、村上春樹の『海辺のカフカ』の主人公が思春期に
「家出して、図書館で暮らす」という行為をしたのも重要だと思う。

自己形成をする時期に、
図書館に籠る。これが重要なことなんだ。
ネットが人々の意識を変える予感がした
2002年に村上春樹は「アナログの図書館に籠って自分を作る」
お話を書いていたのだ。
村上春樹氏は「意識が先の先」に
いっているためベストセラーになった年は
「また村上先生の不思議な話か・・・」に思えるけど
うすぼんやりとは「大切な話だな」って
わかるから、村上春樹の本はベストセラーになるんじゃないかと。

ってか、私も、『海辺のカフカ』の図書館が重要な儀礼の場所として
描かれていることに、昨日気が付いたのですW
買って読んだの2002年よW
真意をつかむまでに10年以上かかったのです。

また、この『海辺のカフカ』の主人公は
ヴィジョンクエストのようなことをして
「本の無い図書館」に意識を飛ばして
自分がオトナになるための
「重要な存在」に出会うんだよなー

オトナになるためのビジョンクエスト・・・というキーワードが出てきたので
次回はネイティブアメリカンの文献に手を出す予定。

☆追記☆====================

さっそく読書さんから、コメントが来た!

どくしょさん:何かしら発信することって、「私、これに興味ある!」ってことも発信してますよね。情報を発信して、周りからも情報が流れてきて、循環を作るようなイメージです。

私:循環って、ピタッとくるキーワードですね!どくしょさんのキーワードを循環させるためにも、どくしょさんコメントコーナーを記事内につくってきますW(`0`)W

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