2014年4月13日日曜日

『鷹の爪7』本編感想

鷹の爪EXでひさしぶりに森田を観たら
頭の中がお祭りになってしまい
沈静化するのに一日かかるわ
夢の中でジャイアンのかーちゃんに怒られるという事態に。

ジャイアンのかーちゃんのおかげで
落ち着いたので鷹の爪7の感想書きます。

以下の鷹の爪7本編の動画、
スマホで表示されない場合はパソコンで
開いてみてください


劇場公開時はネタバレが気になり
感想も書けませんでしたが
本編垂れ流しってことはもう書いてもOK
なんですよね。

というか、これまでのジョブーブとの
コラボの流れを振り返ってみます。

まず、ネットシリーズでのコラボは
「ジョブーブをスタァにする」という
ところが軸になっていて
それはそれで面白かった。
いや、とても面白かった。

ネットのコラボ:http://special.townwork.net

結局、バンドを組むが、ボーカルだけ引き抜かれてメジャーデビュー、
あとは置いてきぼりという「バンドあるある」な結果に…

しかし、スタァにならなければ、成功ではないのか?
という疑問も。現在は大物歌手ですら、わりと苦戦している
(CD売れない・ネット出身の歌い手の方が強いなど)
時代なのでYAZAWAが上京時代とは状況が
少し変化しているのでは…

YAZAWAの上京と思想を結びつけてある本↓

とにかく、ネットシリーズではジョブーブが
俳優なり歌手なりで芸能活動で「当てる」のが
目標になっていました。
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えーと、そのネットシリーズが終わり、
次に発表になったのが、劇場版の発表でした…。

劇場版が発表された時に、気になったのは
スポンサーが「リクルート」ということ。

というのは、リクルートは映画『フリーター』の
スポンサーであったからです。

映画『フリーター』はこんな映画でした。


日本は1986年からバブル景気に入って、
映画『フリーター』が1987年なので
まさに日本がバブリーになりかけの空気をうまいこと
つかんでいるのであります。

当時のフリーターは「フリーターでも起業でなんとかなる」
「一発当てられる」「いざとなったらなんとかなる」
という可能性があったので、ネガティブイメージが無かった。

その時の空気と「自分探し」が
結びついた経緯は
この本に載ってます。

ジョブーブのネットシリーズはhttp://special.townwork.net
「自分探し」と親和性のある「フリーター」「アーティスト志向」の
空気を見事につかんでいたと思う。


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しかし、旧世代のフリーター物語を再演しても
意味は無い訳で・・・
そこで、「働く意味を根底から考えよう」という
基本に立ち返った映画が「鷹の爪7」だったのかもしれません。

この映画、それぞれの世代の自分探しが交差しているのが面白い。

*総統世代:起業で一発あてたい

*むつみん(声:本田翼)
参考:90年代の自分らしさ重視教育世代?

*ジョブーブ(声:おたまじゃくし君)
まったくの新世代。「働く」ということ
そのものの意味がまだわからない。

ここで、新世代の感覚を探ってみよう。


女子の一位に来ているのが「医師」なのが時代の流れかな、と思います。
(2013年のドラマ大門Xの影響もあるかな…あのドラマの
 米倉涼子は最高にクールだった)

そして、女子・男子ともに「漫画家」が根強い人気なのが特徴かな。
クリエイター志向の根強さを感じる。

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一方、ネットユーザーの「なりたい職業」にも
やはり根強いクリエイター志向が見られます。

(あと、ゲームやドラマの影響が色濃くみられるんだが…)


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『鷹の爪7』のむつみんの場合、受付の仕事が
きちんとできることに関して
社会性や協調性やマナーの知識が
あって素晴らしいと思うのです。

しかし、むつみんの場合は
そもそも企業のロゴに憧れて会社を選んだことから
→ほんとはロゴをつくったりする側に憧れている
すでに自己分析ができていて
自己分析の結果まで分かっていながら
一歩が踏み出せないというところにいました。

それを他の人(ジョブーブ)に
伝えることまでできていたことから運が巡ってきて
「きっかけ」をもらうことができました。

自分らしさがなんだかわからない年齢から
自分らしさ至上主義になってしまうと
結果動けなくなるパターンが出てくるので↓


なんでもいいから動いてみる、話してみる、
試行錯誤してみる、というむつみんの姿勢は大切なのでは。

とはいえ、「きっかけ」をもらうことができても
やはりそれだけでは、じゅうぶんではなくて

試行錯誤→悩む→不眠気味→
行き詰まって人形遊び→インドへ


→インドでデザインのヒントを得る→成果

という紆余曲折がさりげなく描かれていました。

クリエイターって、華やかに見えるけど
その分、志望者もライバルも多いから
寝ている暇もないくらいに努力しなければ
なれない…ということを示唆していたところが
重要だと思います。
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ジョブーブはジョブーブでハンドドライヤーの調節師としての
才能を発揮(もしかしたら天才?)大評判になりますし
それぞれが「自分らしさ」を発揮している姿が
描かれているのが好感が持てました。

ハンドドライヤー調節師というのは
たぶん「なりたい職業ランキングには
あがってこないけれど
実はとても重要で、
その仕事で人々を幸せにしている
職業についている人すべて」
の喩えかな、と思います。

むつみんがクリエイターになるまでに
目の下にクマをつくって苦労していた様子と、
ジョブーブの
「スタァと呼ばれる職業ではないけれど
実は天才的な能力で人を幸せにしている様子」
両者がバランスよく描かれていた。

むつみんのデザインは商品の販促になり
社長を喜ばせ、消費者に商品の素晴らしさを
分かりやすく伝える職業で、
ジョブーブはハンドドライヤーで人に感動を与え幸せにする。
どちらも等価値ってことがさりげなく描かれていて良かった。

劇場まで観に行ったときの記録はこちら

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