2013年3月25日月曜日

宮本常一『日本文化の形成』(講談社学術文庫)

本日・・・明日が一周年なのに
一日前に
一周年企画を書くという↓フライングゲットなことをしてしまいましたが・・・
http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/spoon34.html

ここで、前々回の記事
http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/blog-post_24.html
にて、日本人のルーツについて
考察しようという提案で終わっていたので、続きを・・・

この本、おすすめです。

 

なにぶん、古代のことは、サンジェルマン伯爵でもない限り
「見てきたわけではない」わけで・・・

この本に関しても
「考古学的な考察」と「宮本氏の民俗学者としての洞察力」に
頼っているわけで・・・
「もしかしたら違うかもしれないけど、
 こういう証拠から見るとこうです」
という話になってしまうのですが、
それにしても、この本は読んでおくべき1冊だと思います。

そもそも「日本人」って何?
ってことを再考察するべき時代になっていることは
まぁ、たしかかと・・・
たとえば、つい最近、社会学者の古市氏が「やる気があるヤツは海外へ」という
結論で若者論を書いていたのですが(以下リンク)

http://riekonaito.blogspot.jp/2012/11/blog-post_8047.html

その結論に辿り着くなら・・・
じゃあ、そもそも日本列島に住んでるメンツは何なの?

ということに。だから、そこから始めたほうがいいと思う。

若者論の結論で「海外に行くこと」を推すなら、
逆に、日本はもともとどんなメンツで構成されていたのか
再考察したほうが、わかりやすいのでは?

ということです。

そこで、宮本常一著『日本文化の形成』のP8~を
まとめてみます。

1)まず、日本にいた「エミシ」という人々について。
エミシは「毛人」と書きます。

*ソガノエミシは蘇我氏の氏長で大和の飛鳥あたりにいた。
起源645年に中大兄皇子、中臣鎌足に攻められ、その邸で自殺。

*他にもソガトユラノエミシ、サエキノイマエミシがいる。オノエミシもいる。

*いやー、エミシっていったいなに?
といえば、宮本氏の説によれば「畏敬の念を持たれていた毛深い人」
・・・・ということになるらしい。

*毛深い人?
毛人と書いてエミシと呼ぶんだから毛深いわね・・・。
宮本氏の説によれば
もともと日本に住んでいた人は「エミシ」なんじゃないか?ということです。

<注:これは、タイムマシンでもない限り、断定できませんよね。
あくまでも宮本先生の説です。ちなみに私も毛深いです、もじゃ。>

*えーと、そういうところに、朝鮮半島を経由した「毛深くないヒトビト」が
渡来した・・・そして毛深い人・毛深くない人が混ざり合い、日本になった。

いやー、なんか毛の話ばかりで
もじゃもじゃしてきましが・・・

*毛深い人たちは自然の糧をいただいて生活していた。
獲物をとったり、貝や魚をとったり。

*それを獲って生活するには移動していくことが必須である。

*縄文式土器が北海道から沖縄まで分布を見たのは
島を移動していたからではないか?というのが宮本先生の論。

<注:ってことは、ノマドは縄文回帰かもしれん・・・安藤ミッフィー深いぜ>

2)ここで縄文土器の話題に。縄文土器は1万年ほど前に発生とされている。


3)一方、弥生土器は2200年前なので、まだまだ青二才。


4)かなり長かった縄文時代。そもそも、土器コンテンツが
こんなに盛り上がっているのは
日本だけなのだそうだ。そういえばそうだな。

5)というのは「煮炊きする必要があったから」こそ、土器があったから。
食べていたのは、貝や、魚、植物、獣。
煮て食べる必要があったからこその土器。

6)さらに遡り、先土器時代になるが・・・
土器がなかった時代の「石器」は北海道に見られ、
北海道-東シベリアの密接な関係を宮本先生は推している。
(ただし、断定はしていない)

7)狩猟・採取の文化は北から始まり、南へ広がったという
ことだ。宮本先生によれば。
遺跡の数も東北日本のほうが断然密度が濃いようだ。

ここで、いったんまとめてあるが・・・
宮本先生のまとめかたがわかりやすい。

P24の一文が強力。

「しかも毛深い人は強かった。」

うーん、簡潔だけど、わかりやすい・・・。
強いってことの証拠に日本書記の以下の部分を挙げている。

エミシヲ ヒタリ モモナヒト ヒトハイヘフドモ タムカヒモセズ

えーと、エミシは百人力ということです。

敗戦以後、古事記、日本書紀は神話ってことになっていたけど、
最近は見直しが行われていて・・・
歴史的に考察してみるのもまた面白いみたいね~。

コトシロヌシ=エビス神説(つまりエミシのシンボル)

として見ると、わかりやすいし、さらに鷹の爪で見るとわかる。

いや、もう続きは昔の吉田くんを見ていただければ・・・(丸投げ)


そして、エミシの生活は4世紀のおわりには
大きく変わり始めたみたいですね~
稲作の話はまたいつか。

内藤理恵子の読書道:記事ラベル

宗教 鷹の爪 ガールズカルチャー 哲学 若者文化 仏教 映画 文化人類学 ゲーム考 社会学 キャラクター文化 月刊住職コラム連載 ヤンキー あじくりげ映画コラム連載の掲載報告 アニメ ジェンダー 2014現代文化 中外日報シネマ特別席掲載のご報告 仕事について 2014年「世界の宗教」講義録 90年代サブカルコミックエッセイ ヲタク文化 消費文化論 2012前期哲学(火曜)講義録 2012前期現代文化(木曜)講義録 対談シリーズ テン年代自分崩しの旅 脱力系ネタ 音楽 新聞・雑誌掲載関連 漫画考 2012前期哲学(月曜)講義録 小説 2012後期倫理学(金曜)講義録 2012後期哲学(火曜)講義録 心理学 自分探し 迷走コミックエッセイ 雑学 2000年代自分探しコミックエッセイ 2012後期社会と企業講義 2012前期社会と企業(水曜)講義録 2012後期スポーツと企業講義 2013前期文化人類学(火曜)講義録 とびださない!どうぶつの村 研究論文関連 2013前期 社会と企業 講義録 2013前期現代文化講義録 ポストモダン 日記 美術 2013哲学講義前期 現代思想 1990年代生まれの謎 企業 実用 倫理学 KAWAII文化 アイドル考察 スクールカーストについて ツインピークス祭 ドビ子の微妙な冒険 リンチ監督 旅日記 映画バカヴォンの予習のためにウパニシャッドを読む 私の体験談 そもそも教育って何なんだ?論 インテリア スポーツ美学 ドビ子博士GOを目指す 古墳ギャルコフィー 理恵子のお片付けダイアリー 純喫茶の「純」とは何か 『必修科目鷹の爪』読者限定☆リンク集シリーズ イカ部 オカッパ部 ジャバラネットナイトウ(おすすめのモノのご紹介) 名古屋 経営 経済 いじめ問題 ふつうの日記 まど☆マギ 似顔絵師ドビ子の放浪記 月刊住職連載 さんぽ日記 内藤理恵子イラスト作品集 読書について 『少女革命ウテナ』考察 まとめシリーズ 手芸キット レポートの書き方 寄稿文 ドビ子連続ネット小説「塩辛いちゃん」 何か間違っているオシャレ道 別冊spoon.34 散骨 松田優作ファミリー TV出演ネタ 2013年後期 哲学(火曜)講義録 写真 初音ミク×般若心経 構造主義 買い物道 わび・さび ドビ子が書評を演じます ドビ子アナザーワールド ラジオ出演ネタ

この窓の右端の▼をポチッとするとタイムトラベル