2014年4月8日火曜日

いまこそ「サークルクラッシュ」の話をしよう【サークルクラッシュ同好会 会報誌第2号】

以前、このブログにも取り上げたことのある
サークルクラッシュ同好会ですが…

http://riekonaito.blogspot.jp/2013/02/blog-post_19.html


なんと、会報誌に2号が出てた!

会報誌の欲しい方はホリィさんのツイッターアカウントに
お問いあわせください。

ホリィさんのアカウント→@holysen

驚くべきは、1号→2号の圧倒的なクオリティUPです。

ほんとに感動しました。

内容にも感動したと共に、
サークラ同好会の会長ホリィさんの成長ぶりに感動した。

サークラという難しくてデリケートなテーマで
これだけの執筆陣を集め、丁寧に愛をもって
本をつくられていること、そこに感動できた。

また、2号を読むと、
ホリィさんがサークラに関して

「クラっしゃられる側」
「クラッシュする側」

両者の調査を行い、中立の立場で
研究を進めていることが分かり好感が持てた。

1号は全体的に「クラッシャーには気をつけろ」
という警告にも似た印象だったけど・・・

2号からは「クラッシャー自身の心のクラッシュ」にも
着目していて、しかもそれを
当時者からの丹念な聞き取り調査からあきらかにしていた。

また同誌は、サークラを「小説としての表現すること」にも
成功していて見事であった。

雪原まりも氏の小説、あーりん氏の小説、
どちらもガッツリ読めるクラシャー小説となっていた。

前者は夏目漱石の『こころ』へのオマージュにもなっていた。
というか、むしろ現代版『こころ』と言ってもいいかもしれない。
逆に、「よくよく考えてみれば、夏目漱石の『こころ』も
サークラ小説なんだよな」と気づかされるところも面白い。
しかも京大が舞台。
実際、京大生ってクラっしゃられる人多いんですかね・・・

あーりん氏の小説は「わたしはいかにしてクラッシャーとなり
その結果どのような心情に至ったのか」という
独白形式となっていて読み応えがあった。
コンプレックス、チヤホヤされたいという欲望、
その欲望の行き着く先にある果てしない虚無感。
短編なのに全部盛り込んであって圧巻でした。

黒松氏の「裏フィールドワーク」もゾクゾクするような内容。
黒松氏はメイドカフェのメイドさんのクラッシャーの生態を追っています。

かつて民俗学者の赤松氏がムラ社会の「性」や「夜這い」を
行商をしながら調査していましたが

http://riekonaito.blogspot.jp/2013/01/blog-post_30.html

黒松氏の裏フィールドワークには、
赤松氏のような熱意を感じましたし
これこそ現代のほんとうの民俗学であると感心しました。

ブラッシュアップしたらもっと面白いコンテンツになりそうなのが
「とある漫研で…」かな。
裏倫理委員の対談になっているんだけど
テープ起こししてそのまま書いているのか
ちょっとわかりにくい。

人間関係の相関図を入れるか、
少し編集したりしたら、もっとわかりやすくなると思う。

とくに「Aはわざと雨に濡れてきたのはないか?」
という推理を皆で導き出すところにクライマックス感を持ってくるように
見出しなどをつけると良いと思う。

そして、今回の肝はホリィさんの社会学的考察の論文だろうと思う。

現代社会のコミュニティ考察の後、
サークルは「最後の藁」であるという結論の後に
自身の「サークルクラッシュ同好会」がメタ集団として機能しつつあること、
社会の中でそのサークルクラッシュ同好会が
今後どのような互助作用を持つ可能性があるのか?
・・・という志高いものにまで昇華されている。

高学歴層の閉鎖的世界でのサークラ的な現象
(複雑な要素が絡み合っている現象なので、
 サークラとは言い切れないが・・・
 「サークラ的要素がない」とも言いきれないと思う)
がニュースを賑わせている
いまこそ、サークラ研究が日の目を見るべき時が来たと思う。

月刊サークルクラッシュ創刊
NPOサークルクラッシュ防止協会などなど・・・
これからこの活動は無限の可能性を秘めているように思います。

サークラ同好会会誌は1号をパイロット版、
2号を正式な創刊号と見なしてもいいかもしれない。

1号は「存在自体が斬新だしおもしろいけど同人誌」
という感じだったが・・・
2号は商業誌レベル以上の出来だと思う。
濃密で、クオリティが高く、いい仕事がしてあった。

同人誌だからこそ、自由にできるという面もあるかもしれないけど
こういう草の根的な啓蒙活動こそ社会を良くしていくものだとしたら
もっと社会的な影響力を持つために
同人誌以上の活動に発展させていくことにも期待しています!
会長のホリィさんが商業誌でデビューされること、
もしくは何らかの形でメディアに出ることも期待しています。

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ちなみに個人的に、究極のサークラ映画として
『富江 ビギニング』をあげたいと思います。
ホリィさんにもぜひ、この映画を観ていただけたら、と思います。

『富江 ビギニング』解説は以下へ
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/12/blog-post_3.html

松本莉緒演じる富江があれよあれよという間に
サークラを引き起こし、最後には学校自体がクラッシュし
廃墟と化した後に、2人の同窓生が回想として
「富江が巻き起こした究極のサークラ」について語る
というこの映画。

この映画を観ずしてサークラは語れませんぜ。

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