2014年11月3日月曜日

【いったん仕切り直して、わかったのだ】『仏教学者 中村元』(角川選書)

リア充になりたい、という波が押し寄せては
ベヨネッタをしているうちにどうでもよくなる
サイクルにハマりこんでいる内藤です。

ベヨネッタとは:http://riekonaito.blogspot.jp/2014/10/blog-post_18.html

ところで、天才バカヴォンのために
ウパニシャッドを読むシリーズは
その後、どうなったんでしょう?

その1:http://riekonaito.blogspot.jp/2014/10/blog-post_29.html
その2:http://riekonaito.blogspot.jp/2014/10/blog-post_30.html

正直、あまりに文章が難解なので挫折寸前です。
あと、『ウパニシャッド』ってタイトルつけられているけど
本書ってあくまでも『ウパニシャッド』の解説本なんですよね・・・。




















でも原典って
世界一難しいと噂のサンスクリット語
で書かれているらしいので
この解説本を読むしかないのかなぁ〜

と思っていても、なんか釈然としない。

平易な文章でインド哲学を解説した人がいたような・・・
あっ、中村元氏の書籍を読んだほうがいいんじゃ・・・
というわけで、中村元に関する書籍を読んでいくことにします。

まずは、中村元氏がどんな人物だったのか?
という解説書から入ることに。
(ちなみに、天才バカボンのキャラ「はじめちゃん」って
 中村元氏の名前からの引用だって噂も聞いたことがあるんですが)



とにかく、この本はわかりやすかった!!

中村元のお弟子さんが書かれただけあって
話がリアルだし、平易な文章でわかりやすい。
19年かけた原稿を紛失され、1ヶ月茫然自失、
その後奮起して書き直すエピソードや
その他、氏の人柄がわかるエピソードが盛り込まれており
体温を感じる書でした。
(表紙が硬質ですが、中身は温かなものです)

さらには中村元の伝記でありながら
オムニバスで中村元氏の「思想」を
知ることができる良書でした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

とりあえず、読んでいて印象に残った点を箇条書きにしてみる。

*中村元氏は松江生まれ

*とにかく物凄い量の業績を残した。
そして、文章が平易で明確であった。

*インドに実際に行ったことが
どのように研究に反映されたのか
わかりやすく説明してあった。

*中村元はラッセルを評価していた。

*中村元氏が病床で
最期に読んでいたのは、なんと『ソフィーの世界』であったそうだ。
棺桶にも『ソフィーの世界』が入れられたというから驚き!
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/04/blog-post_06.html

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして・・・この本で確信を持ちました。

やっぱり、赤塚不二雄先生は
中村元リスペクトだったんじゃないかなぁ、ってことです。

中村元氏はそれまで「無我」と訳されていたものを
「非我」と訳すべきだ、としたみたい。

ここで、ピンときたわけです。

最近、バカボンのパパのこのセリフがすごい!
ってネットで話題になっているけど・・・

このセリフです:http://toretwi.blog.jp/archives/1009993265.html

このセリフ、たぶん、どこかに
仏教的な元ネタがあるのではないか??
とぼんやり思っていたのです。

でも、「無我」とは
矛盾するよな・・・とも
首を傾げておりました。

しかし、無我ではなく非我
(自己に属さないものに執着しない)
という意味でうけとれば矛盾せず、
さらには初期の仏教ではアートマンは
「我」ではなく「自己」という意味で使われ、
「自己を愛せ」と積極的に自己を肯定していたそうです。

そして「自己こそ自分の主人である。他人がどうして主であろうか?
自己をよくととのえたならば、得難き主を得る」

「つねに行いをつつしみ、自己をととのえている人、
このような人の克ち得た勝利を敗北に転ずることは、
神もガンダルヴァも、悪魔も、梵天もなすことができない」

という原始仏典の言葉を引用し、
「喪失した自己の回復」が初期仏教徒の理想であった・・・
と中村元氏は
解釈しなおしたわけですな。

これをふまえて、先述のバカボンのパパの
言葉を並べてみましょう。

このセリフです:http://toretwi.blog.jp/archives/1009993265.html

おおお、しっくりくる!

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