2013年3月6日水曜日

笙野頼子『だいにっぽん、おたんこめいわく史』×雨宮処凛『すごい生き方』

前回、『乱交の文化史』を取り上げると予告していましたが・・・
http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/blog-post.html

あまりに過激すぎ、どう扱っていいのか
まだ、わからないためいったん保留とさせていただます・・・。

今回は、ロリータ考察
http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/2013222.html
・・・の続きをやりたいと思います。

↑この記事でロリータ考察をしたところ、
しーもあさんにこの本をおススメしてもらいました。





うーん、これ、アブナイと面白いのギリギリ境界線にある作品だが・・・
(というか笙野先生の作風はもともとそうなんだけど)
これが2006年に書かれたことを
考慮するとものすごく「新しい感覚」を持っているなぁ、と驚く。

というか、笙野先生は小説家と
いうよりシャーマンとか預言者に近いよ・・・。

2006年の時点で、「少女」(ロリやロリータ)と
「出世」を結びつけていることに驚愕する。

この本の帯(裏面)を見ていただきたい。

「ロリコンで成り上がり!」・・・・??


























7年前の作品なのに、
なぜだか10年代批評の空気なんですよ、この本。
感覚が先走りすぎていてゾッとします・・・。

本書P26
「にっぽんの文学は今では 近代文学 と称せられた
アニメのノベライズ作品だけになっているのである。
それはおたんこたちの夫人や手下が
あー、私も作家になってみたい 
と言って自己満足のために書くものである」

これ、文学のラノベ化、
書き手飽和状態・・・のわりに二次創作的なものが多い、
読み手よりも書き手志望が増えて読み手がいなくなる
・・・・という「言語化しにくいけどなんかモヤモヤ」する
状態を端的に表現しているよなぁ。

P84も凄い。
「それは名誉少女団の数人のおたんこたちであった。
この国では少女は反権力の象徴である。」
「そもそも名誉少女とか夫人になることは出世の道である」

P86
「わざとセーラー服の胸元を突き出すようにして
無防備そうにし、出来るだけ頭わるそうにしてみせて
人の気をひく。これはこのおたんこ国にっぽんにおける、
無垢で特別な少女の 型 なのである」

うーん、きゃりーぱみゅぱみゅの出現、
JJの社会人メンズを釣る女子マネ服の出現、
秋元氏とAKBの勢力拡大、
名誉少女が世に出てくること・・・
預言詩のような小説に
ギッチリ詰め込んでいる笙野先生。

タイムトラベラー並みだ・・・。

これ、発売当時、2006年に読んでもなんのことだか
全然つかめないよ。いまだから納得できるけど。

もし、当時に少しでもつかめる人がいたとしたら
雨宮処凛の存在がヒントになっていると思う。

ただ、当時から雨宮処凛は名誉少女的な動きをしていたが
戦略的に2013年までメディアで生き残るための作戦までは
立てていなかった気がする。
(・・・と思って、さっき雨宮さんの近況を調べたら
思いっきりメディアに出ていらっしゃるし、
著作もザクザク・・・すいません、ご活躍のようです。申し訳ない)



この雨宮処凛さんの本も2006年に出ているのよ。
しかし自分で自分のことを「すこい生き方」と言ってしまったことが
ちょっとマズかった気がする。

私、この雨宮さんの本、BOOKOFFの100円コーナーで買って、
同じBOOKOFFの店舗で売った記憶が・・・。

いや、この本、悪くなかったと思う。ただ、
本棚にこの『すごい生き方』が鎮座ましましていると
威圧感半端ない。
ピンクでキラキラの表紙に「すごい生き方」という字面。
しかも自己申告。
いやー、参りました、としか言いようがない。

本棚にあるのを見るたびに「参りました」と思い
MPが減っていくので売ることに。
(たぶん前に売った人も同じようなこと思って売っている)

たしかに「参りました感」あったんだが・・・
ちょっと疑問に思ったことは
「やろうと思えば気合いでできる範囲かも」とチラッと
思ってしまったんだよな・・・雨宮処凛さんの場合。(ごめん)
ロリータ×社会運動って難しそうでいて
気合いで越えられる海峡なんじゃないかと。

だからこそ、気合いのみでは越えられない海峡を
・・・本気の努力と実力で
越えたロリータ東大受験物語
http://riekonaito.blogspot.jp/2013/02/spoon20134.html
2013年に評価されたのよ!

ロリータが一般化したのは下妻ロリ出現の2004年、
その後、ロリータ差異化戦
2006年に始まり、(笙野先生の予言・
処凛さん自伝出版が転換期)
2013年に本格的ロリータ偉人が出現したのであろう。

ロリータ服が「なにがしかの戦闘力」を持っていることは
雨宮処凛さんが証明していたんだけど・・・
いかんせん雨宮処凛さんはナルシシズムの域での
自分語りが見え隠れするし、自己申告の「凄い」であって
他人から見て「凄すぎる」というわけではなかった気がする。

ただ、雨宮さんが出現した2006年に
笙野先生は「本気インテリ」×「ロリータ」の
出現を預言しはじめていたのだ!
それが、『絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男』の
「美ガ原キレ子」というキャラ。


(『絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男』は
売ってしまって手元にないのでこれも脳内記憶で)

注)キレ子さんとは・・・
他サイトに紹介がありましたので、そちらをどうぞ。
http://blog.livedoor.jp/sintamanegi/archives/50616610.html

ロリータ×知力=武器になることを
既に預言していた笙野先生。
絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男』の単行本で
2006年にspoon.の今月号の企画を先取りしていたかのようだ・・・。

spoon.今月号の特集ロリータと装甲:http://riekonaito.blogspot.jp/2013/02/spoon20134.html

いやー、以前『1990X』を読んでhttp://riekonaito.blogspot.jp/2012/12/1990.html

「え?なんでファンタジーランドの区域にスペースマウンテンが?!」
「トゥモローランドの中に旧式のメリーゴーランドありますし、カリブの海賊も」
みたいな事態が日常茶飯事に・・・と書きましたが

あえてその中に法則性を見出すとしたら

甘めの外見×渋め要素=ギャップで戦闘能力MAX

っていう流れが出来つつあると思う。
渋めの外見×甘めの要素だと逆効果、というか
的場浩二の
スイーツ男子になってしまう・・・。

そこで女子のギャップ戦の場合
甘めの外見×渋め要素=ギャップで戦闘能力MAXという方向性に。

声優の上坂すみれさんは

甘めな外見×ミリタリー=戦闘能力MAXな声優

大石蘭さんは

甘めな外見×東大=戦闘能力MAXなライター

・・・なんだろうなぁ。

かつて、花子師匠がピンクハウス着ていたのとは
戦闘能力のケタがちがうのよね。

たぶん↓こういうスカウターで見たら・・・・・・・・・・・



花子師匠や雨宮処凛が2ケタで
2013年のロリータ×渋め要素の女子は
一兆ケタくらいなんだと思う。

なお、「ギャップ萌え」な
組み合わせで戦闘能力が高くなるという
ネタバレを初めてコンテンツにしたのは
鷹の爪なんだよね・・・。

以下の2つの動画を観ればなんとなくわかる。






そして、たぶん・・・たぶんだが、怪人製造マシーンの元ネタはこれかと
(以下の動画をご参照ください)
女神転生の悪魔合体シーン。
女神転生の合体も違う感じのアクマ(ただレベルが同じくらいなもの)
を合体させると凄くなる。3つの要素の相性が良いと最強に。


似ているものを2つ組み合わせると親和性ありすぎて
精霊とかになってしまうので・・・ギャップがあったほうが強い。

あと真・女神転生Ⅱだと反則技があって
「人間」と「アクマ」を合体させる反倫理的なことをすると
実際のレベルよりも高いアクマが生まれることがある。
(ギャップの技をMAXに使うと、跳躍できるってことかも)
・・・合体事故でスライムになったりもするが。

そして、このギャップで戦闘能力上げる・・・
って手法を鷹の爪自身が使ってスポンサー付けたのが以下の
「ハイブリット刑事」




ギャップ戦争・・・というか差異化戦争は
極限まで行くと、どこに落ち着くのか全く見えません。

デカワンコはデカ×ロリータ×犬っていう
三身合体してしまいましたからね・・・



さすがに次に四身合体はないと思う。

もしかしたら、人々の戦闘値が上がりすぎて
むしろ「怪人 普通の人」っていうのが
最強のキャラになる日も近いような気がします。

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