2013年11月11日月曜日

火坂雅志『豪快茶人伝』(角川ソフィア文庫)

喫茶店をめぐる旅・・・・・・・・も

いよいよ千利休までやってまいりました。

以下は、私の喫茶店を巡る旅の履歴です========

まず、鷹の爪団の吉田くんが
カフェにトイレを借りに行ったのがことの発端でございました。


そして、その後、
日本の元祖カフェとは?を掘り下げていくことに


そこから地元へと飛びまして・・・・

喫茶ボンボンの話題へ
ちなみに京都の名店の記事も:http://riekonaito.blogspot.jp/2013/11/blog-post_2.html

そこから、「そもそも茶が一番はじめに日本に入ってきたのは
何がきっかけか?」という原点を調べ茶を引っ張ってきたのは
お坊さんだった!ということに・・・

しかし、となると、「茶」の起源→中国茶の文献となり
そこは深すぎるゾーンになるので
いったん保留して・・・

カフェに話題を戻し、カフェの主力戦力「紅茶」が
日本に入ってきたのはいつなのか?
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しかし、となると、西洋のティータイムそのものが
もともと茶の湯の文化発祥だったということで・・・

今度は茶の湯の文化に突入しなくては。

しかし、茶人を一人だけ考察してもさっぱり見えてこないのよね。

そこでオムニバスの茶人伝記集を取り出してみる。



この本は千利休の視点VS秀吉の視点・・・両者を比較できるところがいい。

まず、千利休の項目を読んでみる。

1)千利休の若き日の失敗エピソード(千利休も若いころはやらかしていた)

2)利休の生い立ち泉州堺の今市町 生家は干物を扱う問屋さん

3)信長のもとでは個性を発揮しなかった

4)秀吉が利休を重用したのは信長との関係性が薄かったから・・・という政治的な面も

5)最初はなかよし組合だったおふたりだが・・・

「芸術的対立」「政治的要因」が重なって、秀吉→利休に切腹を命じるということに

6)政治的要因って何か?といえば、石田三成が利休を邪魔と思ったから。ということだ。

いしだみつにゃんめぇぇ~(以下スマホで動画みれない場合はPCで)


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これだけでは、よくわからないので、秀吉の章も読んでみよう。

1)秀吉は成り上がりである(これは説明しなくてもまぁみんな知っているので割愛

2)苦労人の秀吉は部下にも「とにかく飯を食え」とすすめることでみんなをまとめた
「米」こそが人を動かすと考える実利の人であった

3)そんな秀吉が成り上がり、茶の湯にふれたのは信長の影響

4)1576年、信長は秀吉に茶会を開くことをゆるした。

成り上がりの秀吉が文化的なイベントができた・・・ってことは
どれくらいうれしいか想像できるなぁ~

「今来後世忘れ難く候」

と記しているそうにゃ。

5)秀吉は、実は「わび」「さび」を理解していた、ということを
書いている本書は面白いと思う。

6)でも、やっぱり成金キンキラ趣味に走る心理を
この本では現代のある作家の心情と重ねて分析している。

この分析は非常に鋭いし、的確だと思うので、読みたい方は
本書をご購入あれ。

7)利休と秀吉が決定的に分裂したのは天正15年の北野大茶会。
ここで秀吉がやっちゃった・・・黄金の茶室キンキラ趣味披露を・・・。

8)その4年後に利休に切腹を命じる
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これ、いつの時代もありえることとして読むと深い。

下積みで苦労してスターになった人は
黄金の茶室をキラキラさせたガールになる。
(以下スマホで動画みれない場合はPCで)


木下ゆきなの自宅と同じ匂いのするともちんの部屋。
(木下ゆきなの場合はキラキラよりもディズニー色が強い)

成功した現在、昔を思い出さないように
キラキラしたもので埋め尽くしたい・・・・っていう気持ちは
時代も性別も超えるのでは。

鈴木その子の邸宅もそんな感じだったような。
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でも、秀吉の場合はそんなにわかりやすいものじゃなくて

「秀吉は実はわびさびを理解してたけど
 最終的には拒否したんではないか?」という
心の機微を拾い上げた本書は面白いなぁーと思いました。

オムニバス方式だったからこそ描けたのでは。

この本を読むまでは、「秀吉はぜんぜんわびさびのわからん人で
利休に嫉妬した」とばかり思っていたけど
「わかっていたけど、あえて華やかなほうだけ見たかった」という
秀吉の複雑な心理とか哀しみが理解できた。

茶人を描いた伝記っていかにも難解そうなイメージだけど
これは読みやすい。

情景が目に浮かびます。

それにしても
利休も一周回って「秀吉のキンキラ趣味もKAWAIIかも、ま、いいか」
と思ってあげれば、良かったのかもしれません・・・

でもそれだと、茶人の歴史に名を残せなくなってしまいますね・・・。

命を懸けてこそわびさびを追及し、名を残した利休、
黄金の茶室を後世に遺してしまった秀吉、
黄金の応接間でVIPをもてなしたという伝説の美宝堂。
(以下スマホで動画みれない場合はPCで)

名古屋の濃さは秀吉にあるような気がしてきました!

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