2013年7月14日日曜日

『鷹の爪』×世阿弥~能面VSレオナルド博士の熊面~

ツイッターで「倶楽部レオナルド」(注:レオナルド博士ファンクラブ)
の「あんだるーささん」が
能とレオナルド博士の関連性を
指摘していらっしゃっり、
さらに、能と熊の字が似ている!
ということで盛り上がったので・・・・・・

急遽、能や「抑制の美」についてまとめます。

いや、そもそも能とFlashアニメは関係あるのか?
といえば、これ、あると思います・・・。

もっと言えば、『鷹の爪』だけにあると思います。

比較対象としてカヨチューを挙げれば
カヨチューの「間」は「お笑いジャンルのコント的なもの」であり
鷹の爪の「間」は伝統芸能に通じるものではないか?と思います。

ワタクシ、名古屋能楽堂で開始5~10分後に寝てしまい
よく覚えてないんですけど・・・
能とはこのようなものです。

ここが基本:http://www2.ntj.jac.go.jp/dglib/contents/learn/edc9/enjoy/kyougen.html

↑ここで、能面が表情少ないようにみえて
さまざまな感情を表現できるツールだと伝えています。
http://www.nhk.or.jp/tsubo/arc-20060901.html

能面の表現に関して、以下のような学術的な論文も出ています。
http://www.jcss.gr.jp/meetings/JCSS2011/proceedings/pdf/JCSS2011_O1-2.pdf#search='%E8%83%BD%E9%9D%A2+%E5%A4%89%E3%81%88%E3%82%8B'

わかりやすい説明もあった:http://cms.sis.nagoya-u.ac.jp/event/2013/05/13/%E6%83%85%E6%96%87%E3%82%AB%E3%83%95%E3%82%A7%E7%AC%AC18%E5%9B%9E%EF%BC%9A%E8%83%BD%E9%9D%A2%E3%81%AE%E8%A1%A8%E6%83%85%E3%82%92%E8%AA%AD%E3%82%80/

そして、突然、鷹の爪のレオナルド博士の話にトびますが、
博士の顔の表情ってほとんど能面状態なんですが・・・
だからこそ、
さまざまなシーンで博士の感情をそこから読み解く
楽しみがあるのかと思います。

↓劇場版3作品目の博士。
死んだ牛の肉を想像していらっしゃるところです。















それをふまえて以下の動画を観てみましょう!
(以下、スマホで表示されない場合はPCで)


↑ここに能面の女系の面と般若の面(嫉妬に狂う女性の哀しみを表現)が
出ていますが、
能面は影で表情を表現できるが、一種類というわけじゃなく
いろんな種類があるみたいですね~
般若の面もその中の1種類のようです。

レオナルド博士も、能面のような熊面で
その幽玄の美を表現していらっしゃいますが
時には、このようなお顔をされるようなことも・・・

 
普段は能面のような熊面。
その表情の変わらなさに幽玄さ、
神秘性を見出すことができる。

しかし、般若の面のような熊面をされることもあり、
このギャップに惹かれてしまう女性陣も多いのでは?と思います。がおがお~
===============================
鷹の爪の背景に関しても・・・
登場人物も「極限まで絞ってあり」「想像の余地」があるからこその
「能」の楽しみ!

私が5分で寝てしまったのは
私の教養不足だったことに起因していることに他なりません、すいません。
私が2011年に名古屋能楽堂で
撮影した写真がどこかにあったと思うので
HDから発掘してまいります。
あった!これだ。



このシンプルさ、
鷹の爪の以下のような
シンプルさに通じるところがあると思います。













この背景のシンプルさ・・・手抜きというよりは 引き算の・・・美?
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  引き算の美、抑制の美については、以下の手引き書が
手持ちの蔵書の中ではシックリきました!! 














この本のP305~

1)能においては演者にも観客にも、それぞれ幽玄を解釈する力量に
応じた眼識、芸位があることに通じている。

(注:鷹の爪団団員も眼識があることの証です!!)

2)「秘すれば花なり。秘せずは花なるべからず」
この世阿弥の言葉は、それが載せられている
『風姿花伝』を読んでみると、芸においてより
大きな感銘を与えるためのしたたかな計略であったことがわかる。

3)たとえ大したものでなくても、秘事と証するものを持っておくことが
絶大な効用を生じさせることになる。

4)世阿弥自身は『花鏡』では動きや表情が制限された
「無文の能」をよしよしているのであり、
控え目で慎ましいのがよいと考えていたのは動かせない事実

(注:鷹の爪がヌルヌルと動かないのは、コスト削減ではなく、
世阿弥の美学・・・・・・・・・・かも・・・しれない・・・・?
いや、たぶんコスト削減だけど)

5)「秘すれば花」は『至花道』の文脈から離れ、「抑制の美学」の
象徴のように解釈されるようになったが、それはそれで良いのでは?

<以下、私の補足>======

この本はアスリートのパフォーマンスの和洋比較によって
日本独自の美学を見出す冒険作です!

それを能の世阿弥の言葉と結びつけた結論で締めくくっていて
途中で弥勒菩薩の造形とかにも触れています。

日本の美って、「間」とか「抑制」と、それを受け手が推察することに
よって生まれてくるコミュニケーションの面白さのことなのかな?

私の個人的な意見だけど、キティちゃんが「日本独自」のカワイイ
とされていて、海外でも新鮮なものとして受け止められているのは
そこに「能」に通じる美があったからではないでしょうか?

キティの顔も笑っているようにも、泣いているようにも見えます。
(以下の動画、スマホで表示されない場合はPCで)

だからこそ、KISSとのコラボでキティに口が付いたとき
猛反発をくらったし、ふんどし姿のキティは物議を醸しだしたのかと。

『鷹の爪』は、能面の美、
世阿弥の美学、世阿弥の解釈と結びつけられた
弥勒菩薩像の造形に通じる抑制の美、
狂言の精神性・・・すべてが揃っている
芸能だと思います。

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こちらの本もヨロシク
AMAZONへ→必修科目鷹の爪 (単行本)

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