2013年6月24日月曜日

佐々木俊尚『ニコニコ動画が未来を作る―ドワンゴ物語―』・・・・・・で、2002年~の日本のヒップホップカルチャーを探る

1990年代、ゲームによって日本に独自のヒップホップ文化が根付いたんでは?
という記事を以下に書きました。

http://riekonaito.blogspot.jp/2013/05/1996.html

では2000年代以降、日本のヒップホップを引っ張って行ったのはなに??
と考えていたところ・・・

答を意外なところに見つけました!!

「着ラップ」です!!

着信音のラップバージョン。

たしかに、ケータイのヘビーユーザー層と
日本のヒップホップ愛好の層って
被るんだよなぁ・・・。

ネイルアートとデコ電、ヒップホップ愛好と
UFOキャッチャーの景品って1セットで販売されている感じが。

でも着ラップの歴史って
記録どこにあるのか?といえば、
ドワンゴのドキュメンタリーを読めば良いのだ!
以下の新書にドワンゴの詳細な歴史が。



facebookの歴史はベンメズリックが著作にしたが、
日本のオルトエリートデジタルの歴史は
ホリエモン以外わりと放置されていた。

ホリエモンはオルトエリートデジタルというより
なんかチガウモンだった気がしてくる昨今、
本当の日本のやり手のオタクの凄さと面白さが
ここにある!

まず、CELLという着メロの会社についてふまえてから
本題に入りましょう。

現在はこうなっているhttp://info.dwango.co.jp/dwangocontents/greetings.html

・・・社史はここhttp://dic.nicovideo.jp/a/%E3%83%89%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%84

これをふまえ、この本のP206~

1)着ラップのきっかけになったのは
中山徹。音楽番組の制作会社「エンドレス・コミュニケーションズ」に
在籍していて、「流派―R」という番組をつくりあげた。

この番組ね

2)この番組、スポンサーがつきそうにない雰囲気だけど
本当にスポンサー探しに苦労した。

3)中山氏(スポンサー探し)→ドワンゴの川上氏
はこう説明した。(これが2002年)

「ニッチな市場であるのは事実なので、売りにくくて広告代理店も
なかなか動いてくれない。でも誰も触っていないジャンルだから
先行投資だけど、可能性はあります」

4)一方でドワンゴの川上氏はこんなことを考えていた

「ケータイの着ボイスにラップを使うとおもしろいんじゃないですか」

5)ここで面白い融合が起こったというわけです。

6)しかも着ラップは著作権の面でも新しかった。

CDの原盤は利用せず、オケはCELL
(川上氏の会社ドワンゴの連結子会社がCELL)
のチームがつくった。

だから、着ラップはミュージシャンの事務所に直接著作権使用料が
払われ、原盤会社を中抜きしてしまうのだ!

7)一方、中山氏は自分の会社で着ラップのCMを
制作し、テレビで放映した。

ここで、着ボイスのユーザーに
ヒップホップスターの顔と音楽を認知させることに成功。

そして、着ラップでデビューした
ヒップホップスターがこの人 加藤ミリヤ

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しかし、気になっていた点がひとつあったような・・・

原盤使用せず、中抜きして著作権の問題をクリアしていたが
技術が進むと音楽まるごとダウンロードできるようになってきた。

となると、メジャーレーベルは共同設立したレコチョクを介して
着メロを配信しはじめ、
レコチョク以外が著作権使用を認めない姿勢を打ち出したのだ。

レコチョク↓(スマホで表示されない場合はPCで)

これまで、メジャーレーベルを中抜きしてきた着メロ業界は
自分たちが中抜きされる側へと転じ、2005年、会員数が減少に転じた。

こうしてケータイコンテンツバブルは2005年に終わった。

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<以下、私のコメント>

しかし・・・いとうせいこうが日本にヒップホップの文化を
持ち込んでから、町おこしラップDAGANEや
パラッパラッパーやラスブロを経て、
着メロ文化が日本にラップを定着させたかと思うと
とても面白いと思います。

アメリカの黒人がストリートで発信したものが
日本のエリート・いとうせいこうを経て
日本のストリートで着メロとして広がって行った・・・

サブカルチャーって
なにが起こるかわからないからこそ
ドキドキできる。

あと、アニメ層に本格的なヒップホップカルチャーを伝えたのは
サムライチャンプルーというアニメ(2004年)だと思います。
このアニメのサントラ、本当にレベルが高い!!
なんでこのアニメもっともっと評価されないんだろう・・・?
ナベシンアニメの真骨頂だと思う。

ナベシンのアニメはジャズとアニメを融合させたり(カウボーイビバップ)
ヒップホップを侍と融合させたり(サムライチャンプルー)
本当に新しいことをやっていた!

サムライチャンプルーはそこに
アイヌの音楽や琉球音楽を投入し、
ヒップホップ―日本の民族音楽を融合させることに成功していた。

たしかに、ヒップホップは
ストリートで音を響かせるために
原初的な音にメッセージを乗せていたので
アイヌや琉球の音と混ぜてもしっくりくるんだよなー

(以下スマホで表示されない場合はPCで)


↑ここまでヒップホップ

以下が琉球の音楽(以下スマホで表示されない場合はPCで)

サムライチャンプルーの偉業はもっと讃えられてもいいはずなのにー?!
アニメユーザーとヒップホップカルチャーに
親和性が無かったのか?

むしろ、ヒップホップユーザーがこの作品きっかけに
もっとアニメにハマってもいいような気がします。

ちなみに、
サムライチャンプルーのアートワーク&音楽性あってこその
切腹ピストルズだと思うんだけどどうだろ?

切腹ピストルズ↓

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