2013年7月16日火曜日

江戸川乱歩―筒井康隆―(       )??『綺想礼讃』(国書刊行会)

ここのところすっかり小説というものを読まなくなってしまいました。

村上春樹の新刊以来読んでない!

百田氏の新刊も少し読みましたが
最初の部分と最後の部分を読んで
おおお!黒い話かと思いきや、いい話のオチ!
いつの時代も、人間すてたもんやないで~
愛知県民なのに、関西弁のノリの感想が出てきてしまい、
レビューも書くこともなく脳内で完結してしまった。

しかし、この時代の日本に
小説を書いてそれがベストセラーになれる
人間がいるとしたら、どんな人間だろう?
(村上春樹、百田氏以外で)

どんなに売れている作家でも
専業で小説家になるのは苦しい時代。
(ラノベ以外で)

さらにいえば、小説家になりたい人だらけで
応募総数のほうが掲載誌の発行部数よりも多い時代。

そんな時代だからこそ、
内容も、装丁も、挿絵も、紙質も完璧な
何度読んでも驚きのある凄い小説を読んでみたい。
推理小説でも、SF小説でもいい。恋愛小説でもいいから
宝物のような本があったらいいのに~と思います。
(ってか、私がそのような存在を知らないだけかもしれないので
もしおススメの小説などありましたら教えてください)

というか、話は飛びますが、
いまの時代だからこそ
江戸川乱歩みたいな存在が復活すればいいのに、と思います。

でも、江戸川乱歩の評価ってそこまで高くない気が・・・。

ジュニア向けの作品量産していたこともあって(以下、手持ちの本)









文豪なのに、文豪っていう感じではないのね~

映画『RAMPO』のイメージ、
少年探偵団のイメージ、
エログロなイメージ・・・
いろいろ錯綜してよくわかない江戸川乱歩。

過去に、そのわけのわからなさを
「昆布のせいではないか?」という結論に
まとめたコラムを書いたことが
江戸川乱歩マニアサイトに掲載されたのが以下
http://www.e-net.or.jp/user/stako/Entry/200903013.html

でも「乱歩に対する評価の謎」に関しては
モヤモヤが残る・・・・・

乱歩をどう解釈していいかわからないままでしたが
知人に以下の本を貸してもらい、少し謎が解けた次第です。





土蔵の収蔵量http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/blog-post_21.html

に対して、乱歩の業績ってもっとあってもよかったような気していたのですが

そこらへんの言いにくいことがこの本『綺想礼讃』に
書いてありました。

この本のP347~

1)乱歩は、生涯を一人として一度だけ生きたのでは
果たしようのない、尽きせぬ夢に憑かれた人物であり、
それに対応する多面的な能力に恵まれてもいたから、
可能態として未発ないし萌芽のままに了った乱歩のことを
考察しなければ、真の大乱歩像は把握できない。

2)このような知的巨人としての乱歩を、はやくから
評価していたのは、博識をもって鳴る、
澁澤龍彦であった。

3)というのも、近代心理学、江戸の軟文学に関しては
玄人の領域だった。

4)松山氏の結びの言葉が凄くいい
「乱歩が望んで果たせず、
しかも乱歩にしか果たしようがなかったものの
背後に、それらが果たしえた乱歩の、
より巨大でより複雑な姿を幻視する
よすがとなることを願っている。」
============================
<以下、私の考え>

つまり、あまりに壮大な夢って一人の人生の時間では足りないのね・・・・・

これは手塚治虫の晩年にも言えることで
「売るほどアイデアがある」のに「時間がない」っていう状態で
手塚先生はお亡くなりになった。
最後の作品がファウストってのも意味深。
(途中で途切れている作品が電子書籍化されていて
それを読んだときに作品への執念を感じてゾッとした)

でも、手塚氏と乱歩が決定的に違うのは
手塚氏が若手にライバル心を燃やし続けたのに対し、
乱歩は後進を育てたことであります。

乱歩が具体的に誰を育てたかと言えば・・・・・・

なるほど納得の筒井康隆。
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/06/blog-post_7095.html

というか、これを知る前にも
江戸川乱歩と筒井康隆って共通項あるよなぁ~と思っておりました。

私が思う共通項==================

*人間の無意識に興味ある
*学究肌
*変なプライドを持たずジュニア向けも気さくに書ける
*映像化すると、見たこともないような夢幻の世界が広がる
*作品ごとの振れ幅がデカい
=========================

江戸川乱歩―筒井康隆―(       )に入る
後継者って出現しないんですかね??

村上春樹が灰色の世界で八方ふさがりになった現在
(それはそれで時代の色を反映しているのかもしれないけど)
http://riekonaito.blogspot.jp/2013/04/blog-post_13.html
誰も見たことのない世界を書ける小説家が
出現して祭になればいいのに、と思います。
============================
追記:ブログを読んだ方から京極夏彦の本をおススメいただきました。

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