2016年1月30日土曜日

映画における「日本の受験」のイメージの変遷を辿る

内藤さんがシネマ特別席の執筆陣に加わり、1年半が経ちました。
2015年までの掲載記録を振り返ってみましょう!

これまでの記録:http://www1.m1.mediacat.ne.jp/riekonaito/ruikot.html

そして今年に入って、1月29日に掲載されたのは……
ズバリこの映画!映画ビリギャル






ビリギャルについて、
すでに賛否両方の意見があるのは
もちろん知ってます!

ただ、今回は
その「よく賛否が分かれている議論」から
離れた点に着目して、映画を解説したので
私の話を聞いてください〜

しかし、どうしてこの映画について語ろうと思ったのか?

発端は昨年11月に経営行動科学学会に
経営の研究者の発表を聞きに行ったことです。

正直、私の専攻と経営学は
直接的には関係のないジャンルなのですが
普段あまり触れることのないジャンルだからこそ、
見聞を広め、いつもと違う視点で
物事を考えることのできるチャンスかもしれない、と思って
2日間発表を聞きました。

そこで、知ったことは就職活動に関して、
新卒採用期間の後ろ倒しによって
「インターンシップの意味が変わる」ということです。
(正確にいえば、一回思いっきり後ろ倒しになったが
 不評なので、またちょっと前に戻って中間地点に着地した感じ)

大まかな流れはこの記事に載っている
図がめっちゃわかりやすい:http://www.asahi.com/articles/ASHBT5FLPHBTUTFK003.html

つまり、採用期間が短くなったぶん、
丁稚奉公みたいなこと(つまりインターンシップ)によって
「採用選考していないふりして、選考が始まっている」という
状態をつくり、本採用に結びつけるということが
行われている……ということを
経営行動科学学会で知ることができたのです。

でも、そこで考えたのは……

いったいぜんたい、人事採用者は
インターンシップで何を見て採用しているのか?
ということであります。

インターンシップに関してはアメリカのほうが進んでいるので
この映画などをおすすめいたします。

↓一流大学を卒業しているわけではない
アナログなおっさん2人が無職になるけど
グーグルのインターンシップでめちゃがんばって
本社採用されてプリン食べ放題という話



↑この映画を見ると、よくわかるんだけど
(あくまでもフィクションだけどイメージはわく)
インターンシップって面接みたいに短時間で判断されないから
採用者は人格とか協調性とか柔軟性や応用力、そして心の強さを
重んじており、職務に関する知識を学ぶのは
その後からついてくる……という感じ。

つまりは「人柄」が必要とされているわけで、
すなわち学歴偏重社会が終わった、というまではいかないまでも
やんわり緩和されるんじゃないの?ということになります。
学歴社会から、やわらか学歴社会くらいには
緩和されるのではないか?

それでも学歴フィルターは
裏で存在しているかもしれないけど
それは企業によりけりなんじゃないかと…
どうなの企業の中の人?!

あと、インターンシップもある程度以上の
学歴以上しかとらないという会社もあると思うし
そこらへんはあくまでも緩和であって、いきなり
学歴社会が崩れるわけではないだろうとも思います。

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ここで、頭の中を整理してみよう。

まず、日本は近代化とともに学歴による階級の再編成が
行われていた。

http://riekonaito.blogspot.jp/2012/12/blog-post_5908.html


これも、背景には格差の問題
(低所得の親の子は塾に行けないなど)
が隠されているが、
出自に関係なく、勉強をがんばれば
何にでもなれる!ガリ勉は良い職に就いて
幸せになれるという幸福論がありました。
しかしそうなると、受験勉強の合否が直接的に
人生の豊かさを決めてしまうことになり
そうなると受験勉強が地獄の様相を呈します。

家族関係<<<<受験

になってついには家族が崩壊しているのに
それにすら気がつけないという家族を描いた松田優作の家族ゲーム
をイメージすると良いかと


で、この地獄を回避したい人たちが出てくるとどうなるか?
というと、小学校受験に前倒ししたい人が増えます!

そこで1999年の映画『お受験』は
小学校受験が題材となるのです!


ちなみに、この映画、ハイライトはこのシーンです!


えーと、それで。
相変わらずまだ偏差値偏重は前倒しになっただけでした。

しかし、この映画のラスト、受験の結果は描かれず
家族の絆を取り戻したところが卒論みたいになっていて
合否にはこだわらないのです!

偏差値がなんじゃ!どんなにがんばっても父親(永ちゃんの役)は
会社でリストラされるし
バブル崩壊後、何が起こるかわからないんだから、まずは
身近な人との関係を大切にしよう的な
終わり方をしておりました。

ちなみに「お受験」には付属のポストカードセットが
ついてたけど、このポストカードは年賀状とかに
使ったらいいのか?



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で、2015年のビリギャルになると、
受験勉強はあくまでも
「自分が変わるためのきっかけ」として描かれております。
大卒率50パーセント強で、
しかも科目数が少なくても受験できたり、
AOや推薦で大学に行けたりするのだから
(ビリギャルの場合は高校の頃の非行が
原因で推薦は不可能だから受験した)
かつての受験に関する悲壮感は無い。

東京の私大に行けばユニークな同級生や
イケメンに会えるよ、という
モチベーションが軽快でいいなぁと思いました。
あくまでも、軽やかな自分探し、
しかもワクワク感を伴っていて……という感じ。
この受験に対する感覚の変遷がおもしろいなぁと思って、
整理したのが今回のシネマ特別席になります。

このブログ記事では
コラムの画像をチラ見せさせていただきますが
もし、このコラムに興味をお持ちになってくださり、
全文読みたい!というお方が
いらっしゃいましたら、
以下の連絡先にお問い合わせいただければ、と思います↓
中外日報の問い合わせ先:http://www.chugainippoh.co.jp/annai/koudoku.html














































つまり、学歴でメリトクラシー
http://riekonaito.blogspot.jp/2012/12/blog-post_5908.html
が起こっていた時代は終わって
じゃあ、本戦は……本戦はいったいどこにいったのか?

ということになると、
「たとえ学歴が良くても、インターンシップで
 ふるい落とされたらNG。
 その逆もありえる」ということになり

本戦がインターンに後ろ倒しに
なっただけのような気も…

じゃあ、そのインターンシップで試される「人柄」って
いったいどこから滲み出てくるものなの?
宗教教育の出番か?
宗教と人格形成の関係性は最近
尾木ママ監修で調べていたね〜
http://m.biz.searchina.net/id/1588642

ということで…宗教教育の話になります。
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