2014年1月18日土曜日

アフリカの宗教が凄い、そしてゾマホンも凄い

昨日、気になるニュースを見つけました。

これですhttp://www.47news.jp/CN/200809/CN2008091501000582.html

↑このリンクから引用した文が以下

コンゴ、サッカー場で11人死亡 呪文めぐり乱闘

 【ロンドン15日共同】ロイター通信によると、コンゴ(旧ザイール)東部で14日、地元サッカーチーム同士の試合中、選手の1人が呪文を唱えたところ乱闘となり、11人が死亡した。地元ラジオが15日伝えた。
 劣勢だったチームのゴールキーパーが試合の流れを変えるため、前に出てきて呪文を唱えたという。
 その後乱闘となり、警察官が駆け付けたが群衆に石を投げられた。警察は催涙ガスで応酬、死者のほか負傷者も複数出た。
 コンゴでは今も呪術信仰が残っている。

2008/09/15 21:29   【共同通信】



日付を見ると、かなり前のニュースでしたが

気になる点が数々ありました。


まず、コンゴって基本カトリックが多いはずでは。

データ:http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/congomin/data.html


思い出したのは、アフリカ出身の司祭さんが
「アフリカではミサの前に踊ります」っておっしゃるのを聞いたこと。
かなり何か別の信仰が混ざったカトリックなのでは?と
思った記憶が。

参考になりそうな資料を読んでみることにしました。

これを読めばいろいろわかる。

この本のP101

1)区役所や披露宴では、皆がカトリックである
2)だが、愛情・健康・精神面ではアフリカ宗教が必要となっている
3)そこから生まれたのがアフロ・カトリック宗教なのである

==============

アフリカ宗教とカトリックは相反する。

どこが違うかといえば…

アフリカ宗教→身体重視・愛情・感性重視
カトリック→身体は重視しない。精神と身体は別とする

P92〜はアフリカ宗教の宇宙観が語られている。

それはこんなものだ。

1)アフリカ宗教の宇宙観はアイェとオルンというふたつの
次元によって成立する

2)アイェは「この世界」のこと

3)いきとしいける万物のこと=アラアイェ

4)オルン=「超自然的空間」であり「向こうの世界」
オルンには「アラ・オルン」という神聖な人物が住んでいるという世界観だそうです

5)オルンの場所はとても特殊な考え方で
「この地上のどこにも位置していない」
この世界に「平行する世界」である。

私のコメント:このアフリカの世界観、凄くユニークだし
ここらへんの科学的研究と比べてみても面白い!
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/09/blog-post_11.html

6)オルンは9つの重ねられた空間から成り立ち、
その真ん中にあるのが地である。

私のコメント:ここらへんの宇宙に関する研究と比較しても
しっくりくるという驚き!
http://riekonaito.blogspot.jp/2013/05/blog-post_26.html

びっくり。現在の科学の最先端で言われている
10次元説と何ら矛盾しないのだ!!
アフリカの宗教って、なんとなくイメージで
「踊っている」「歌っている」「何かを召喚」っていう
ことを思うけど、むしろ「新しすぎた」
「斬新すぎて欧米で理解されてなかっただけ」
という気がしてきました。
==========================
むしろ、これまでアフリカの宗教のイメージとして
なんとなく頭にあった「ブードゥー教」は
ハイチでできた独特のものみたいね。

むしろ、フランス人によってハイチに連れて行かれるときに
(船上での危機的状況など)
厳しい現実に立ち向かうために必要とされた
「強い信仰体系」とのことです。(『世界の宗教と教典』より)

ブードゥーと上記の宇宙観が
なかなか繋がらないけど
『世界の宗教と教典』によれば…

西アフリカの祖先崇拝はキャパの限界があったけど
その上位神を付け加えて体系化したことで
親族というキャパを超えたつながりをつくったみたい。

ブードゥーについてはこの本がわかりやすかった。




この本のP103

1)ブードゥーはハイチを中心とした秘密主義的な民族宗教

2)アフリカ起源の精霊信仰を中心とした儀礼+カトリック=
  呪術的な習合宗教ブードゥー…のようだ

3)ハイチの場合は西アフリカのベナン(ゾマホンの出身地)
から奴隷として連れてこられたフォン族などがはじめたといわれている

注)ブードゥーの起源はベナンですが
ゾマホン氏本人はカトリックです。
以下の動画、スマホで表示されない場合はPCで
ゾマホンの歌のPV。

ゾマホンさん手広い活動をされていらっしゃいますね。
4)ハイチが独立するきっかけになった1791年の奴隷反乱の際
決起した黒人たちの精神的な支柱がブードゥー教であった

5)基本的な儀礼は「太鼓のリズム」「歌」「踊り」
集会場や聖地で呪文を唱え、呪具を用いて願望成就などを祈る

6)恋愛、金運などもあれば、時には黒魔術もある
意外なことにアメリカのニューオリンズなどにも信者がいて
オカルトショップで呪具が売られているらしいです。

=================
もっと詳しく見てみましょう。
この本が詳しいです。

世界の宗教と経典総解説

この本のP300
ブードゥー教の信者は危機に際して
一定の儀礼的手続きを経ると
容易に憑依状態になる。
転倒して白目をむいたり、硬直状態におちいったりする。
運のよい信者は、精霊のでてくる幻想をみることができる。
このときに祭司の助けにより「危機を乗り切る方法」を教わる。
精霊はその後、恵み深い保護者になるそうです。

たぶん、鷹の爪.jpの「ナッキー」回に出てくる
まーまーごっと様はブードゥーをイメージしてつくられたキャラだと思います。
白目だしね。

最初のコンゴでの事件のニュース記事の話題に戻れば…

コンゴの信仰も、奴隷解放のあとでブードゥーに混ざったらしいので
その元となった呪術信仰のことでしょうな。

表面的には
カトリックを中心としたキリスト教(85%),イスラム教(10%),その他伝統宗教(5%)

…とされているけど、カトリックは「アフロ・カトリック」と
いう独特のもので、呪術信仰も残っている、とな。

あと、今回わかったのは、アフリカの宇宙観っていうのが
斬新だったこと、むしろ「新しすぎる」感じがしました。
我々が思い描いていたマーマーゴット的なイメージよりも
論理性のある宇宙観が根底にあるみたい。
(東洋の陰陽に似ているところがあるようだ)

次は、噂のサンテリア、カンドンブレを調べてみたいものです。

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