2014年7月6日日曜日

夢枕獏先生の空海関連の小説にハマる

夢枕獏氏の小説にハマりはや数ヶ月。

きっかけはKindleで密教の本を検索していたら
Amazonの「おすすめ」に出てくるようになったので
「なんだろう?」と思って
まんまとポチったことです。

これまでに読んだ作品を並べてみましょう。

(注:ここのリンクはKindle版ではありませんが
私はすべてKindle版で読みました)



↑こちらがハマるきっかけになった本。

以下のリンクに出てくる密教の本

http://riekonaito.blogspot.jp/2014/05/blog-post_19.html

http://riekonaito.blogspot.jp/2014/05/blog-post_6629.html

…を探しているうちに
この本がAmazonのおすすめに表示されるようになり
まんまと買いました!

そしてあまりにも***(ピー)なので
腰を抜かしそうに…

第一章の目次のタイトルがいきなり
「女体暗黒祭」ですからね…にょたいって…

のちにリアル僧侶の方にお聞きしたところ
「空海は日本の民俗に合わせて中期密教を持って返ってきたので
ああいうことはない」
「あの小説は荒唐無稽なものだよ」
とのことで…
あくまでも夢枕獏氏の小説に出てくるような
立川流っぽいアレとかは
あくまでもフィクションみたいですね。
あーびっくりした…。

しかしフィクションとはいえ、夢枕獏氏の
筆の力で、密教をモチーフにした暗黒ファンタジーの
世界が活き活きとここに活きている!って感じで
エンタメとして一流だと思いました。

特に美男子の僧侶「美空」のキャラが完成されすぎですね。
美空は僧侶設定なのに
「ゆるくウェーブした黒い髪が白い額にかかっている」
…とはまた。

ウェーブした黒い髪が白い額にかかっている
との描写で、うっかり一瞬、
「若き日の大槻ケンヂ」が思い起こされましたが…
せっかくなので脳内では
美空=松田龍平氏をイメージすることとしました。





↑3まで読んでみて思ったことは
3巻かけて「空海の内面世界」まで行き着く大作でした!

空海の人物像を「内側から描く」ための
伏線が1〜2で、本編は3でしょうね。

最後の「空海の内面考察のどんでん返し」に関しては
鳥肌が立ちました。

サイコダイバーが空海の内面にダイブ→予想外の情景→
即身成仏として高野山で崇拝対象になっているうちに
いろいろな人の「気」が溜まった説→
そうじゃないかも→
欲望を自分の中に置いたまま彼岸へ往った説に着地

の流れに素直に「凄いな」と思いました。

あくまでも大衆にウケそうなエンタメを入り口(1巻目)に
しておきながらも
最終巻では「空海とは実際にはどのような宗教者だったのか?!」
と読者の興味をそこまで持っていける手腕に驚きました。

=============================
しかしながら、「じゃあ空海自身のことをもっと掘り下げて
書いてくれればいいのに」という未消化感がモヤモヤ…

してたところに、またもや
Amazon様がおすすめを表示くださりました!

なんとっ今年の6月に
Kindle版でこの本が1〜4巻合本で
出たんですね〜

昨日の夜、夢中でむさぼるように読みましたね。
イッキ読みしてしまいました!

少々お高いように感じますが、
Kindle版だと1〜4巻までイッキに読めるし
とにかく内容がエンタメとしても
教養ネタとしても「濃い」ので
これは買いだと思います。

というか、この小説にハマれたのは
先に映画『空海』を観ていたから…
ってのがあると思います。



映画『空海』のチャプターリスト。なんと巻物W


















しかし、映画を観ていると
(たぶん、映画ってことで時間の制約があるせいかもしれないけど)
「唐で名を売って恵果和尚に待望される」までの
展開がアッという間すぎて…
実は「謎」があるんじゃないかな?
と思ってしまう。

ズバリこのあたりですね


映画を観てみると
「このあたりを二次創作にしたら面白いのに」
と思う展開なんです。

そして、そのあたりの時期のエピソードを
本当に二次創作にしてしまった
面白い小説が
この小説というわけですねぇ。

























この小説、まずは「しゃべる猫」っていう
妖怪じみたものが出てきて
「これはフィクションだよ」という
前提みたいなメッセージになっているんだけど
この「しゃべる猫」の存在でグッと
魂をこの物語の内側に持っていかれる。

まるでアリスのチャシャ猫みたいな感じ。
あくまでもイメージだけど、こんなイメージ。
(以下の動画スマホで
表示されない場合はパソコンで)



「しゃべる猫」から
空海と逸勢が謎の事件に巻き込まれていく勢い、
そしてその経緯が前出の『魔獣狩り』の最終部分と
リンクしている!と気がついたときの興奮!

さらには道教や
ゾロアスター教のネタまで出てきて

宗教の勉強になりまっせー

宗教の勉強になるといえば、
この本、般若心経の「夢枕獏先生の解釈」が
何気に織り込まれていて、これも面白かった。

空海が般若心経を読みながら解説するという
シーンがあるだけど…
「色即是空 空即是色の解説」と
「真言」の部分に分かれているっていう
解説は凄くわかりやすかった。

(以下の動画スマホで
表示されない場合はパソコンで)

これまで般若心経の解説本を読んでも
わからなかった部分が
この小説で織り込まれていた解説で解せた、という感じ。

というか、この小説を
最新のCGで映画にしたら
めっちゃ盛り上がるのに!

映画とまではいかなくても
道士・丹翁と空海の「術のかけあい合戦」のところを
誰かネット動画にして欲しいよ。

内藤理恵子の読書道:記事ラベル

宗教 鷹の爪 ガールズカルチャー 哲学 若者文化 仏教 映画 文化人類学 ゲーム考 社会学 キャラクター文化 ヤンキー 月刊住職コラム連載 あじくりげ映画コラム連載の掲載報告 アニメ ジェンダー 2014現代文化 仕事について 2014年「世界の宗教」講義録 90年代サブカルコミックエッセイ ヲタク文化 中外日報シネマ特別席掲載のご報告 消費文化論 2012前期哲学(火曜)講義録 2012前期現代文化(木曜)講義録 対談シリーズ テン年代自分崩しの旅 脱力系ネタ 音楽 新聞・雑誌掲載関連 漫画考 2012前期哲学(月曜)講義録 小説 2012後期倫理学(金曜)講義録 2012後期哲学(火曜)講義録 心理学 自分探し 迷走コミックエッセイ 雑学 2000年代自分探しコミックエッセイ 2012後期社会と企業講義 2012前期社会と企業(水曜)講義録 2012後期スポーツと企業講義 2013前期文化人類学(火曜)講義録 とびださない!どうぶつの村 研究論文関連 2013前期 社会と企業 講義録 2013前期現代文化講義録 ポストモダン 日記 美術 2013哲学講義前期 現代思想 1990年代生まれの謎 企業 実用 倫理学 KAWAII文化 アイドル考察 スクールカーストについて ツインピークス祭 ドビ子の微妙な冒険 リンチ監督 旅日記 映画バカヴォンの予習のためにウパニシャッドを読む 私の体験談 そもそも教育って何なんだ?論 インテリア スポーツ美学 ドビ子博士GOを目指す 古墳ギャルコフィー 理恵子のお片付けダイアリー 純喫茶の「純」とは何か 『必修科目鷹の爪』読者限定☆リンク集シリーズ イカ部 オカッパ部 ジャバラネットナイトウ(おすすめのモノのご紹介) 名古屋 経営 経済 いじめ問題 ふつうの日記 まど☆マギ 似顔絵師ドビ子の放浪記 月刊住職連載 さんぽ日記 内藤理恵子イラスト作品集 読書について 『少女革命ウテナ』考察 まとめシリーズ 手芸キット レポートの書き方 寄稿文 ドビ子連続ネット小説「塩辛いちゃん」 何か間違っているオシャレ道 別冊spoon.34 散骨 松田優作ファミリー TV出演ネタ 2013年後期 哲学(火曜)講義録 写真 初音ミク×般若心経 構造主義 買い物道 わび・さび ドビ子が書評を演じます ドビ子アナザーワールド ラジオ出演ネタ

この窓の右端の▼をポチッとするとタイムトラベル