2014年8月12日火曜日

【シリーズ・ヤンキー文化論序説を読みまくる2】ガールズカルチャーの裏と表の融合

昨日のブログ記事
http://riekonaito.blogspot.jp/2014/08/182.html
の続きです。

そもそもなぜこのようなことになっているのか?
と申しますと…

まずこの全米No.1ヒット(注:脳内全米大ヒット)の動画がございまして
(以下の動画、スマホで表示されない場合はPCで)

この動画を深く掘り下げるために
シリーズでこの本を読んでおりました(過去形)。

シリーズその1
シリーズその2

シリーズその3
シリーズその4

最終回
============================

しかしそうなると…
こっちの本も、深読したほうがいいんでないの??
という気になって参りました。

『ヤンキー文化論序説』

さまざまな論者が「ヤンキー」について
語る画期的な企画。
サラッとしか読んでなかったことを深く反省し
再読してみることにしました。

昨日は本書の18人のうち2人の論者の章を読んだニャ


残りの16人はシリーズで読んでいくニャ BY内藤なめ猫子

本日読んだ章は
酒井順子の担当の章===================
1)酒井さんの視点は独自なものである。
酒井さんはオリーブ少女であったが、同時に雑誌ギャルズライフを
読まずにはいられない側面があった。

2)酒井さんはギャルズライフの系譜が小悪魔agehaじゃないか?
と思ったそうな。
(しかし、アゲハの系譜はこれからも続いていくという
予測を立てていてその予想は外れた…)

3)しかしながら、酒井さんは、
さすがオリーブ少女の果てに和物に目覚めた
パターンの最高峰の識者だけあって、
ヤンキー的精神を「出雲阿国」に
見いだしていらっしゃる。
ルーツが女性っていう斬新な仮説が酒井さんの論の
素晴らしいところ。

====================
以下は、酒井さんの論を読んだ
ワタクシめの感想です…

ヤンキーが女性もののサンダル履いたりする謎も
ルーツが出雲阿国と考えれば腑に落ちる感じが。
ここで女性の識者(酒井順子氏)が登場したことによって
グッと視野が広がった感じがしました!

しかし、酒井さんが論の軸にしている
『小悪魔ageha』は残念ながら
今年、出版社が倒産して終わりました。

倒産直前のアゲハを捕獲しておいたので
見てみましょう。
倒産直前のアゲハの
タイアップ記事と
読者プレゼント欄とインフォメーションが以下。
ガーリーカルチャーの進出がわかりやすい。






小悪魔agehaも最後の号ではガールズカルチャーと
混ざってました。

というか、むしろガールズカルチャーの
ゴスロリが下妻を経て一般化し、さらには
コスプレ系アパレル業者が安価なゴスロリ風ワンピを
通販で乱発し、一部のゴスロリ圏のデコレーションの要素が
女子ヤンキー圏の「己のデコトラのパーツ的な何か」
に回収されてしまった感が…。

もちろん、現在も「真摯なゴスロリ」はいるとは思う。
しかし、いかんせん一般ピープルは「同じフリフリ」としか
判別できないところがあって
(縫製の良さとか、デザインとか見る人が見れば全然違うんだけど
 残念なことに一般人には区別つかない)
真摯なゴスロリがドンキ的文脈でゴスロリ着る人と
どう差異化していくかっていうのが今後のガールズカルチャーの課題
なのではないかと思われます。

しかし、アゲハ系がガールズカルチャーに
進出したのならば、デコトラ的な文脈の
ガーリーカルチャーの雑誌つくったら
いいやん!という話になりそうなものですが、
まさに、そのニーズを先駆的に察知したラルムが
生き残っているのであった。

たぶん、その架け橋になったのが
ドンキのコスプレセット→コスプレの流れだと思う。

というか、何を言っているのか?
以下のドンキの通販のページを
みていただければわかるかと…
原宿系のカリスマ↑AMOちゃん
プロデュースのコスプレセット売ってる。

原宿カルチャーが量産型になって
もはやドンキで買えるようになったんだな。
(というか、AMOちゃんウィッグ、
 ちょっと買おうかと思っている)

AMOちゃんの凄いところは
装苑に出ても
ドンキのサイトに出ても、
いずれにしても世界観が揺るがないし
(それくらい完成された世界がある)
どっちにしろどこに載っていても
ゆるがない可愛さがあるところであろう。

(以下のドンキ動画、スマホで表示されない場合はPCで)

↑このドンキのイメージソング、を聴いてもらえれば
わかると思うんだけど…

ドンキってドカンと溢れるを売っているんだなぁ…
しかも待ち合わせして欲しいってのが
歌に盛り込まれている。要するに郊外の
アミューズメントパークなんだと思う。

品物を売っていると同時に
「ここに来ればなんでもある」
「しかも激安」なわけですから
コスプレセットもあれば
ブランドものもある。
ドンキの客にとっては、ブランドものも
コスプレも
「ここではないどこか」の夢を見させてくれる
等価値のデコパーツであって
カルチャーとか、
「この文化がそもそもシャーリーテンプルが…」とか
「AMOちゃんとはどのようなモデルさんか」とか
そんな小難しいことは考えた事がないんだにゃ。

下妻物語では「ヤンキーとゴスロリ、異種のものが仲良くなる
友情物語」みたいな解釈がされているけれども、
そうじゃなくて、両者をシャッフルさせるための
巨大な装置だったんじゃなかろうか。

ゴスロリはマイノリティで、ヤンキーはサイレントマジョリティ。
ゴスロリは東京のアパレルがビジネス展開しているけど
ヤンキーの着ているものは地方の業者が儲けているだけ。

そこをシャッフルできたら、ゴスロリアパレルの
顧客がドーンと増えるわけだから
シャッフルさせる物語が必要とされた。

(以下のドンキ動画、スマホで表示されない場合はPCで)

下妻物語の最後にイチコがゴスロリを無理矢理着せられて
似合っていてモデルになっていた…というところがミソだと思う。
放っておいたら特攻服やガル服など
アパレル業界が何の利益が出ないジャンルの流通を
物語性で「ゴスロリ」のアパレル業界の川に繋いだ。
結果、本当にゴスロリを愛でる
顧客とヤンキーカルチャーが混ざって
しまったものの、大局的に見れば
ゴスロリは人口も増え
世界進出もできたし
それで良かったんだと思う。

というわけで、
酒井順子さんの章の話に戻るけど
彼女が自分の「裏」と「表」にしてた
ヤンキー性とガールズカルチャーは2014年現在
融合し、各々のアイデンティティは薄まったものの
「コスプレ・ヤンキー性・カワイイ文化」がセットで
クールジャパン(?!)として海外進出しているから
まぁそれで良かったのではないかと…いうまとめでいかがでしょうか。

融合させて世界進出に成功した事例↓
(以下の動画、スマホで表示されない場合はPCで)

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