2014年8月7日木曜日

【隆太師匠をお迎えしてのシリーズ2】『暴走族のエスノグラフィー』(佐藤郁哉)を読む

昨日この記事を書いたらば…

http://riekonaito.blogspot.jp/2014/08/blog-post_6.html

さっそく隆太師匠が立ち上がりましたよ!!

注)隆太師匠とは…
日本の族文化に詳しい謎の人物。
名古屋・大須でイギリス系雑貨店を開いている。
世界中を巡ったバックパッカーでもある。

以前このブログでエド・ロスに関する情報提供をしてくれた。
その時の貴重な資料が以下である。
http://riekonaito.blogspot.jp/2013/03/blog-post_15.html

以下、青文字部分は隆太師匠からのコメントです〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この本、買いますわ。

しかし先生、湘南爆走族、と、特攻(ぶっこみ)の拓、
を読まずして暴走族カルチャーを語るなかれ、ですよ。
読まれてますか???

更に、日本の走り屋の歴史、
70年代プレスライダーからカミナリ族、
英国ロッカーズカフェレーサーカルチャー、
バイクの歴史も遡らんといかんですよ。
族車スタイルが族車スタイルたるゆえんは
その辺をキッチリおさえないことには理解できません。

そしてそこまで行くと60-70sアメリカンアウトローチョッパーカルチャーも
密接に関わってくるのでテーマは壮大です。

是非わかりやすくまとめて下さい!

そしてバイクとロックンロールは切っても切れない関係なので、
60s-70s、UK&USロックの研究及びサイケデリックカルチャー、
エドロスを筆頭とするロウブロウカルチャー、
ヘルズエンジェルスの歴史、イージーライダーの表現したサブカルチャー、
バイクカルチャーにおける歴史的意義等、
ライフワークに匹敵するほど価値のあることと思います。

あと、カメレオン、シャコタン☆ブギ、あたりも必読ですね(´Д` )

ちなみに、このビデオこそ70年代当時の族文化とロックカルチャーの融合を
実現している名作であると個人的には思います。
(以下の動画、スマホで表示されない場合はパソコンで)



キャロルやクールスなどのアメリカン寄りのスタイルがいわゆる
日本のバイクカルチャーの主流と思いますが、
外道のこのスタイルはいわゆるサイケデリックロックの日本解釈と言え、
初めて見たとき衝撃を受けました。
僕の目指すスタイルや世界は、
このビデオの表す世界観に極めて近いものであります。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

…とのことです。

隆太師匠の熱いコメントが
このシリーズを盛り上げてくれるそうです。
期待しましょう!!

隆太師匠がグッとハードルを上げてくれたところで、
今日は、なぜそもそも「バイクで走り出す」のか?という
「そもそも論」につっこんでいくこの本の第一章を
読んでみたいと思います。

























1)いきなり、「フロー」の概念を持ってくるんですよね、第一章

私の補足:フローの概念は以下の記事でだいたいわかる

この記事も読んでね

2)しかも、この著者
暴走族の方たちにアンケートとっているのよね…
よくアンケートとれたよなぁ…

そのアンケートの結果、暴走の最中には
極めてフローに近い感覚が得られていることが
わかったみたい…

その結果を端的にまとめた一文が以下

自我意識を喪失するとともに、自分と車両、あるいはそれを
とりまく問題の環境が渾然一体に融けあっているような
感覚を体験する。(P55)

しかも、中には「暴走に波長をあわせるために
体でリズムをとる者もいる」そうです。

と、いうことは…

かの名作アニメーション「のだめガンターレ」は
学問的に言っても正しいのでは?!
見事にリズムと暴走がシンクロしているわ…

クラシック✖️暴走は意外にも正解なコラボなのかもしれない。
(以下の動画、スマホで表示されない場合はパソコンで)



私の補足====================

この書籍の「フローの描写」ですが…
私が体育会系の学生に聞いた「フロー」と共通点があるんですよね。
それは「時間の感覚の喪失」です。

体育会系のフロー

スポーツと暴走行為をいっしょくたにしては
絶対にダメなんだけど(前者は健全で、後者は犯罪行為です)
それにしても、経験に関する描写が似ている。

つまり、どちらとも変性意識状態になって
ある種の通過儀礼になっているんだと思われる。

通過儀礼:http://riekonaito.blogspot.jp/2013/02/blog-post_12.htm

不良がスポーツで立ち直るっていう物語がしばしばあるけど
そういう物語は腑に落ちる感じがする。

どちらも通過儀礼として機能するから、
「指導者」さえいれば危険行為、犯罪行為の暴走から
スポーツへと移行することができる。
=============================

3)また『暴走族のエスノグラフィー』(佐藤郁哉)の話に
戻りますが、ここで、ヴィクター・ターナーの
つくった言葉を使って、
暴走と仲間(ツレ)の繋がりを表現している。

ヴィクター・ターナーは、ある種の宗教儀式、
祝宴、入会儀礼などにみられる、
直接的で包括的な人と人とのふれあいと
その喜びを「コムニタス」と読んだ。(P69)

つまり、暴走行為はある種の変性意識状態をつくりだし
それを仲間と共有することで
擬似的な宗教儀礼のようになっているということね。

ここまでが基礎で、次の2章からやっと「造形」のほうに
入るのがこの書籍の凄いところ。

本質と「飾り」の境界線を見極めて、
本質のほうを先に前提として出して、次に
「ファッション」を出すんだなぁ。
次は2章を読みます。

私の補足その2=================

最近はデザインだけが形骸化したものが
ヤンキーと呼ばれてしまって、
無意味な田舎者としか解釈されていない気がします。

その通過儀礼に参加しない(できない)
者が論者になり、ヤンキー文化を批評したりすることも
多々ありますので(全てがそうであるとは限りませんが)
議論がこじれてしまう気がします。

いずれにせよ論者のほうが「見かけ」にとらわれて
本質を見失っているように感じますので、
いまこそ、この書籍を読んで
「真のヤンキー論」を復興するべきだと思います。
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