2014年8月16日土曜日

【シリーズ5・ヤン序を読む】ヤンキー漫画分析の巻

ヨガをして、それからヤンキー論を読むのが
夏の日課になっているので
続けています。

これまでの結果はここにまとめてあります。

ヤンキー論考察中間報告
http://riekonaito.blogspot.jp/2014/08/blog-post_13.html

+2日前のぶん
http://riekonaito.blogspot.jp/2014/08/blog-post_14.html

+2日前気がついたこと
「イオンのある地域とイオンの無い地域のヤンキー文化は
 別種のものであるということ。
 以前アンケートでそれは分かったんだけど
 山形県の事例もお聞きすることができて
 イオンと非イオンの断層ってのは普遍的なものだ」
 ってことがわかった。

+昨日のぶん
http://riekonaito.blogspot.jp/2014/08/blog-post_15.html

+昨日のブログの反応まとめ

ちゅるちゅるさん
「ステッカーの重要性は特攻の拓ではなく、湘南爆走族の方」

西洋様式を取り入れたハイカラな人達をアンチとする
ハイカラをもじってバンカラと呼ばれる人達はツッパリや
不良の先祖かと思ってました。ヤンキー文化が西洋様式ならば、
何処かで対立した時代もあったのではないかと思います。
→その系譜は応援団ということで着地」

しみー師匠
近田先生の指摘鋭いですねw
あと映画「アメリカングラフティ」とシャナナは
ほぼ同時期に盛り上がった記憶があります。
シャナナはギンギンな派手さと大所帯で今思えば
Pファンクオールスターズ的“見た目お祭り感”です。ワッショイ♪ 」
スタートラインは古き良き米国R&R文化への憧憬なんでしょうけど、
シャナナの持つあの“ごった煮感“を日本独自に発展させたのが
和ヤンキー文化の源流要素なんですかね」

また、ヤンキーとレゲエの関係性については
言青氏が参加してくださりました。

言青氏
「ヒップホップと同じでヤンキーが好み、
イケイケ部分のレゲエがダンスホールレゲエですが…
これは80年代中頃に音が変わってしまった為、
それ以前から呼んでたダンスホールとは別になりました。」
「イケイケダンスホールがサリナなど含め、
現在の野外フェスなどヤンキーに支持される日本人レゲエな訳で…
以前、日本でも開催されてた『レゲエサンスプラッシュ』
みたいな場と層がほぼシンクロしません。」

そして、昨日からの続き===============
『ヤンキー文化論序説』

宮台真司
永江朗
酒井順子
都築響一
成美弘至
近田春夫
磯部涼↑ココまで読んだ
==============
森田真功↓ここから読まなきゃ
暮沢剛巳
五十嵐太郎
宮台真司(2)
阿部真大
大山昌彦
飯田豊・南後由和
速水健朗
後藤和智
斎藤環
飯田豊

道程遠いなぁ…でももうすぐ半分いけるか?

というわけで今日読むのは
森田真功氏のヤンキー漫画解説の章です。
======================

とりあえず、解説の章に出てくる漫画をリスト化して
森田氏がどのように見ているのか見てみよう。

湘南爆走族

ビーバップ

↑ココまではリアルヤンキー文化と併走
=================

↓ヤンキー文化の影響を受けたサブカル

ゴリラーマン

BADBOYS

ろくでなしBLUES

今日から俺は

↑80年代
=================
↓90年代
90年代以降は「ヤンキーなんて古い」という
台詞が散見される

湘南純愛組!

カメレオン

クローズ

特攻の拓

そして、オールドスクールな不良漫画の事例として
いきなり出てくるのが
「本宮ひろ志」の話題である。

本宮ひろ志の漫画の主人公の世界観を
ご存知ない方は、以下のFlashアニメをご覧いただけば
3分以内に理解することができます。
(以下のFlashアニメ、スマホで表示されない場合はPCで)


本宮ひろ志の漫画は学校生活ベース→全国を大あばれ
→社会的に認められる

…というのが「型」のようです。

主人公の反抗的な態度→公的な理想に還元というのが
80年代の前の不良漫画(というか本宮ひろ志の漫画)
だったのに対し(ちゅるちゅるさんのいう
ところのバンカラというやつであろう)

80年代以降はラブコメ要素(女を軸に喧嘩)
でしか不良を描けなくなった…という指摘が
森田氏の論である。

どうしてこうなった?ということに関しては
あんまり書いちゃうとアレなんで、
本書をお読みいただければいいのではないかと。

=======================

90年代カルチャーと90年代のヤンキー漫画考察がまた面白い。

ヤンキー漫画に「自意識こじらせキャラ」が出てくるという指摘で
それがエヴァとも親和性があった、という考察である。

90年代のヤンキー漫画に関しては
80年代以前の本宮ひろ志の「天下とってやるぜ」から
一転して「モラトリアムのなかにしか居場所無し」か
もしくは「モラトリアムでもこじらせ」に変化するのだから
ヤンキー漫画ジャンルはここで終焉するのか?と思いきや
それはないらしいW
=======================

90年代後半に出現した系譜

QP

莫逆家族

================

↑これらは、「何者にもなれなかった」元不良少年の姿が
書かれているそうな。(というかまずは読まなきゃね)

以下は私の補足コメント=============

森田氏の分析は90年代後半で終わってしまっているのだが…

もし、私がこの「次」のヤンキー漫画の系譜をあげるのならば

2つの作品を挙げたいと思います。

ひとつめは「本宮ひろ志」のバンカラ
(反骨精神を公的な理想に昇華)の系譜は
なんといっても鷹の爪なんじゃないかな?と思う訳です。

総統は世界征服を
掲げていますからね…。本宮ひろ志の精神を
継承しているといってもいいでしょう。
(以下のFlashアニメ、スマホで表示されない場合はPCで)

フィリップのヤンキー性については以下のリンクにて

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして、もうひとつの系譜…
「元不良のモラトリアム後の物語」としてのヤンキー漫画の
次の系譜としては


闇金ウシジマくん

なんじゃないか?と思います。

ウシジマくんは漫画を数巻読んで、
テレビドラマ版を全部見ましたが…

80年代:天下とったるでぇ

90年代:ラブコメ・モラトリアム
自意識こじらせ

90年代後半:モラトリアムの末の挫折からスタート

2004年から連載開始の闇金ウシジマくん:それでも強く生きる

という風に繋いでいけると思います。

ちなみに、テレビドラマ版のラストで
それまで野菜を食べずに肉ばかり食べていた社長が
野菜を食べるようになったっていうのが良かった。
刹那的な生活をしていた社長が、
自分の健康を気遣ってくれる社員の思いやりに気がついて
自分の食を改めるってところに希望を感じます。

それから、テレビドラマで
さりげなく描かれる「ウシジマ社長の過去」とか
「社員が幼なじみ」とかは
あきらかにヤンキー漫画のデータベースを
想起させるような。(注:ドラマは全部見ているけど
原作は全部読んでいないから
ここらへんはドラマのオリジナルかどうか不明)

と、ウシジマくんの話までは頭の中で繋がるんですけど
その次にヤンキー漫画的な物語を紡ぐとしてたら
どうなるのか??というのがさっぱりわからない。

というかそもそもその価値観を共有できる層が減っているような。

むしろ「新しいカルチャー」として
元祖を知らない新しい世代に元祖を見せたほうが
盛り上がるんじゃないか?という気もするので、
映画『ホットロード』や
応援団のテレビドラマが出来ているんだと思われます。
(以下のFlashアニメ、スマホで表示されない場合はPCで)

この続きは以下

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