2014年8月9日土曜日

【シリーズ4・暴走族のエスノグラフィーを読む】チーム名書道の回答もあります

えーと、そもそもなぜこのようなことになっているのか?
と申しますと…

まずこの全米No.1ヒット(注:脳内全米大ヒット)の動画がございまして
(以下の動画、スマホで表示されない場合はPCで)

この動画を深く掘り下げるために
シリーズでこの本を読んでおります。


シリーズその1



シリーズその
2:



シリーズその3:

そして、今回は…

この動画のこの部分を掘り下げてみたいと思います。


この「雷神愚須多亜」についてです。

なぜ、カタカナ表記ではいけないのか??

これについて理解するには本書の第2章第2節が重要であります。

『暴走族のエスノグラフィー』に取り上げられている
チーム名のうち、何組かを書道にしてみました。
(私は書道9級なのでグダグダです…そこらへんは許してください)



クレオパトラ


シンデレラ


シナトラ


ドンキホーテ


キャッスル


マフィア


さすらい


シャーク


チルチルミチル


七つ星


バンパイア


くるいざき


のらくろ


虫の息

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しかし、どうして、わざわざ読みにくくしてあるんでしょ??

チーム名の漢字使用については
膨大な考察量で、しかもグラフまで出てきて
圧倒されるんだけど…それは本書をお読みいただくとして
その中でもP123頁の考察が一番大きな要素だと思います。

アメリカの大学のフラタニティとよばれる社交クラブ
は一種の秘密結社としての特性をもつ。
独特の入会儀礼や規則書、バッジなどをもつ
このクラブはギリシャ文字クラブともよばれ、
クラブの名称にはギリシャ語が使用される。
仲間うちだけのジェスチャー、バッジなどの
シンボルを使用することは仲間意識を強める
だけではなく、秘めごと独特の甘美さに結びつき、
また局外者に対する優越感さえ味あわせてくれる。(P123)

以下、私の補足==================

アメリカの大学の社交クラブの特殊性を知るには
この映画が一番いいと思います。
(以下の動画、スマホで表示されない場合はパソコンで)

この映画の劇中で…
親友のエドが社交クラブに入るときに
鶏と寝食をともにする儀礼をしたり
何か謎の儀礼めいたものが他にも
出てきましたが…アメリカの大学の
社交クラブは秘密結社めいた部分があるようです。

そして…やはり鷹の爪の話になるんですが…

秘密結社鷹の爪。

「仲間うちだけのジェスチャー」
「イシクラ」という謎の相槌など
アメリカの大学の社交クラブと同じ手法が
使われております。
(以下の動画、スマホで表示されない場合はパソコンで)

かくいう私もすっかり鷹の爪団団員としての
優越感に浸りきっております。
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ちなみに、鷹の爪団にも
「ステッカー」が重要なキャラグッズとなっておりますが


これも、族文化と共通するアイテムでございます。

族文化圏内ではチーム名を入れた
ステッカーに関しては幹部クラスがデザインを考案し、
リーダーが代わる、もしくは新しい連合体が
形成されるたびに新しいステッカーがつくられるようですね。

…。そういえば、
鷹の爪団も一時期「黒い爪団」のステッカーが
特典についていたことがありましたね…

そしてここからが重要なんですけれども

独自のシンボルの体系を自らの手で
作りあげ、維持し、あるいは発展させようとする情熱は
グループ名を印刷したマッチ箱やライターに如実に表れている。
これは暴走族グループによって作られた
オリジナルブランドマークのついた
「キャラクター商品」なのである。(『暴走族のエスノグラフィー』P136)

とのことです。なんだか
族文化とキャラ文化の相似点があからさまに見えてきました!

以下、私の補足====================

以前、ヤンキー文化研究をしている
斎藤環氏が「ヤンキーがカワイイキャラものが好きなのは
家庭環境に恵まれず癒しを求めている」
的な分析をしていらっしゃったけれども
それは「何かが違う」と思っていた。

その違和感が、この書籍『暴走族のエスノグラフィー』を
読んで解消された気がします。

また、斎藤氏は「ヤンキーのディズニー好き」に関して
「ヤンキーはディズニーにフロンティアスピリッツを感じている」
とか「ヤンキーは母性的でディズニーにも大いなる母性を感じている」
とか壮大な分析をなさっていらっしゃったのですが…(以下リンク参照)


私は、そのような考察よりも
もっとストレートに考えて、族文化自体が
キャラクターグッズの文化と
そもそも似通っていることからして
ヤンキー文化圏とディズニー(とそのキャラもの)の
相性が良いのだと思います。

その証拠に、ヤンキーはディズニーばかりではなく
サンリオも好きですしW

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☆おまけ☆

いつもの隆太師匠の補足コーナーです。

隆太師匠:族ではないしもう40越えのおっさんですが、まさにこれ僕らみたいな単車乗りの日常会話ですわ(笑)

エクゾーストノートは確かに他人にとってはうるさいだけですが、本人にとっては極めて官能的な調べです。そして改造エンジンの加速感とあいまって、その快感は性感に近いものがあります。これ、例えでなくてマジで直接的な意味でそれですから。

スピードや乗り味は車種や好み、目指すスタイルによって違うので、同じトライブ同士でも意見の食い違いはあり、あれはちょっと違うだろ、とか内部での批判を受けることもあります。

なので究極的に単車のカスタムは自己満足、己一人の世界へと収斂され、他人の意見や評価などは無意味な領域へと突き進んでいくのは、ちょっと修行僧のようなストイシズムを帯びていきますね。いや、マジな話ですよ!

以上、20年以上単車のカスタムと向き合ってきた一おっさんの意見であります。

いわゆる今の暴走族は、走り、のためであったはずのカスタムというその最初の目的を捨て去り、目立つ、だけのことに主眼を置き始めた為、あのような滑稽なカタチになっているのですが、大げさなカウルや、シートなども、もともとは速く走り為の改造であり、装置であったわけです。

その辺に、走り屋、カミナリ族、から、暴走族、への変容の過程があると思われます。

そのちょうど微妙な分岐点が、特攻(ぶっこみ)の拓では表現されております。

だから今の暴走族は極めて遅いです~_~;

私:てか、いまの暴走族、徒歩ですよ…

おそらく、暴走の部分が抜け落ちて
「ステッカーの伝統」や「特攻服のファッション」だけが
残留しているのが
徒歩暴走族という存在なのではないでしょうか。


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