2013年8月15日木曜日

【第4982回:真のサブカルは誰だ?選手権】『クマグスの森』(とんぼの本)×水木しげる『猫楠』

今日は蝉丸Pの本の紹介を予定していたのですが・・・・・・・

この記事に関して
http://riekonaito.blogspot.jp/2013/08/blog-post_14.html

FBで意外な反応が(以下にまとめ)

しーもあ氏:ニーチェは悲劇の誕生で当時の新興芸術だったワーグナーのオペラを取り上げて学者人生を棒に振ったと言われてますね(笑)今では名著扱いだけど
 

私: ニーチェ24歳で大学教授までいってたけど専門が文献学だったんで学会ではトンデモになったんでしょうね・・・当時、ワーグナーってサブカルだったんかなWW
 
ちなみにオタクとサブカルの違いは以下の
すみぺ×ももーい対談で明らかにされている。
 
しーもあ:ワーグナーってファタジー要素強いからオタク創作家の原型だって解釈も有りかも。

 
私: ああっ 曲調も中二っぽくなかったでしたっけ??
 
ワーグナー↓(PCだと動画観れます)
 
 
しーもあ:神様とか英雄とか巨人とか、壮大過ぎて今で言ったら中二病ですな。ドラクエの音楽なんかも基本ワーグナーだし。
 
私:ワーグナーもニーチェも中二病っぽいすねー!!最初仲が良くて、そのあとゼッコーだぜ!的な感じで絶交したあたりも中二くさい!!
 
しーもあ:あれはニーチェが嫌気がさして勝手に離れてったらしいけど、その後星の友情を信じようとか、まさに中二発言してますなw
 
私: ニーチェ・・・・・・・・・・・・まさに中二の星!!
 
氷川 氏: クマクスだってサブカルじゃんねw
私:あああっ!熊楠の本も紹介します!あの人好きなのよ!
あの人が日本の元祖サブカルかもしんない。
 
 =======================
 
というわけで蝉丸Pの前にクマグスの本を紹介する流れに・・・・・・
 
おすすめなのはこの本。
 
 
 
 
 
































クマグスに関しては研究者が書いた文庫本も読んだけど
クマグスのサブカルっぽさはビジュアルムックでしか伝わらない。
 
 そして、彼のカオスな研究生活をもっともわかりやすく伝えたのが
本書のP9の解説文である。 (以下はそこから抜粋)

若き日の南方熊楠は、地球上のさまざまな場所を移動している。 1867年に和歌山で生まれ、15歳の時に東京へ。 19歳でアメリカに渡り、サンフランシスコを経由してミシガン州に4年間滞在。 フロリダ、キューバへの一年間の大旅行を敢行した後、 25歳でロンドンに至り、8年間滞在。 33歳で帰国後は、紀伊半島の那智山中に籠り、 37歳で田辺に移動、ようやくそこで定住する。

(中略)

ミシガン州にいたころは西洋近代の思想と植物学の方法論を 独学で学ぶ。キューバーでは隠花植物を探索し、 初めて新種の地衣類を発見。 ロンドンでは図書館に日参して比較民俗学などの研究を行い 英文論文を執筆して学術雑誌に投稿。 那智では南方マンダラと呼ばれる哲学的思想を深める一方、 ふたたび隠花植物を中心としたさまざまな生物の調査と採集に没頭する。 =============================

<コメント>

ちなみに、彼が13歳のときに作った「自作の教科書」が 掲載されているが凄まじい。挿絵まで付けていて まさにサブカル系。同人誌創作の熱意をもって 森羅万象に向かい合っている。

あと、本書のP104~

クマグスのキノコへの異常な関心について 飯沢耕太郎氏が寄稿している。

キノコとサブカルの相性の良さは
近年ガーリーカルチャーのジャンルで
キノコ図鑑がでたり
キャラビジネスでも「なめこ図鑑」が流行したりと
いまだにずーっと続いているが
やはりクマグスも「きのこ好き」なのだ。

ガーリーカルチャーのジャンルでは
不思議の国のアリスの芋虫のベッドとかで
登場するキノコがカワイイというのもあるけど
・・・ ガーリーカルチャーにおける「不思議ちゃんキャラ」と
キノコの不思議さはしっくりくるんですよね。

=====================
しかし、ここで思うことは・・・・・・・・

こんなにサブカル色強い人だったら 漫画にしてみたらどうだろう?と思うこと。 これ、既に水木しげる先生がやってますW
 


クマグスの異常と正常のキワキワなところで
異様な熱意をもって研究をした生涯を見事に描写。

最後に中沢新一×水木しげるの
対談が付属しているのも凄い。

こんな感じ↓

P418

中沢:水木さんの世界に思想的な何か、
こうビシッと表現を与えるのはクマグスだと思います。

水木:そうなんですよ、だからクマグスの霊に導かれたんですよ。
でも、妖怪を理論づけるのって意外に難しい。

(中略)・・・・このあと、クマグスが猥談好きだったことと
妖力が高まると性欲も副作用で高まる説で盛り上がっている。

水木:これからは妖怪の時代がきますよ。きっと。

中沢:うん。やっぱり妖怪理論としては、クマグスは最高峰ですからね。

水木:だから私が、クマグスの妖力の凄さを、いま、マンガで甦らせようとしているんです。

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というわけで、今回の結論

すみぺ×ももい対談で
ネタとして作られてないものを楽しむサブカル

クリエーターが仕込んでおいたネタを受信して楽しむのがヲタ

という話→すみぺがソ連好きなのはヲタじゃなくサブカル

・・・・・・・・・・という話が出てたけど
http://riekonaito.blogspot.jp/2013/07/3.html

神様はネタとして「きのこ」を創造したわけじゃないと思うから
「森羅万象」を対象にした
サブカルがクマグスだったんじゃないかな?と思う。

でも、もし、万が一、
ヲタク的な精神性を持つユーザー(一部の人類)に対して
神が「オモシロコンテンツとして世界に 
きのこ っていう存在を仕込んでおいた」
のなら・・・それは「クリエーター(創造主)が仕込んでおいた
ネタをキャッチして楽しむヲタ」ということになるW

だから、ここまで行くとサブカルとヲタの境界線も曖昧になるんじゃないかと・・・。

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