2013年12月5日木曜日

【ドビ子が書評を演じますシリーズ】『怒らないこと2』(サンガ)

ここで溶けてしまっていたドビ子だったが・・・・・・・・



そこに現れたのはじぇじぇじぇ隊の騎士
オビ=ワンコ=毛がノービーであった。


ドビコ=スカイウォーカーよ、
お前にはまだやることが
残っておるぞ~


えっ


ほら、スマナサーラ長老の本をあげるから、これを読みなはれ



オビ=ワンコ=毛がノービーによって救出されたドビ子は

スマナサーラ長老の本を読んだ・・・・・・・・


そこには、ドビ子が克服できずにいた
「怒り」の種類が細かく分類されていたのだった!!


この本のP92~の「怒りの種類」を

女優・ドビ子が演じながら解説します。

1)まず、ひとつめの怒りは軽いものから。基本的な怒りは「ドーサ」といいます。
元気で明るい心に少しでも「嫌だな」という怒りが入ると明るさが減る。
それをドーサといいます。


ドビ子コメント「イラッとする」って感じかしら

そして、このドーサは「溜まります」

ドビ子がどんどん怒りを溜めていく過程を
振り返ってみましょう。

ここでエコエコアザラシ(中)だった怒りが

だんだん溜まって(大)に成長しました。

成長した様子

そして、怒りが激怒に達すると

2)「ヴェーラ」という状態になります。

==========================

3)3つめの怒りは「ウパナーハ」(怨み)です。

たとえば、ここで、ドビ子が罵られました。


ここで罵られたことを、そのまま忘れることができれば
いいのですが、未熟なドビ子はそれを繰り返し思い出してしまいました。

嫌な気持ちをどんどん再生していくと、
怒りがどんどん増えていき、ストップがきかなくなります。



繰り返し思い出し、自分でどんどん再生して
増殖するのがウパナーハという
怒りでなのです。

ふつうの怒りのレベルなら気分転換が効きますが、
ウパナーハになると、気分転換しても元に戻ってしまうそうです。

ふつうの怒り「ドーサ」⇔それが育ってしまった「ウパナーハ」

怒りは増殖させてはならないのです・・・。

4)4種類目の怒りは「マッカ」
これは「あら探し」のことをいいます。

あら探しが「怒り」っていうのは
意外だけど・・・

「相手の弱点や欠点を見たい」という自分の希望が
「つぶされてしまった怒り」がマッカなのだそうです。
だから「あらを探す」のが怒りなのです。

完璧な人間なんぞ存在しないので、
誰でもあらを探せばあります。

ドビ子ハブリ隊を思い出してください。

特にドビ子のアラなんぞ
ありまくりなので探そうと思えば簡単。

ハブり隊のネタの宝庫になります。

「欠点を探してやるぞ、嫌なところを探してやるぞ」
という心を持っていることが「マッカ」なんだす。


ちなみにマッカは「軽視」のことでもあります。

しかし、「わざわざ意識的に軽視しなきゃならない」ということは
実は相手のほうがビミョーに勝っているということになってしまう。

「あいつはたいしたことない」っていうほうが
「たいしたことない」ことになってしまう罠。

しかし、かくいうドビ子もマッカとは無縁ではありませぬ。

たとえば、こんな時・・・・

=============================

5)5つめの怒りは「パラーサ」・・・張り合いです。


6)6つめの怒りは「イッサー」

ダ・パンプのメンバーのことではありません。

嫉妬のことです。

スマナサーラ長老はこのようなエピソードをあげています。

最高級におしゃれしてパーティに行ったら
自分よりもスタイルの良い人がキメキメでいた!

ショック!


これがイッサーが生まれる状況。

怒りと一緒で、嫉妬も増幅します。

7)7つめの怒りは「マッチャリア」。

ケチのことを言います。

「私のパソコン勝手に使わないでよ!もう!!」

ケチ=怒りってのはわかりにくいですが

「苦労して手に入れたものを勝手に楽しまれる怒り」
「自分の楽しみを他人にあげたくないという怒り」が
マッチャリアなんだそうです。

布施については以前このブログで取り上げましたが

この布施の反対が「マッチャリア」

たとえば・・・

鷹の爪がおもしろい→こんなおもしろいものをみつけたから
他の人には教えないで一人で楽しもう・・・これがマッチャリア

鷹の爪がおもしろい→おもしろいから、いろんな人に教えよう
・・・これが共有

===========================
8)怒りも8種類目に突入しました。

ドゥッバチャ(反抗心)です。

「自我中心で、自分のプログラムで、
自分のやり方で生きてみるぞ」というもの・・・

だいたいここらへんのドビ子の様子を見てもらえればいいかと


これが「怒り」ってのはわかりにくいけど・・・

「コミュニケーションを拒否しているのに
強いられる怒り」に該当するそうです。なるほど。

ドゥッバチャの状態になると、頑なになって学べなくなりますから
人としての成長がストップすることになります。

たしかにドビ子は、ここから中二病が長引きました。

=================================

9)9種類目は「クックッチャ」です。

たぶん、いまだにこれに引っ掛かっている
ドビ子であります。

過去について「やっておけばよかった」という後悔。

ズバリこれだ!

後悔→後悔したことにも後悔

・・・・・・・という悪循環で人生一か所で立ち腐れ。

しかし、クックッチャはまだ
ドゥッバチャよりはマシ。

理由:クックッチャは指導されれば直せないことはないけど
ドゥッバチャは人の話を聞かないから
そもそも他人の介入で直せない。

===============================
10)そして・・・・・・怒りのラスボス、ビャーパーダ。
もはやこんな感じ。


もはや原形を留めていないドビ子さんをご覧ください。



==========================

スマナサーラ長老はなぜこんなに
懇切丁寧に「怒り」を説明した本を書いたのか?

この本のP138にこの本の意図が明確にされている。

*怒りと戦うな

*怒りをなくしてやるぞと思うな、怒りをなくそうとする気持ちも怒りだ

*怒りは、理解することでなくなる、戦ってなくすものじゃない

*怒りに怒りで対処したら、燃え尽きて自分がなくなるだけだ

・・・・・・・・たぶん、燃え尽きる直前で
オビ=ワンコ=毛がノービーが
ドビ子を再生できたのは
ドビ子が怒りのモチベの他に
「純粋に学ぶ喜び」も感じ始めて
いたからなのでは?と思います。

===============================

この本を読んで、過去の怒りを思い出してみた。

私に嫌味ばかり言ってきた
ある人のことを思い出してみる。

「あなたは頭が悪そう」と言われ、
それでもめげずに、論文の抜き刷りを渡ししたら、
次には「アナタは論文ばかり書いてないで恋愛しろ」と言われ・・・
それもスルーしてたら、最後は研究分野にクレーム、そして
「あなた若いでしょ!(怒」というクレームが(回想

思い返すに・・・スマ長老の本を読む前は、
この御方に対して
正直、腹が立っていた。

でも、読後である現在は、
「ああ、マッカ(あら探し)の怒りを持った人だな」と理解ができる。

言語化すると、ストンと理解できるんだな、これが。

理解すると怒りが消える。

これまで、ニーチェを読むと、怒りをモチベにして
生産性に向けるのもアリかな、と思っていたけど

やはり、ニーチェ自身が破滅的な最期を迎えていることが気にかかっていた。


だから、この本のように
怒りそのものを根から解体するような
本に出会えて良かったと思う。

(しかし、この本、他の宗教への批判が少し見られるので
そこがちょっとひっかかるんだよなぁ・・・うーん。
あえて批判を書かなくても、仏教の教えを伝えるだけで
充分効果はあるのだから、批判の部分は無くていいと思ったり・・・)


スマ長老によれば「仏道で目指すのは
最終的に怒りをなくすこと」なんだそうだ。

目から鱗だったのは、スマ長老は人間の本性を
善と設定しないところだ。
だからこそ、意識的に怒りを
克服することを学ぶ必要があるっていうのはよくわかった。

あと、怒りをゼロにするわけじゃなくて
適度にするべきっていうのはわかりやすい。

怒りをゼロにしてしまって自滅した事例として
某アーティストを挙げているところは
「喩えがうまいなぁ」「若者にも分かりやすく伝えている」と思った。

===========================

ちなみに、最後に・・・これはスマ長老の意見ではないけど・・・

自分なりに思うことは、何かをしようとするとき、
「きっかけ」は「怒り」「不満」でも良いような気がする。

人間、最初から幸せだと
他人の痛みもなにもわからないものだし
リスクのある行動をとれないもんだ。

怒りがきっかけで動きだしても、途中で、
出会いがあったり気づきがあったりして
怒りを克服していくことで、変わっていくものなのでは。

そもそもドビ子が最初から幸せな犬だったら、
そうでない人の気持ちがわからないし、
そもそもあれこれ考えたりしない。
本も読まなかったかもしれない。

たぶん、怒りについてのこの本も、
いままでの過程があってこそ
理解が出来たんだと思う。

これまでは、自分の人生無駄要素満載すぎ!
と思っていたが・・・
人生修行、学びの過程だった・・・と思い直せたことは大きかったです。

内藤理恵子の読書道:記事ラベル

宗教 鷹の爪 ガールズカルチャー 哲学 若者文化 仏教 映画 ゲーム考 文化人類学 社会学 キャラクター文化 月刊住職コラム連載 ヤンキー あじくりげ映画コラム連載の掲載報告 アニメ ジェンダー 2014現代文化 中外日報シネマ特別席掲載のご報告 仕事について 2014年「世界の宗教」講義録 90年代サブカルコミックエッセイ ヲタク文化 消費文化論 2012前期哲学(火曜)講義録 2012前期現代文化(木曜)講義録 対談シリーズ テン年代自分崩しの旅 脱力系ネタ 音楽 新聞・雑誌掲載関連 漫画考 2012前期哲学(月曜)講義録 小説 2012後期倫理学(金曜)講義録 2012後期哲学(火曜)講義録 心理学 自分探し 迷走コミックエッセイ 雑学 2000年代自分探しコミックエッセイ 2012後期社会と企業講義 研究論文関連 2012前期社会と企業(水曜)講義録 2012後期スポーツと企業講義 2013前期文化人類学(火曜)講義録 とびださない!どうぶつの村 2013前期 社会と企業 講義録 2013前期現代文化講義録 ポストモダン 日記 美術 2013哲学講義前期 現代思想 1990年代生まれの謎 企業 実用 ツインピークス祭 倫理学 KAWAII文化 アイドル考察 スクールカーストについて ドビ子の微妙な冒険 リンチ監督 旅日記 映画バカヴォンの予習のためにウパニシャッドを読む 私の体験談 そもそも教育って何なんだ?論 インテリア スポーツ美学 ドビ子博士GOを目指す 古墳ギャルコフィー 理恵子のお片付けダイアリー 純喫茶の「純」とは何か 『必修科目鷹の爪』読者限定☆リンク集シリーズ イカ部 オカッパ部 ジャバラネットナイトウ(おすすめのモノのご紹介) 名古屋 経営 経済 いじめ問題 ふつうの日記 まど☆マギ 似顔絵師ドビ子の放浪記 月刊住職連載 さんぽ日記 内藤理恵子イラスト作品集 読書について 『少女革命ウテナ』考察 まとめシリーズ 寄稿文 手芸キット レポートの書き方 ドビ子連続ネット小説「塩辛いちゃん」 何か間違っているオシャレ道 別冊spoon.34 散骨 松田優作ファミリー TV出演ネタ 2013年後期 哲学(火曜)講義録 写真 初音ミク×般若心経 構造主義 買い物道 わび・さび ドビ子が書評を演じます ドビ子アナザーワールド ラジオ出演ネタ

この窓の右端の▼をポチッとするとタイムトラベル