2014年5月17日土曜日

Twitterの「祭り」について

以前、鈴木謙介氏(以下名称のチャーリー氏で)
の新書、『カーニヴァル化する社会』(2005年)を読んだとき、
実は「なんのことだかわからないよ…
ぼくにはわからいよ綾波」状態になってしまい
保留にしていたのですが、
この度、Twitterでの月刊住職祭りを体験し、
理解できる状態にまで体があたたまったので
『カーニヴァル化する社会』を再読してみました。

そして、読書体験と私のリアル体験を重ね合わせて
「2014年のネットカルチャー記」として
ここに記しておくことにします。

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まずこの本でネットの「祭り」の定義を復習しておこう!




この本のP8

*いまの社会は「祭り」を駆動原理にしているのではないか
*祭りといっても、季節とともに訪れる伝統的な祝祭ではない
*21世紀に入ってから突如として顕在化した、ある種度を過ぎた「祝祭」

鈴木謙介氏(チャーリー氏)は、
この祭について2004年の
「イラク人質問題に伴ったネットの議論」
を例に挙げている。
知識人が「日本における同調圧力」などをその背景に挙げているが、
チャーリー氏は「謎解きという祭りを享受しているに過ぎない」
という結論を出していた。

チャーリー氏の凄いところは2005年の時点で
マス・メディアの将来を予見していたところ。

P156にこんな予言がある。

「雑誌が流行だ、といって特集を組むから、
テレビがこれを持っていないと遅れますよと宣伝するから
購入するというスタイルは情報化の進展に伴うマス・メディアの
退潮により相対的に弱体化することになる」
それに代わって登場するのは「ネタ消費」と呼べる事態だろう。
誰かが良いと言うからではなく、そうしたコミュニケーションも
含めて、自分にとって「ネタ」になるかどうか、再帰的な自己モデル
を維持するに足る材料となりうるかどうかが、消費の鍵になる。

驚くべきなのは、チャーリー氏は
これをTwitter日本上陸の3年前にもう書いていることなんだよね…
(シンプルに考えて凄い)

ちなみにこの文章に出てくる「自己モデル」については以前に
ブログ記事に紹介させていただきました↓
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/09/blog-post_6255.html

Twitterが日本上陸するまでの歴史:http://cloud.watch.impress.co.jp/epw/docs/series/meister/20091022_323215.html

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「祭り」「ネタ消費」、それに伴う「自己モデル」の変容について
把握したところで…

ネットのメディアには3種類のタイプがあることも
ふまえなくてはなりません。
そこで取り出したるのは田端信太郎氏の『MEDIA MAKERS』



この本のP29〜

*そもそもメディアの語源は「媒体」「媒質」を意味する
mediumの複数形で、何かが伝わる際にその介添えになるもののことを指す

*田端氏の論だと、「発信者」「受信者」「コンテンツ」の3つがあれば
メディアが成立する

田端氏はここで、メディアを3つの形に分けている

1)狭義のメディア型(Yahoo!ニュースなど)
2)ソーシャル型(facebookや2ちゃんねる)
3)ツール型(GメールやRSSリーダー)

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これらのネットメディアの「祭り」と「種類分け」を念頭に置いてから
私の2014年4月〜5月にかけての経験を綴ります。

まず、4月に経験した「祭り」はテルマエ・ロマエの上映初日に
突如出現したルシウスによってもたらされたました。

4月26日、名古屋駅まで新幹線のチケットを買いにいったのですが
その際、名古屋駅前でルシウス(コスプレイヤーのリアルウッディさん)
と遭遇したのです。

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そして、コスプレイヤー本人の許可も取って、
ネットに載せました。



この画像をTwitterに掲載したところ
290RT
112お気に入りという結果に。

この画像がきっかけで、「このコスプレを目撃して
さらに月刊住職を読んでいる」という方とも
繋がることができました。

また「画像ネタをおもしろがる仲間」が増えたのは
リアル・ウッディさんのおかげです。
ありがとう、ウッディさん。

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そして、2014年5月1日に手元に届いた月刊住職。
月刊住職5月号の葬送コラムは
僧侶・ご住職だけではなく
一般の人にも読んでいただきたかった内容だったこともあり
(5月号はセブンネットで買えます


なんとか一般の読者にアピールする方法はないか?
と思っていたところに、
目に留まったのがこの広告でした。


そして結果は4925RT
1485お気に入りということに。

このTwitterでのフィリップスのバリカン&月刊住職祭には
さまざまな方面の著者様にもノっていただけたので
感謝の意を込めて、祭に参加してくださった著者様の
著作物のリンクを貼らせていただきます。感謝。









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そして、ターニングポイントが来たのが
「トゥギャッチ」に掲載されたこと。
これは発信者→メディアの初段階で動くメディアとして
機能しているサイトかな。
http://togech.jp/2014/05/02/8091

ここに掲載されたのが5月2日で(つまり拡散の翌日に記事になった)
facebookの「いいね!」に2213、シェアが129

つまり、ソーシャル型のメディアの架け橋(Twitter→Facebook)
としても機能しているトゥギャッチ。

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そして数日後にNAVERまとめ記事に。
(最終更新日が5月10日と記載されているけど
もうちょっと前…たぶん7日頃に
このまとめ記事が上がっていたような気がします)

http://matome.naver.jp/odai/2139910602290267601(現在 62117PV)

NAVERまとめサイトは
発信者(個人)→大手メディアの架け橋になってくれる
おもしろいメディアだなぁ〜と。

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その後、なんやかんやありまして
(アカウント凍結✖️2回など)
Twitterでの拡散を諦めたところ…

次なるターニングポイントがやってきました。
ポーチというウェブメディアのライターさんが
月刊住職に関する記事を書かれたようです。

ポーチ:http://youpouch.com/2014/05/15/195353/

ポーチわっしょい!

どうやら、現在のWEBメディアは
ポーチのようなウェブマガジンの記事を
大手がピックアップして拡散するのが
流れになっているようで、
ポーチの記事が転載される形で

livedoorニュース、BIGLOBE、YAHOO!ニュース、LINEニュースの
順にニュースになっていきました。

LINEニュースになってくると当初の祭りとは違うクラスタさんが
Twitterでネタにし始めるという現象が。
「月刊住職で大喜利イベント」等が開催されていたのを
確認したのが5月17日です。

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ここでいったん時系列でまとめてみよう。

5月1日の夜:発信者(個人)画像UP→徹夜で祭に(個人間での拡散)

5月2日の午前中:拡散中(個人→個人)

5月2日の正午頃:トゥギャッチ(個人→速報メディアへ)

たぶん5月7日:NAVERまとめにまとめられる
(まとめサイトで拡散の流れそのものが記事になる)

5月16日:ポーチ→livedoorニュース、BIGLOBE、YAHOO!ニュース
(個人の手を離れ、大手メディアのニュースへ。それがTwitterユーザーに
 還元されて、また個人→個人間で話題になり、
 つぶやきのランキング系サイトに掲載された)



同時期に、Yahoo!の検索結果にも、見出しが付いていた。

5月17日:LINEニュースになる
(それに伴い「大喜利」などの二次的なネタ祭りが起こる
 大手メディア→Twitterで最初の祭とは違うクラスタで二次的な祭り)

ざっくりまとめれば…
約1週間でまとめサイトになり
約2週間後に大手メディアに掲載されるという
ことになりましょうぞ。
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今回の流れで、ネットでの「祭」を体験することができ
たいへん勉強になりました。

以前のネットの「祭」(たとえばTwitter導入前の10年前)と比較して
このサイクルが早まっているのか遅くなっているのか…
また拡散の方向性や祭の性質に変化はあったのか??
もしネットの事情に詳しい方がいらっしゃったら
ご教示いただければ幸いです。よろしくお願いします。

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