2013年6月2日日曜日

増田セバスチャン『家系図カッター』

以前、このブログで・・・

KAWAII遺伝子が

内藤ルネ→増田セバスチャン→ソフィアコッポラ
(ホンマタカシ→コッポラの流れも)

・・・という感じで継承されていることを
以下の記事で書いた。

ココ↓
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/11/10302560.html


しかし、ここでひとつ共通して見えてきたものがある。

そのキーワードは「抑圧」なんである。

ってか、これ、ソフィア・コッポラの『ヴァージンスイサイズ』の
説明している講義中に気がついてアドリブで説明したW

この講義:http://riekonaito.blogspot.jp/2013/05/blog-post_7462.html

『ひなぎく』というチェコの元祖ガーリームービー(なんだかドギツイ感じ)
→日本のKAWAII文化が融合した『ヴァージンスイサイズ』を見比べて
日本のKAWAIIカルチャーの影響を探ろう!っていう
企画を立てたのだが・・・

ふと気が付いた。

日本のガールズカルチャーは
「男女交際がタブー」という抑圧ゆえに
独自のものが花開いた側面がある。

日本のガールズカルチャーの抑圧要素
http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/blog-post_28.html

一方、『ヴァージンスイサイズ』は色調だけ取り入れているかと
思っていたけど・・・よくよくストーリーを考えると

厳格なカトリックの厳しい母親からの抑圧 
が彼女らを支配していた。ロックのレコード燃やされていたしね。
(以下の動画はスマホで表示されない場合PCで)


そういえば、映画『乙女の祈り』も母親からの抑圧で
幻想の世界を脳内につくりあげるお話でした。
この映画、ケイト・ウィンスレットが少女時代から
顔が成熟していたことを確認するだけでも観る価値あるよ。


フロイト的な抑圧って、ガーリーカルチャー、
KAWAIIカルチャーと
密接な関係にあるんでは・・・?
(以下フロイト関連記事)




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と、ここまでは仮説に過ぎなかった。


こういうときは、クリエイターの自伝を紐解けば良いのだ!


まず、日本のKAWAIIを作り上げた内藤ルネさんですが
彼は同性愛者でした。

同性愛者=抑圧されるという解釈はNGですが、

ルネさんの若き日の時代性を考えると・・・
(現在では「ジェンダー教育の一般化」や
「同性愛志向のタレントの増加」により
抑圧的な足かせが外れてきて、自然体で生きられるような
環境に変化したが、ルネさんの時代は大変だったと思う)

ルネさんの時代に同性愛志向があったことは
どこかしら抑圧される部分があったと解釈しても間違いではないような・・・?


もともとゲイカルチャー圏の人が
ガールズカルチャーの担い手になってきたことには
抑圧というキーワードが大切になるのでは??


ゲイカルチャーとガールズカルチャー
 
ちなみに、元祖の不思議の国のアリスも
キャロルの*リ**趣味の抑圧ゆえっていう見方もありかな・・・
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そして、ルネさんのKAWAII遺伝子を継承した
増田セバスチャンの自伝を注文してみました。

こちらになります。


 この本、本当に意外なんだ・・・ 増田セバスチャン氏って、
メディアを通してみていると 「器用に生きてきた」タイプに見えがちだ。

が、全然違いました。 むちゃくちゃ泥臭い。

そして、抑圧されている。

 たぶん、すごく強度の強い文化って、どこかで「凹んで」
 その分どこかでポコッと凸こうなるものなんだな。 

抑圧されて強度の強い幻想の世界ができる凹→凸 

というか、幻想の国をつくらなくては生きていけないほどの
苦しみが、強固な幻想をつくりあげる。

そして、それが人類共通の幻想の国になりえる。 

増田セバスチャンの 因果の濃い家庭→
サブカル寄りチーマー予備軍という来歴にも 驚いたけど・・・

バイトを辞める時の「痛さ」もかなりキている・・・。

 そして、図書館通いの日々。 
増田セバスチャンがどこかしら学術的な空気におわせているのは
ここから来ているのか・・・ 

ちなみに、自己形成期に図書館に籠ることの重要性は
当ブログでも何回も書いてきました。

1)http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/blog-post_23.html

2)http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/blog-post_22.html

3)http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/blog-post_21.html 

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ここで、唐突に「ノストラダムスの大予言」の話になってワロタ! 

・・・が、これ、実は重要な要素で。 増田セバスチャンの場合、
「30歳のときにノストラダムスの大予言が来る」 という前提で生きていた。 

私の場合、「20歳でノストラダムスの大予言が来る」という前提で生きてきた。 

この「ノストラダムス」が躓きになった人、わりと多いと思うんだよね・・・

マヤ歴の比ではないほどの衝撃だった。

 なんせ「ノストラダムス研究」で書籍をわんさか売っている人がいて
 その人が「ノストラダムス、こんなに予言当ててます」ってのを 繰り返し、
1999年にアンゴルモアなんとかが襲来して、地球滅亡・・・ってのを
さかんにTVを通して言われながら子供時代を過ごしたせいで
 図らずも・・・ハイデガー的な生き方をせざるをえないのです。

 ハイデガー:http://riekonaito.blogspot.jp/2012/06/blog-post_22.html


  しかもネットの無い時代。 TVや書籍で繰り返し「1999年に滅びます」言われると効果抜群。

 私は「20歳までにひととおり済ませておこう」「やりたいゲームもやっておかにゃ」
という スタンスで生きていたため、20歳までにかなりの闇鍋的自分史を構築することに・・・

 こんな痛いの自分だけか?と思っていたけど、
 同世代のネットの友達に話すと意外と
「自分もノストラダムスでオジャンになるから受験勉強避けた」っていう人が意外と いたWW
・・・実はロスジェネ世代を直撃したものって 「トレンディドラマの世界観」
「ノストラダムスの大予言」なんじゃないかと思う次第。

 そんでもって、ここで増田セバスチャンが
「30歳でノストラダムスだから逆算して生きる」と書いていたのを見て 
「あ、セバスチャン、恥を捨てて本音で本を書いている!凄い!」と思った。 

ノストラダムスって2000年になるとブックオフに研究本が
山積みされてギャグになって いたので、
いまさら「大予言信じてた」というのは恥ずかしいんだけど
当時の若者の心象風景を丹念に描くなら、
この話題は避けては通れないのよW

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 かと思ったら、いきなりノルウェイの森みたいになる!!

 増田セバスチャンにアングラサブカル系の彼女ができる展開に! 

しかし、よくもまぁここまでTHEアングラサブカル少女を
見つけたなぁというくらいのアングラサブカル系の彼女だ・・・。 

ってか、現代芸術系→挫折→雑貨屋オープン→サラ金の流れも
 いま成功した人だから書けるけど、 これもし成功してなかったら、
ファンタジーな色調に彩られた地獄への階段だよなぁ・・・。

 しかし、意外なものが彼を救うのであった。

それはこれだ・・・ 以下はヒント画像ですが、
北斗晶は関係ありませんW
動画観てもわからないと思うので
詳しくは本書をお読みください・・・(以下の動画、スマホで見れなかったら、PCで)
そして、店がようやく軌道に乗ったら
 前述のTHEアングラサブカル彼女が・・・?!

 一人になったセバスチャンは逆に自由に創造できるようになり、
 店には店のファンの「居場所のない女の子」が溜まるようになる。 

最初はセバスチャンはこの女の子たちを嫌っていたけど、
 逆転の発想で、「ショップガール」として店の看板にすることに。
(以下の動画、スマホで見れなかったら、PCで)

ショップガールもどこかしら抑圧を受けてきて弾けた系の子が多いみたい。

やはり凹→凸なのだ。

そして、このような舞台を繰り広げる。
  (以下の動画、スマホで見れなかったら、PCで)


また冒頭で述べた
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/11/10302560.html

この記事の話題に戻るが・・・ 内藤ルネさんの同性愛志向

増田セバスチャンの「異性愛者だが子供を作らずに文化を残す主義」 ・・・

がKAWAII文化を継承していったと 思うと、凄く深い。 

文化の担い手って、生物学的遺伝子<文化的遺伝子 を重視する背景が必要になって、
それこそ、「命かけてこそ」次世代に継承できる文化を残せるのだ。

 レオナルド・ダ・ヴィンチは才能ゆえに業績のこしたと思われているけど、
ダヴィンチの場合、母親との離別のトラウマ、同性愛傾向、
 家族をつくる代わりに作品を作った・・・ということが大きい。

 文化的遺伝子って、人間にしか残せないものだ。

 この増田セバスチャンの自伝は文化的遺伝子とは何か?
 90年代サブカルの記録、家族観について 諦めなかった男の成功譚・・・
などなど さまざまな角度で読める。

 しかし、出版時期からして
 「きゃりーぱみゅぱみゅプロデュースで一般化以前」 ・・・なんだよなぁ。 

きゃりぱみゅとの出会い以降の物語は本書では語られない。 
そこで、以下の本を買いました。
次回は以下の本の解説から入りたいと思います。
 (ちなみにきゃりーはお人形的なアイドルという存在か?
と誤解していたら、 きゃりーさん
チームリーダー的な存在のようです!びっくり)

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