2015年1月18日日曜日

オタサーの姫とサークルクラッシャーの違いについて〜サークラ会報誌3号を読んで〜

ネット界はオタキングこと岡田斗司夫氏の
騒動で賑やかになっておりますが、
私がこの騒動で思ったことは
今回の騒動って「サークラ」に近いんじゃないか?
ってことです。

オタキングは、モテ男っていうよりは
オタサーの姫の男性版に近いんじゃないかという
印象です。(詳しい事情は知らないので
あくまでも騒動のまとめサイトとかで見た印象だけど)
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1)そもそもサークラ同好会とは:http://circlecrash.jimdo.com

2)会報誌の一号はここからダウンロードできます
http://circlecrash.jimdo.com/研究成果/

3)会報誌の2号はここで紹介しています
http://riekonaito.blogspot.jp/2014/04/2.html
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タイミングの良いことに
つい先日、サークルクラッシュ同好会の
サークラ会報誌3号(3号を購読されたい方はホリィ・セン氏の
 Twitterアカウントまでお問い合わせください
ホリィさんのアカウント→@holysen)を
読んだところだったんですよね…

それもあって、
「オタキングの騒動」で「サークラ」を思い出しました。

今回の「サークラ会報誌三号」では
ちょうど「男性のサークルクラッシャー」が
題材になっている作品があること、
さらには「オタサーの姫」と
「クラッシャー」の違いにまで言及してありまして
いま、まさに読むべき内容なんじゃないか?と思います。

以下、会報誌の内容をちょっと紹介===

*先述の「男性のサークラ」を題材にした作品は…

P65〜

ぼくはサークルクラッシャー

by ぽるぽる

って作品になります。
サークラをした男性サークルメンバーの一人語りで
ノンフィクションかと思いきや、最後に「フィクションです」
とケムに巻かれるんだけど…(そのわりにリアルな感じ)
「男性のクラッシャーも存在する」ってことが
よくわかる作品になっています。

サークラとかオタサーの姫って
どうも「女性」というイメージがついて回るんだけど
その先入観をいったんリセットするためにも
ここから読むべきかな。

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*次に、定義の問題で抑えておきたいのは

P72〜の

用語について

by にしなんとか

ですな。これは小論文形式の作品です。

オタサーの姫とサークルクラッシャーの微妙な差異。
まぁ、どうでもいいといえばどうでもいいんですが、
ここのところを緻密に考えて
「どこに問題があるのか」まで
短い論文の中で結論を出しているので
読む価値あります。

にしなんとか氏によれば

オタサーの姫の定義は…
「サークルクラッシュという言葉の後に出来た言葉」で
「恋愛慣れしていない集団の中に少数派の性別である女性が
 姫と化している」ということですが

その前提として「クラッシャー=女性とは限らない」という
条件を挙げている。

次に、オタサーの姫とクラッシャーの違いは何か?といえば
オタサーの姫は「クラッシャーっぽい環境にいる」けれども
「クラッシュしているとは限らない」わけで…
一方クラッシャーは「実際にサークルクラッシュする」
という、ここが違うわけです。

「オタサーの姫」のレッテルは
「クラッシュの実害」から乖離して
たんなる印象論になってしまうわけで…
そこに問題が含有されているわけですが
詳しい論は会長のホリィさんの章で、という感じかな。
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*そしてこの会報誌のメインコンテンツである
会長の論!

「女子」をめぐる名付けの力学
〜サークルクラッシャーとオタサーの姫の違い〜
by ホリィ・セン

にしなんとか氏の「定義」をふまえた上で
ホリィさんの論を読む進めるが吉です。

ホリィさんがんばっていらっしゃるなぁ…

しかも「オタサーの姫」の影に隠れている
「サークルクラッシャー」を復権させるという
モチベーションで執筆されているようで。
このモチベは正しいと思う。
このサークラの概念を知っていれば
オタキングのような騒動は防げるから。
カワイイが毛先15㎝でつくれるように
サークラもサークラの会報誌で
勉強すれば防げる類のものなのだ。

その情報が「オタサーの姫」という
ラベリングのゲームに埋もれてしまうのは
もったいないし、女性に対する偏見にも
繋がりかねない。
だからこそ、「サークルクラッシュ」という
言葉をもう一度ジェンダーバイアスなしで
見つめてみることが大切かと。

ホリィさんは、まず、サークラについて
「なぜサークラが集団に入るのか」を5分類している。
(ホリィさんは女性のサークラを前提としているようだけど
 これは男性のサークラに応用しても良いのでは)

A:性欲
B:ちやほやされたい
C:自信がないから自分が排除されない場にいたい
D:同性が苦手だから異性といたい
E:恋愛したいわけではなく別の理由で集団にいる

あと、サークラの性質の分類4種も必読だが
あまり書きすぎるとネタバレになるので
詳しくはサークラ会報3号をお読みになられるのが
よかろうモンと思います。

また、ホリィさんが表層的な分析にとどまらず
社会学の文献(ゴッフマン)を使って
「オタサーの姫」と「クラッシャー」を
「表局域」と「裏局域」という用語で説明しているのは
腑に落ちました。

この「裏局域」と「表局域」の違いを理解してから
オタキング騒動を考えるとわかりやすいと思う。

騒動前の「オタキングが複数の内弟子をつくっている状態」
(外部からはどのような内実かは分からない)
は「オタキングはオタサーの姫的存在」ではあれども
実害の有無は分からなかった。
しかし、こうしてサークルクラッシュが
引き起こされてしまうと、
倫理的な議論にまで発展しまうわけで…
自身がクラッシャーの性質を持つ人、
またはクラッシャーに遭いやすい人は
ぜひとも読むべきだと思います。

ただ、ホリィさんの論は前半のオリジナリティ溢れる論考と比較すると
後半は「女子論まとめサイト的」な部分が大半を占めているので
もっと後半を要点だけに絞っておけば
分量もっと少なくて
シャープな論になったんじゃ…とも
思いますし、結論の「サークラ」「オタサーの姫」を
エンパワメントに!はぶっ飛びすぎていて吹きましたW

「オタサーの姫」はもしかしたら
褒め言葉へと転化できる可能性はあるけれども、
「サークルクラッシャー」はあくまでも
「防止するための概念」に踏みとどまるべきだと
個人的には思います。

とはいえ「オタサーの姫」を
負のレッテルからプラスの意味に
転化させようという動きには賛同できますし、
ホリィさんの「京大生なのにサークラ研究に
人生かけている」という姿勢そのものを
応援していきたいと思っているので
これからも基本応援姿勢でいこうと思います。

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