2014年3月28日金曜日

『若者の現在—文化—』(日本図書センター)

昨日の「欧州のキリスト教離れ」の記事に関して…
http://riekonaito.blogspot.jp/2014/03/blog-post_27.html

多方面からコメントいただきましたので、
コメントが流れてしまうのはもったいないですし
ここに記載させていただきます。
(もし修正したい点などありましたらご一報ください)

*モトジィのコメント
教会離れとキリスト教信者が減っているというのは
別問題な気が。教会離れだとすると、
そろそろ第二次宗教改革の機運が熟してきたのかなw。
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*くっきいさんのコメント

日本の仏教をキリスト教と同じように

分類するのは難しそうですよね。

私は仏教徒で毎週説法聞きに行ってますとか

お寺主催のボランティア活動に参加してますと

いう話はあまり聞かないですし。

どれか選ぶとしたら仏教かな~みたいな人が多くって、

仏教徒だという人も正月は神社に行きクリスマスはお祝いし、

七五三は神社、結婚式は教会派、神前派、人前派、

お葬式はお寺みたいにその時にあった宗教を

チョイスするのが普通になってますからね。

日本の場合は仏教で分類分けするのではなく、

日本人の宗教との関わり方で分類するのも面白いかもしれません。

勿論、仏教も私が知らないディープな世界が

あるかもしれないので一概には言えませんが。

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*イギリスに留学経験のあるカオリさんのコメント

ここではドイツの現状に触れられているけども、
私がイギリスでお世話になったホストファミリーは
完全にクリスマス信者だったなぁ。
近くに通える教会がないほど田舎だったというのもあるけどw
それがどれだけ一般的かはわかりませんが(^^; 
ただ彼らはプロテスタントとは言っても英国国教会なので、
そのトップのエリザベス2世にことは大好きでした(です)。
たぶん宗教的な意味はないと思いますけど。
貧困層とインテリ層は国とか王室に対する批判が
多いです(中流層がいちばん保守的)。
イギリス王室ってイギリス人にとって特殊な存在なんですよ。
近代国家に王室なんていらないと思いつつ、それを楽しんでいるような。
パンクの精神って反発する対象がないと成立しませんし。

私:いらないといいつつ、それを楽しんでいる…というのはなるほどです。
ヴィヴィアンが女王への反発といいつつ、女王の子供服のAラインを取り入れて
コートやスカートをデザインしているから、そこらへんの矛盾がやっと理解できました。

参考記事:http://riekonaito.blogspot.jp/2013/02/blog-post_15.html

カオリさん:しかしVWは権威に反抗しつつ権威に認められるという、
不思議なブランドですね。Vivienneのオリジナルタータンチェックは
100年以下の歴史しか持たないのに正統と認められている唯一のタータンです。
私:パンクだったはずなのに権威に認められている…ってヴィヴィアンの戦略のうまさなんですかね?!あのマークを日本の神父さんが見て「あなたは信仰が深いんだねぇ」感心していて複雑な気持ちになったことがあります。
カオリさん:オーヴですねw ヴィヴィアン本人は戦略として狙っているとは個人的には思えないですけどね。あれをブランドマークにしたのも反抗心からだと思いますし。ただ、イギリス人はそういうの大好きな傾向がありますね。反骨精神とか。批判精神とか。
ヴィヴィアン本人はワーキングクラス(当時の感覚だとちょっと貧乏?)出身だと思います。努力と実力で成り上がった人なので。「私の服を親にもらった金でかうガキは大嫌い」とか一部の日本のファンを嫌ってますw
私:ヴィヴィアンのコメントわろた
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*HONDAさん
檀家さんのお友達がフランス人。
そのフランス人に「毎週教会行くかえ?」って聞いたら
「毎週なんて行かないw。あんな所、爺婆が行くところだぜww」。
欧州人は真面目かと思ったらそうでも無さそう。
檀家さんも「俺もそんなにお寺に来たことがないなぁ・・・(滝汗」

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ここで、次に何を読もうか?と
考えたんですが…

日本のコミュニティを考えるときに、やっぱり
ネットのコミュニティについても
考えるべきだろうなぁ〜と思いまして…
そこで、遠回りになるかもしれませんが、
この本の第二章

「デジタルネイティブ世代の情報行動・
コミュニケーション」
(二章の担当・濱野智史氏)
読んでみたいと思います。


P92〜

1)ライトオタクのコミュニティーは
たんに共通の趣味で繋がっているだけの
ゆるいつながりでしかない
(ライトオタクの発生源がニコニコ動画で
あるというのは同意http://riekonaito.blogspot.jp/2013/06/2002.html

2)組織としても凝集性低い

3)それでも可能性があるとすれば…
娯楽がそのまま社会運動になっている
という連帯の形

4)目的や連帯意識も低い。
それでも可能性があるとしたら
「節電ゲーム」のようなもの

節電ゲーム:http://gamez.itmedia.co.jp/games/articles/1103/18/news072.html

5)2011年に秋から注目を集めている
「ウォール街占拠デモ」
ここで行われた「人間マイクロフォン」が
TwitterのRTに似ていた

6)ロンドンの暴動では「ブラックベリー」という
端末のみで直接メッセージをやりとりする方法だったので
警察が介入できず、暴動が広がったそうな


ここでは政治的思想よりも「ゲームの快楽」っていう点に
着目している点で…
そこに「危うさがある」と警告もしてある。
理念的にはAのほうがいいのに
快楽的なBに流れてしまう危険性を懸念しているのが
この論なんだけど…

以下、私のコメント===========
アーキテクチャVSユーザーの話、
そしてそれを調整する、という綺麗な話に収斂していて
まるで攻殻機動隊のセカンドシーズンの少佐か
クゼあたりが言いそうな
セリフを聞いているような気になってしもうた…

たぶんこんな感じをイメージしているような?



濱野氏の「アーキテクチャに完全に動物的に支配されてしまうという
最悪の事態からは、逃れ続けることができるのではないか」
・・・・・という攻殻のキャラの誰かが言いそうなまとめは
いったん少し納得できるんだけど、
やっぱり「ネットユーザーを上から眺めている感」
が気になる…。
(逆にいえば、濱野氏のようなエリート層はネットユーザーを
 どう見ているのか?っていう貴重な資料になってる)

たとえばP98の↓
特に知的リソースをもてあましているような、
社会に対する批判意識が高いタイプが
言説ゲームに引きつけられやすい…
という流れとか…
「ネットユーザーってこんな感じ」
っていう「なんとなくイメージ」が
固まっちゃっている感じが前提になっている感が
否めないような。
現在は「ネットユーザーの質自体」もかなり
変質していると思うんだよなぁ…。

いまは知的リソース(!?)が
どーのこーのっていうより
本当にいろいろな職業の人がネットにいるし
学歴とか職業とか関係なく
フラットに意見交換していると思うんだが…

一部の暴動の話は別として、
10年前のネットユーザーなら「動物的に動く」ことも
あったかもしれないけど、現在のネットユーザーって
そうそう容易に誘導されない気もします。

「動物的」とか「知的リソースをもてあました者の
推理ゲーム」とか、かっこいい言葉が
飛交っている本論ですが…
そんな表現でネットの世界を表現するのも
なんかアニメっぽく感じてしまう。

というか、むしろ、アニメのほうが
ネットユーザーの質の変化に敏感で…

以前、このページ
でサイバースペースのイメージが
だんだん変化していることを指摘したけど…(以下の部分)

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シリアルエクスペリメンツレイン(1998年)

インターネットは普及したが、まだ「自分 対 不特定多数」でチャットをしたり、「ハンドルネーム」でのやりとりがメインだった時代性を反映している。自己イメージはハッキリしているが、他者が「影」のようなものである。他者のイメージが「体の部品のみ(たとえば口だけ)」であることも。

「誰か話しているのかわからない」不安がそのまま表現されていて、当時のネットの状況を考えると、この表現は当時のネットユーザーの心象風景をそのまま捉えていたと思います。









カウボーイビバップ(1998年)


ここだとまだ「PC上の画面」がネットの海に漂っているというイメージ。

平面が折り重なっているイメージですね。





そして攻殻



「攻殻機動隊2ndGIG」2004年~2005年


ここだと、何種類もイメージが出現してきます。

まず、ベーシックな電脳空間イメージは上図。

平面の重層ではなくて、脳のシナプスがつながるイメージ。

その中にユーザーインターフェースが開かれていますね。



次にチャットのイメージ。


発言する人の「外見」と「声」が違うことで、ネットでのペルソナと現実でのズレを表現している。発言する人、聞くだけの人、両者の区別も分かりやすい。



3つめは、2ndGIGの11話「草迷宮」に出てくる

「思い出保管サービス」のサイバースペース。

「昭和ノスタルジー」のイメージに重なります。



(上図は攻殻機動隊S...プロダクションノート付属DVDより)


管理人のおばあさんは「残留思念で息が詰まることがある」と発言。思い出とサイバースペースを絡めると「VHS」という形を取るらしい。


ちなみに、士郎正宗の原作漫画(1991年)には、すでにサイバースペースが立体的な構造をしており、ニフティサーブは機能していたが、インターネットの一般普及以前にあって、このような「ネット社会」と「それに伴うサイバースペースのイメージ」を予見していた士郎正宗は先見の明があるとしか言いようがない。ってか、凄い。



ちなみにサマーウォーズ(2009)の

イメージは以下

(以下の動画、スマホで
 
 表示されない場合はPCで)



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アニメーションの世界では
ネットの「質」の変化に敏感に気がついて
表現を変えているのに、
社会学の分野では、ネット批評にかんして
あまり「温かみ」「血の通った感じ」がしないのが気になります。

でも、濱野氏が懸念していた
「デジタルネイティブ層がどんどん社会の中核になっていく」
という予言(予想?)はまさに的中していると思うし
(この書籍は2012年に出版されたもの)
「ライトオタク的なものがどこまで持続性のあるものなのか」
という疑問に関しては、私もそう思います。

ここ最近はタンブラーが出てきて
ちょっと違った層のネットユーザーが出てきている
気もするんだけど、タンブラーのコミュは
詳しくないので誰か詳しい人いたら教えてください。

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