2014年4月21日月曜日

『装苑 2014年5月号』&『NYLON 2014年5月号』

昨日、『アズミハルコは行方不明』を読んで…
地方の若者文化にどっぷり浸ったので

http://riekonaito.blogspot.jp/2014/04/blog-post_3260.html

今日は、反対に、現在の東京の最先端カルチャーは
どうなっているのか?

ということをこの2冊で探ってみたいと思います。
























まずは装苑(以下、SO-ENと記述)から…

私は、この号を手に取るまで
SO-ENを読んだ事がありませんでした。

なぜならば、地元の本屋さんに置いていなかったからです。
(入荷冊数が少なくて気がつかなかった可能性もあるが
 少なくともパッとわかるところにSO-ENが置いてあった
 記憶は無い)
逆に言えば、SO-ENを毎号読んでいる人は
上京していると思う。

ではなぜ、SO-ENを読む気になったのか、といえば
Twitterでカオリさんに能町みねこさんの連載「雑誌の人格」を
読むようにおすすめされたからです。

そこでAmazonで注文し、SO-ENとご対面ということになりました。

しかし、想像したいたものとはかなり違いました。
(想像していたよりも親しみやすいものでした)

もっと観念的なコンセプトアートがずらりと並んでおり
パリコレ的なものが出てくるかと思いきや
「渋谷⇄原宿ぐるぐるまっぷつき」という
るるぶ的な親切さも兼ね備えていて
地方の者にも優しい雑誌でした。

そして驚いたページが
「いまの渋谷を体現する人たち30人」VS
「いまの原宿を体現する人たち30人」

のページ。東京かるちゃあの最前線にいる人たちを
雑誌を通じてみる事ができるというこの企画は
刺激的すぎるものでありました。

しかし、最前線にいる人たちのファッションを
拝見させていただくに…
あまりにエッジが効きすぎていて、むしろ
一周廻って、こっち側に見えてしまうのでありました。

防寒着「ねこ」:http://www.nagiso-neko.com

ファッション「外しのテク」を使いすぎて、
ださカワイイださカッコいいを極めすぎて
逆にこっち側に見える
(たぶん、私の感性が鈍いせいだと思います、すみません…)
というのが衝撃でした。
しかし柄×柄が最先端ファッションに多用されているため
どうしても、こっち側に見えてまう。

しかし今週の鷹の爪EXに
一周廻ってちゃんちゃんこが取り上げられていたので
やはり東京かるちゃあの最前線は
一周廻ってちゃんちゃんこなのかもしれません!

一周まわってちゃんちゃんこ↓




たとえば、SO-ENの
「いまの原宿を体現する人」
の一人、アーティストでモデルのUnaさんが
着用されているのは上下アディダスのスウェットという
ヤンキースタイル!(見る人が見れば、
地方のヤンキースタイルと原宿カルチャーの
違いがわかるのだろうと思う)

「外しすぎ」でエッジを効かせていく先には
何があるか?については以前(約一年前)に
考えたことがあって「野良着」でした。だからこれから
本格的にこちら側に傾く可能性もなきにしもあらずだと思います。

一周廻って野良着:http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/blog-post_3634.html

切腹ピストルズ:http://photozou.jp/photo/show/475886/97153827

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というわけで、ファッションのほうには
ついていけない部分が多すぎたため、保留にするとして
目を見張ったのはフード特集の素晴らしさ。
おしゃれで美味しそうなものがずらりと並んでおり
これらを全部食べてみたい、というシンプルな思いに駆られました。

いつか、一週間くらい東京に滞在して
ここに載っているものを
端から食べてみたいものですよ。
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そしてカオリさんにおすすめしていただいた
能町みねこ女史の「雑誌の人格」はとても面白かった。

雑誌を使って読者像をプロファイリングしていく手法は
ユニークなものだし、オムニバス映画の一部分を
観ているような気になった。
むしろ、「雑誌の人格」は映画化、もしくは
連続ドラマ化するべきだと思う。
(毎回、各雑誌のカリスマ読者モデルをゲスト出演させるなど)

実在の雑誌を題材にすることでシェアワールド型の作品になるし
オムニバス映画にしても「雑誌」という中心軸があれば
ブレないと思う。雑誌の作り手の想いがあって
その想いが読者の人生を変えてしまう物語が
もし映像で観られたら、雑誌文化の復興の糸口になるかもしれない。

雑誌制作現場→本屋さん→読者→読者の人生が変わる
・・・といったドラマを観れたら
どんなに面白いかと思う。

たとえば、SO-ENを読んで、上京した読者の話とか、
月刊住職を読んで、お寺で新たな試みをしたご住職の話など
映像化したらとても心をうつストーリーになると思う。
(「雑誌の人格」に月刊住職が取り上げられたことは、たぶん
 ありませんが…ぜひともこのコーナーに
 取り上げていただきたいものです、合掌)
考えただけで脳内映像が無限大に広がります。

雑誌文化を復興しようとして、
出版社を超えた雑誌同時創刊祭りをする試みをするニュースを読みましたが、
たぶん映像や物語性から復興していき、物語の中に雑誌を配置していく
ほうが盛り上がるんじゃないかと思います。
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そして、もう1冊、『NYLON』(以下、ナイロンと表記)の話。
SO-ENを買おうとしたら
Amazonは「この雑誌を買っている人は
こっちも買ってます」とのことでしたので
勢いでこちらも買いました。



SO-ENがるるぶ的親切さによりハードルを下げていた一方、
ナイロンは「世界」に視野を広げていたので
「勉強になる」という感じ。

世界のKAWAIIを一挙に観られるこの企画。

結果的に、他国のKAWAIIと比較しても
きゃりーぱみゅぱみゅとAMOちゃんの世界観の完成度が
頭抜けている…ということがわかった。
(やはり比較してみないと分からない。
 改めて2人は世界に通じると感じさせる説得力があった)

海外のスナップ→きゃりぱみゅのアディダスコラボ記事、
AMOちゃんの写真を観ると
「やはり日本のカワイイカルチャーってレベル高かった」
と誇りに思える。

というか、きゃりーぱみゅぱみゅの完成度の高さは
完成されすぎていて、いったいここから
どうするのか?という疑問も同時にわいてきた。

きゃりーさんの世界が完成されるまでを
まとめたものが以下になります。

http://riekonaito.blogspot.jp/2013/06/vol107.html

しかしながら、ひとつ疑問がずっと残っていて…

きゃりーさんもセバスチャン氏も素晴らしい感性があれども
それを世界的に盛り上げている黒幕的な人はいったい誰なのか?
ということでした。

しかし、今日の東洋経済オンラインの動画を観て
その疑問が氷解しました。

この動画です:http://toyokeizai.net/articles/-/35472

アソビシステムという会社の社長が頭脳となって
きゃりーさんの世界観を「ブーム」ではなく
「カルチャー」まで引っ張り上げていることがわかりました。

かぎりなく「完成」に近い(というかもし原宿カルチャーに
イデアの世界があるならば、すでに体現できたと思う)
世界を作り上げた先のゴールはどうするのか?という疑問も
同時に氷解したこのインタビュー動画。

ゴールは随時動かしていくという答えが
おもしろくて、これからどんなものが生み出されていくのか
ワクワクするインタビューでした。

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SO-ENとナイロン、この2冊はそれぞれ
「なんとなくこんな感じだろうという予想イメージ」とは
違ったエンタメになっていた。

SO-ENは「地方の人が東京に行っても
るるぶ的じゃない東京の楽しみ方が
できるような懇切丁寧な案内」をつくってくれていた。
(かつて原宿や渋谷にわざわざ行っても
 雑誌に載っているような店を見つけられずに
 尻尾を巻いて断念した私のような者でも
 この1冊を手がかりに、まるで住んでいる人のように
 楽しめるかもしれないという可能性を感じさせる)

ナイロンは視野を「世界の女の子」まで広げていて
それでいて日本のカワイイ文化の高さに
気がつくことのできる文化的な1冊となっていた。

これまでハードルが高いと敬遠していた雑誌でしたが
たまにはカルチャー最前線の
これらの雑誌を読んで
視野を広げるのも良いな、と思いました。

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