2013年11月17日日曜日

【JB対談】ネット時代にあえて雑誌を買うということ

今日はいつものJBさん(ワタクシのS幼稚園時代の同期)
をお招きしております。
 

左・JB(ドッグトレーナー34歳)
右・ワタクシ(著述業・34歳)

JB:メガテン4どこまで進んだ?

私:こんな感じです。
















JB:うーん、甘いな!私のはこんな感じ。






















私:極め過ぎだ・・・

そういえば、最近雑誌って読んでる?

JB:アニメ誌がいっぱい休刊になっているぞ。

私:えっ!そうなの・・・アニメ誌は高校生までは
アニメージュとニュータイプぼちぼち買ってたな。

どの雑誌が休刊なっているの?

JB:*ニメV、月刊O*T、ファンロー*じゃないかな。

OU*おもしろかったのに・・・。

私:雑誌がなくなる理由はなんだと思う?

JB:アニメVはOVAブームの終了が原因では。
OVAはバブリーだったし、いま高いものは売れない。

私:わざわざOVA観てた時代懐かしいなぁ。
ネット動画でOVAの市場が無くなったんかな。

でも、雑誌の市場が減っているのは
ネットで読めるから市場が縮小したって
いう単純な問題ではないと思うんだよね・・・

いまはブログをやることも珍しくなくなって
国民全体が総書き手化しているので
書き手としての平等意識が育つまでいったんじゃないかな。

雑誌の質をどれだけ上げたとしても、読み手が
ネットの平等感とか情報シェアの意識に染まっているので
結局ネットに流れるんじゃないかな。

JB:うーん、素人の評論は偏っているものが多いが・・・・・
プロでもアニメをあまり見ていないライターはそれにも劣るんだよな。
だったらネットのほうが強いし・・・。
アニメ誌の魅力だった「画像」もネットで見て、保存できるようになったから
アニメ誌はフィギュアの付録に走ったりしている。

私:えっ!フィギュア付いているの?!それは凄い・・・。

ネットで保存できる画像の解像度がUPしてそれを納めるHDの容量が
でかくなったっていうのは、雑誌の役割を浸食したかもしれないね。

以前は、ネットで画像拾っても、保存しておく貯蔵庫がなくて
画像の解像度もいまいちだったので
結局、アニメ誌できれいな紙に印刷してあるキャラを観るだけでも
役割があったんだよ。

JB:しかし、雑誌の付録のフィギュアは
いい加減な縮尺でつくってあったりして・・・
模型雑誌はゼロ年代前半から迷走しているぞ。

平面だとネットに負けるから立体に走るのでは。

ちなみに『いぬのきも*』も付録に走っている。
お散歩バッグとか、普通にバッグ買うよりも安く買える。

私:宝島社の付録システムだね。

http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/317.html

普通に買うよりも、安くポーチ買えますから、広告ががっつり入っていても
これは受け入れててね。という消費者とのかけひきというか・・・。

あと、雑誌の読者はネット対応の脳になってノイズ耐性弱くなっている。

以前は、アニメ誌で目当て以外のアニメの記事を偶然目にして
「あ、これもおもしろそうじゃん」と新規開拓できる
だけのノイズ耐性があったのに、
ネット対応(つまり興味のある見出ししかクリックしない)に
なると「***のアニメ目当てで雑誌買ったら関係ない記事もありました!」
みたいな反応になるんだよね・・・

雑誌っていうのは「いろいろな情報が入っている」から雑誌なのに
自分の興味のある萌えキャラ以外はノイズに思えてそのストレスに耐えられない。

JB:あえて、いま雑誌が必要とされるなら付録以外でなんだろう?

私:ファンロードが無くなったのは残念だったけど、
あえていまファンロード的な雑誌をつくってもいいような気がする。
ネットユーザー参加型で多数の人が参加しまくる系のもの。
編集者の仕切りが大変そうだけど・・・。
(注:わたしが知らないだけで、既に存在しているかも。詳しい人情報教えてください)

というか、「乙女向け」の雑誌でSORTIEって雑誌が
近い事してたんだよね。



この雑誌、あまり知られてないけど、革新的だった。

本山のヴィレヴァンで偶然みつけて凄く驚いた。

子役の姉妹のカワイイビジュアルにおじいさんの絵本作家、
ちいさくてかわいいものっていうツボすぎる特集、
ふつうの読者のふつうの意見を拾い上げて載せている丁寧さ、
そして、さりげなく出ている酒井景都さん親子。
有名人を出すときもさりげない・・・。

酒井さんのように、代官山でかわいいものを売るショップを開いた
お母さんの元に生まれてモデルやシンガーになる人生はさぞかし楽しい
人生なんだろな・・・というルサンチマンを生む隙もないほど朴訥なテイストの記事。

この雑誌、広告もなしにどうやって成立させているのか?
と不思議に思ったものだが、
査読つきの同人誌みたいな形態だったみたいね。

こんな告知が載っていた。


























あとはギャラリー運営、ツアーの企画などで成立させようとしていたみたいだ。
(SORTIE、いまは刊行されていないみたいなので、成立しなかったのか?
事情詳しい人いたら希望)

しかし、こうなってくると、同人誌との境界線が限りなく
曖昧になってくるような・・・。
でも、クオリティ高い同人誌が切磋琢磨して結果それが
AMAZONや書店にいっぱい並ぶことになるのも面白そうな気がする。

『夜想』もギャラリー運営やボランティアに支えられているけど
(事情の詳しい人から聞いた話による)
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/12/blog-post_649.html
著名なプロの書き手が書いて、それをファンが支えているスタイルだから
SORTIEのほうが「みんなが主役の雑誌です」的な空気だ。

ネットで情報がタダで入ることに慣れて、ノイズ耐性も弱くなり、
情報まとめも「まとめサイト」(←実は雑誌の代わりに
なっているのはまとめサイトなんじゃないか?)でできるようになったいま・・・

じゃあ、雑誌に残された役割は何かといえば

「専門誌」と「同人誌的な役割」なんじゃないかと。

専門誌や業界誌はネットにも載っていないような情報が載っているから。

いまの時代に強いだろな、と思ったのは「車中泊」の専門誌。
これ本屋で見てびっくりした覚えがある。



ニッチだけど確実に熱狂的なファンがいて
まだ情報共有がじゅうぶんになされていない分野なら付録なしでも売れるのでは。

あと、雑誌を愛好する読者層って『女学生手帖』読者
http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/blog-post_28.html
と被ってそうなので、レトロを愛する乙女ジャンルと
雑誌という媒体の相性は良さそう。
PHPの『mille』がやろうとしているのはそこなのでは・・・?

JB:しかし本屋さんも数が減ったなぁ・・・。

私:ネット書店は便利だけど、それでもリアル本屋さんに
あったらいいなぁと思うのは
『SORTIE』みたいな本との偶発的な出会いだな。

本山のヴィレヴァンはカワイイちいさな小物の中にこの本を置いていて
「場の空気」と一緒にこの本を買った記憶が残っている。

ネット書店がこれだけ一般的になると
リアル本屋はテーマパーク的になって、
「本と一緒に本屋の場の空気を買ってくる」みたいなものになるのかな。

今年1泊2日で上京した時http://riekonaito.blogspot.jp/2013/06/blog-post_22.html
KITTEにカフェとカワイイ雑貨店と本屋が混然一体となっている店があって
「最新の空気はこれだ」って思ったもの。(やっぱ東京はナウいな)

きっと都心のツタヤとかもそうなってるのかな。(←行ったことないけど)

というか、本屋に限らず、他のものもたいていネットで買えるから
リアル店舗はどんどんニッチになってきている気が。

昨日ひさしぶりにラシックに行ったら「毛穴専門店」なるものが出来ていて
毛穴の手入れのコスメ数点と毛穴洗浄サービスのみで出店してたので驚いた。

本屋に限らず
「ネットで買えないもの」もしくは「ネットと連動」がリアル店舗の生き残り作戦なのかも。

名古屋パルコでも、リアル店舗とネットの連動企画をやっていて、
http://wear.jp/news/parco/?place=nagoya
びっくりした。

「情報シェア」「みんなが主役」「ネット連動」なものが増えて、
それでも紙媒体が必要とされるのは
「ニッチな分野」「レトロ好きな人のための趣好品」「同人誌または同人誌的な商業誌」
なんじゃないかな。

そういえば昔はオフラインゲームとゲーム雑誌が連動していて
ゲームの攻略や裏ワザ情報が載っているゲーム誌を
まんまと買ったものだよ・・・。

今考えると、連動してたんだな。ゲームと雑誌の消費が。

いまはメガテン4の攻略は攻略サイトで見てしまう。
以前だったら、攻略本買うか、最新攻略情報をファミ通で買ってた。

で、ガバスを集めて、カンペンケースをもらうんだ・・・。

JB:本屋でぶらっと見ていると新たな発見があるから本屋行くが、それでも
回数はやはり減った気がするな。

あと、なんだかんだいいつつも
やっぱ付録は強いよ。コロコロコミックはベイブレードの全プレ目当てで
いい歳こいて何度買ったことやら・・・

私:と、なるとディアゴス*ィーニは時代の先取りだったのか・・・。

JB:あれはコンプする人いるのか?

私:http://matome.naver.jp/odai/2136399180228140701

雑誌は雑貨+広告、
もしくは同人誌的なもの・・・の二極化が激しく進むのかね。

逆に「大多数にウケよう」とすればするほど、好みが細分化されている
若者の誰にも届かないモノになってしまうような。

JB:もし、妄想で・・・自分が編集長になれるとしたらどんな雑誌つくる?

私:うーん・・・『月刊 ふつうの人』

JB:なんだそれ!

私:雑誌に載る人って、たいてい、組み合わせで個性出している人おおいやん。

これ見てもhttp://riekonaito.blogspot.jp/2013/02/inred.html

こんな感じやん。

1人目)ナチュラルな感覚を持つモデル
2人目)フラットな気持ちで書をしたためる書家 
3人目)きれいを生み出す美人女医 
4人目)柔軟さを身につけたアロマセラピスト
5人目)農業の素晴らしさを伝えるパティシエ 
6人目)自然と向き合うアートディレクター

でも、誰しもが個性的な職業や個性的な生き方をできるわけがないのに
個性的な人ばかりな
雑誌の記事を読んで
怪人アーバンみたいな気分になってしまう。

そこで、本当に「ふつうの人」をふつうに取り上げるのだ。

読者モデルも専業読者モデルとかカリスマ読者モデルとか
共感軸からズレてきているので
「本当にふつうの人がふつうに生きている姿をふつうに書く」雑誌にする。

JB:いや、それは何がおもろいのか・・・。

私:うーん。そこが問題だ・・・。

そこで、毎号「ふつうの人のパーツ」をお付けして、
毎号集めていくと、ふつうの人の等身大フィギュアが
完成するディアゴスティーニ風にする。

JB:えええええ

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