2013年4月2日火曜日

【なぜ遊川脚本の後に、クドカンなのか?】大塚英志『物語消滅論』をヒントにして考える

世間はすっかり『あまちゃん』モードでございますが・・・
物語論の観点から見ると、
『純と愛』はまだまだ議論の余地があると思います。

ってか、これを機会に、大塚英志の「物語論」について
整理してみたいと思います。

『純と愛』については4月1日に
斎藤まこと氏が『純と愛』を村上春樹の物語⇔
村上龍の初期の悪文の比喩で
解説していらっしゃります↓こちらのリンクへ
http://d.hatena.ne.jp/macc3131/20130401

ドラマ『純と愛』にも村上春樹の物語の引用されているので
そこに重点を置いて、
じゃあ、「村上春樹の物語」が
どこから来たのか?
考えてみます。

その時に参考になるのは、この本だと思います。



この本の47ページの「シェアワールド型小説」の概念を
ヒントにして、紐解きましょう。

1)シェアワールド型小説というのは、仮構の現実を共有、
そこに受け手が帰属、第三者が勝手に小説を書く・・・というものです。

2)その型の代表作が「クトゥルー神話」

クトゥルー神話についてはここに:http://riekonaito.blogspot.jp/2013/01/blog-post_6846.html

3)1890年- 1937年に生きたラブクラフトが創造した
クトゥルー神話の世界観→二次創作祭り

という流れを継承して、フェイクヒストリー祭りが起こったのが
1980年代だった。

4)1970年代にマルクス主義が挫折、大きな物語がなくなる
1980年代にフェイクヒストリーが代替品となる
→サブカルが代替となりサブカル祭り

5)・・・ってそんな流れです。ラブクラフトは書き散らかしているように見えて
世界に架空の世界像をアメリカの空間につくった

6)それを考えると、村上春樹の作品も
日本のなかに「村上ワールド」を作ったように思える。
「ぼく」と「不思議なもの」、そしてそれを繋ぐ「井戸」や「プール」
その間の往来の合間に出てくる日常のモチーフ。
日常のモチーフは実際にわれわれの世界に実在するものが多い。
料理も、音楽も。われわれはそのモノを介して村上ワールドと
脳内に構築する。シェアワールド型だから
「村上レシピ」「村上春樹の世界に出ていくる音楽」の企画本や
解説本も出てきて、すっかりシンクロしてしまう。やれやれ。

そして、村上春樹、意外と「投げっぱなし」が多い。
『ねじまき鳥クロニクル』の大作のわりに
投げっぱなし感、『純と愛』の比じゃないと思うし、
『アフターダーク』もそうじゃないかな?(後で読み見返してみる)

7)自分は世界観だけ投げっぱなしにしておくから、
あとは視ている側がシェアしてどうにかしてくれ感を
朝ドラでやってしまったことに関する是非は(というか非難が多いかと)
思うけど(むしろ甘くて優しい嘘の物語のほうが多数の人を救ったかもしれん)
甘くて優しい嘘に救われないくらいの人生を送っている人にとっては
あの世界観を礎にして、「救われなくても、なんとかやっていく」という気に
なるのかと・・・。
詳しくはこのムック本で→http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/spoon34_30.html

あーでも、そのメッセージをブン投げるのは深夜か
小説かなにかでやれば良かったのでは・・・(この問題は永久ループに

ブン投げた球をキャッチできないドッヂボールで
「ドッヂボール大会、負けたけど、試合で強くなれた」と
言っている視聴者のための朝ドラってニッチすぎるような気も。

とはいえ近代以降は「説話が効かない世界」になっているってのも
確かで・・・それは『物語消滅論』のP196を読めばわかる。

説話って何?といえば・・・簡単に言えば
「六部殺し」的なものです(以下リンクへ)
http://riekonaito.blogspot.jp/2013/02/blog-post_26.html

上記リンクのように、近代以前は嫉妬を「説話」で
ブラックホールに吸い込ませることができました。

でも、近代以降の嫉妬(ルサンチマン)は説話で解決しません。

上記の「六部殺し」のリンクを読んでいただければ
わかるように、「六部殺し」は二元論(善⇔悪)
とフローチャートに解体できました。

しかし、近代に入ると、そんな単純なものではなくなりました。
理性と説話的なものが相性悪いからです。

簡単に言えば・・・

六部殺しhttp://riekonaito.blogspot.jp/2013/02/blog-post_26.htmlに対し、

近代的な理性は「んなわけねーだろ・ワラ」と言えるのです。

しかし、現代のネット的な社会では、説話的なモノが
ネットの共時性と親和性があるために復活してしまった。

この「共時性」と「説話的なモノ」はそれぞれ以下のリンクへどうぞ。

共時性:http://riekonaito.blogspot.jp/2013/02/blog-post_23.html


説話的なもの:http://riekonaito.blogspot.jp/2012/08/blog-post_5590.html

じゃあ、そんな現代社会において
現代性を失わず、ネット的な世界と親和性があり
なおかつ説話的で共時性もあり
「おもしろい世界観」は何か?と問えば

「多元的宇宙論」これに尽きるわけです。

ってか、これまで単なるファンタジーだった
パラレルワールドが、ここのところ科学の分野で
真剣に議論されるようになってきたことの影響もあると思います。

カク・ミチオのパラレルワールド論がその代表例じゃないかな。
彼の本は過去に読みましたが、これを読むと、
『まど☆マギ』も『1Q84』も理解が深まると思います。

カク・ミチオの多元宇宙論:http://riekonaito.blogspot.jp/2012/09/blog-post_11.html

この多元宇宙をモチーフにしたものが受け入れやすくなった土壌には
ゲームのマルチエンディング的文化があるかと・・・

それはここに:http://riekonaito.blogspot.jp/2012/08/blog-post_29.html


そして、多元的宇宙論の物語でいえば、過去の朝ドラは
絶対、100%、多元宇宙の中の「最高のエンディング」を
選択するはずだったんですよ!!

それを覆したのが『純と愛』。多元宇宙論の中の
「かなり悪い方のED、でもプレイヤーは死んでいない」という
下から2番目くらいの多元宇宙の中の「1つ」を
EDに持ってくるというむちゃくちゃ実験的なこと
をしてしまっているのだった。

いや、脚本家自身が脚本家人生のバッドエンディングを選択するという
この選択肢。あえてなぜこれをしたかといえば、
「物語というイデオロギー」の放棄だと思う。

ストーリーテラーは、権威になれる。
特に、NHKの朝ドラの脚本家は権威になれる。
国民の多くの心を掴み、崇め奉られて、次の仕事も来る。
うまいこと多くの人の心を掴む物語の権威を発動すれば、
次回作もじゃんじゃん、ファンもどんどん、ウハウハであります。

でも、それをやらない。

なぜなら、9.11以後、「善と悪の物語」を描いたアメリカがやっていることは
何か?と問えば、それは物語の権威による暴力だからだ。

善悪二項対立の物語の暴力:http://riekonaito.blogspot.jp/2012/08/blog-post_735.html

斉藤氏も「性善説と性悪説の止揚」を読み取っていました↓
http://d.hatena.ne.jp/macc3131/20130401

ってか、みんな『家政婦のミタ』のイメージで
遊川脚本を語るから、わかんなくなるんですよ!
NHKと遊川さんは以前に単発で組んでいるんですよ。
ドラマの『リミット2』でっせ。
http://www.nhk.or.jp/nagoya/keiji2/inter/index.html

これ見てないと、遊川脚本が
善と悪の二項対立止めようぜ的なこと言っているの
ぜったいわからんて!

この『リミット2』出演者インタビューを読むだけでも
理解深まると思う。
『リミット2』の井浦新氏の役はジョーカーのパロディでした。
でも、NHKという枠組みの中でできる範囲は限られていて
その中で限界に挑戦してたのがリミット。

遊川脚本は『ダークナイト』のジョーカーみたいな
存在を書くの好きなんですな。
そいで、正義を自称する『リミット2』の刑事も
バットマンみたいに揺れるの。
武田鉄矢もそう。

そして斉藤氏が言っていた「一周まわってすごい怖い鉄矢」も
既に、リミット2でキャラとして出てる。
(遊川氏は俳優をデータベース消費のネタにする)

『純と愛』の脚本家はたぶん、物語の権威の破壊、
ってかNHKの権威すら破壊、
多元的宇宙の最高のEDを迎える朝ドラのパターンの破壊、
全部破壊し尽くしたんだと思います。

ってか、なにをやろうとしているかといえば、メタ的に見れば
脚本家自身が「ジョーカーになろう」とした物語なのでは!

ダークナイトのジョーカーって「破壊者」だけど
「世界に問いかけ続けた哲学者」だったんですよ!!

「救いはないだろう?それでも生きていくのか?」

という・・・。

これ、脚本家が破壊者ジョーカーになって、
めげそうな夏菜や視聴者がそれでも生きていく
ダークナイトを脚本家⇔ドラマの間で
大規模で再演した物語なんじゃないんですかね。

で、物語の権威の破壊は、一般大衆のブーイング
の嵐を巻き起こすんだけど
これ、ダークナイトのエンディングとそっくりなんだ。
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/12/blog-post_17.html

非難を背負って、一般大衆から追われるバットマン。

分かりやすい物語を求めて、大衆は
「デントような日の当たる場所の優しい嘘の物語」を指示する。

そして、NHKの枠にバットマンの正義オワタ→
ハービー・デント的に登場したのが、
クドカンというアイコン。

これ、一般視聴者と脚本家、ドラマ、俳優陣を
巻き込み、日本で再演した
映画『ダークナイト』なのでは。

『純と愛』にブーイングを送っている
視聴者は『ダークナイト』のラストシーンの
「一般大衆」の役になっちゃっているんですよ。
日本全体が、世論を巻き込んだ「ダークナイト的ドラマ」に
なっているんです、いま。

映画『ダークナイト』(ライジングじゃなくて、2作目ね)にて
「バットマン、なんでそんな役を背負うの?」
と疑問を投げかける無垢な子役が
風間君になっているのだ↓(それは本に載っているインタビューを読めば明快にわかる)
http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/spoon34_30.html

ヒースレジャー亡き後、
ダークナイトライジングが善悪二項対立に戻ったいま、
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/12/blog-post_30.html

もう一度、ジョーカーが登場するべきなんだ。

そこで、ジョーカーになったのは遊川氏。
ジョーカーとバットマン、1人で2役やったのかもしれない。
そして、自身が都市伝説と化す遊川氏。

ウルトラCすぎて、しばらく頭を冷やさないとこの構図は見えてこないような。

遊川脚本は「いかに自分らがテレビドラマに振り回されているか
メタ的に考えてみてよ、自分の頭で」って問題提起したかったのかと。

でも、朝からその問題を突き付けられたくない人が
ほとんどだったんでは。
『リミット2』は放送が夜だったから良かったけど。

いやー、NHK朝のテレビドラマのイデオロギーから
脚本家が降りちゃうという冒険はそれ自体が伝説と化したなぁ。
でも、次回作も楽しみであります。

ちなみに、ですね・・・いままで説明した

1)データベース消費とシミュラークル
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/10/blog-post_22.html

2)家長制の残骸をギャグにする(男尊女卑をギャグに)

3)ネットで社会が変わり、「共時性」と「説話」の時代が到来すること

4)某社会学者のいう「終わりなき日常」完全終了のお知らせ(以下の画像)













5)多元的宇宙(以下の画像















6)物語のイデオロギー破壊

・・・・・・・という物語論的に
一番新しい要素をてんこ盛りにした
動画があります!!

それは・・・「クマエさん」です!(以下の動画をご覧ください)
短時間の動画にこれらの要素を全部入れている・・・。

以下の動画、スマホだと
表示できない可能性がありますので
その場合はPCでご覧ください。


「物語」というものが構造解析できるものだとして、
その構造は記号やフローチャートで十分受け取ることができる。
下手したら簡易的な記号でもよくない?

だって、ファイナルファンタジーの映画***億円もかけたのに
物語の構造がさっぱり出来てない「CGアニメ」だったから
大コケしたやん!

だったら、「吉田君」とか「レオナルド博士」くらいの
シンプルなキャラでも「記号」として成立、機能して、
それが新しい「物語の構造」を見せてくれるなら
それで充分じゃんね?

各自の記号の意味はこちらに解説
http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/blog-post_8836.html

っていうのが物語論の「イマココ」が「クマエ」なんだと思う。

時間をかけて物語を提示していくことすら反故にして、
短時間の動画の世界観すら次回作予告であっさりと破壊。












えーと、そして最新作「鷹の爪」では、もっと物語を解体して

ついに「物語の構造自体」をギャグにしはじめたんだよ!!!!

物語が構造になって、それが意味として機能しはじめると
イデオロギーになるから、
物語のシナリオの「分岐点自体」を
「キャラ化」(ちなみに、分岐点は俗語でフラグ)













・・・・・・・・・して笑ってしまうという
凄まじい破壊行為は以下の動画です。
(これもスマホだと表示されない場合が
あるからその場合はPCで再生ください)


鷹の爪、「物語」を分解して、構造自体すらギャグにして
新しい次元に行こうとしている。
そもそも、鷹の爪の「総統」は「世界平和」を目指して
世界征服宣言をしているのよ。
その経緯は映画版の『鷹の爪 THE MOVIE 総統は二度死ぬ』を
観ればわかる!

あと、アメリカの掲げる正義も
すでに鷹の爪団に解体されているよ!

それはこの講義録に:http://riekonaito.blogspot.jp/2013/01/2012122.html

つまり、戦争や差別をなくすにはどうしたらいいか?といえば
物語の構造をバラして、心理操作される大衆を無くせばいいの。

鷹の爪のWEB動画「プレゼン」の回で
レオナルド博士が「お笑いの頂点=世界征服」って
言っているけど・・・これは、マジで、
「ギャグ」で物語という「神話」をバラしてしまえば
「偏った正義の物語」と「それに伴う戦争」というモノも
解体されるのだ!
(鷹の爪もNHKで放送されたシリーズもあるのだ。
NHKは現在パンク魂に溢れている!NHKなのに。
というか、NHKだからこそ、あえて?)


たぶん、遊川ドラマも、
鷹の爪団もやろうとしていることはひとつ。

大塚英志が『物語消滅論』で志したところの
「物語の構造のネタバラシをして
大衆が見せかけの物語に
操作されないようにする」という
物語啓蒙活動。

ってか、国の作った物語に、
一般大衆は簡単に操作されちゃうんですよ。

戦争だって、「国のために身を捨てる」という行動を
国民にさせるための
「物語による暴力」なんですよ!

9.11以後のアメリカの正義を考えればわかる。
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/08/blog-post_735.html

国民が「物語論」を知って、構造解析できるようになれば、
頭を冷やして、戦争をしない回避策を取れるはずなんです。

上の動画「スプリング軍」と「ウィンター軍」の
闘いを笑っている場合ではない。
みんな、物語の力にヤられてしまうと、
闘ってしまうんですよ。死亡フラグ立つんです。

さらに、戦争前の不安な時代に、
不安を解消するための
ブラックホールとして
三角寛の「サンカ物語」がもてはやされ、
「物語の暴力」と化して
被害を被った人たちがいるんですよ!
これも、「六部殺し」と同じメカニズムなんです!!

三角のめちゃくちゃなサンカ物語:http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/blog-post_26.html

これで、サンカに邪なイメージが付いて
被害を被った「ヒトビト」がいることに気が付かなきゃ。

戦争でも、六部殺しでも、サンカ物語でも同じ。
物語は暴力になるのです。
それがいじめや、差別や、戦争に繋がる。
だから全ての既成の物語を解体し、
自分で物語をコントロールできるだけの
知恵とパワーを身につけよう。

ちなみに、大量消費社会の消費の物語も暴力だよ。
その暴力にヤられたのが、ハッピーマニアのシゲカヨなの。
http://riekonaito.blogspot.jp/2013/04/100.html

遊川さんは、それを「物語の暴力性」を啓蒙するために、
自らが「物語の暴力」と化したのであって、それをするために
自分のキャリアも捨てたと思う。凄まじい覚悟だなぁ。

『家政婦のミタ』のヒットメーカー、
「あの遊川さんがつくるドラマだから」っていう
そして「NHKだから」っていう権威を感じながら
視聴者はドラマを観ていました。

その「***だから」という「権威」に寄りかかっていると、
「後から裏切られるよ」
「権威が提示する物語はハッピーエンドじゃないよ」
「信じていると、メディアの洗脳、物語の暴力にヤられるよ」
・・・っていうことなんだ。
だから、大ブーイングを背負って立つ気なんだな、『純と愛』は。
半年を無駄にした、返せっていう視聴者が多いけど、
もし、仮に、戦争という物語に洗脳された場合、
「一生を無駄にした返せ」って
言っても、もう遅いじゃない。
だからNHKから発せられる物語すら信じるなってのが
あの『純と愛』メタメッセージ。

それから、遊川さんが『女王の教室』の脚本家だってことを思い出すと
疑問が氷解する。あのドラマは
「先生は悪者になってもいいから、学生が自分の頭で考えることのできる人間になれ」
ってテーマじゃん!!

遊川さん自身がそれをなぞったんですよ。

遊川さんは、きっと
「脚本家が悪者になってもいいから、視聴者が
自分の頭で考えることのできる人間になれ」と願っている。

その遊川さんの願いは叶ったんだな。
だって、視聴者はもはやNHKドラマの権威を信じていないし、
洗脳されなくなっているもん。
ここまで身を削って脚本書いている人、他に知らない。

遊川さんは『女王の教室』でいうところの
「真っ黒な女教師役」を
買って出たんです。(以下動画をご参照ください)
視聴者はダースベーダー的女教師マヤのクラスの学生みたいな
ものだったんですよ・・・・・・・・・・・・。



「自分の頭で考えろ」←たぶん、これが遊川脚本の真意。

でも、みんな、結局、それに耐えるだけのメンタルもない。
だから、結果的に、遊川脚本自体が暴力とも捉えられかねないものになった。

ゼロ年代に流行した「サヴァイブ系」の物語すら木端微塵にしたんですよ。
「ポストモダンの小さな物語」すらも、もう「無い」の。

遊川氏は破壊したモノ(サヴァイブ系)はこちら→http://riekonaito.blogspot.jp/2012/10/blog-post_2927.html

ポストモダンの小さな物語はこちら→http://riekonaito.blogspot.jp/2012/10/blog-post_2.html

サヴァイブ系ですら破壊し、徹底的に「負け」て、
それが新しい物語を紡ぐ転換点となるの。

遊川さんは、これから『女王の教室』のマヤみたいな扱いになるかもしれない。
これは、ドラマというより、遊川さんという脚本家と視聴者の物語なんだ。

遊川さんが「物語ですらないもの」をブン投げて、
視聴者がそれを受け止め損ねて
ブーイングを発するけど、それはメタ的に見たら
「NHKから発信される物語という権威からの国民総脱却」という
壮大な壮大な物語になっているのです。

ああっ!たったいま気が付いたけど、夏菜が劇中で
「村上春樹」を引用していた意味わかった・・・
「村上春樹が紡ぎだす物語」が既にある種の権威になっていて
村上春樹神話:http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/590.html
その村上春樹神話を信じているヒロインのがんばりを
無にして、否定することによって
「村上春樹という権威」すら破壊した遊川脚本。

スゲー!

そして最後は「誰かの書いた物語じゃなくて自分の決意表明」をするヒロイン。
最終回のイメージ、以前に「二階堂ふみちゃん」に対して
抱いたイメージ→「ニーチェ女子」
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/11/freecell-12-20121031.htmlっぽいな。
ジェンダーの視点から見ても凄く新しい。


==================================
☆おまけ☆

『鷹の爪』ワールド実はこんなに面白い。

内藤理恵子の読書道:記事ラベル

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